序の口

GM [2014/01/24 00:23]


マークが落ちてきた"穴"に魔力は感じられない。
落ちてきた穴は直径が1m程度で人がやっと一人通れるぐらいで、目の前に続く2本の洞穴の道は、幅が2m半ほどある。
穴と道は、古さも異なるようだった。もちろん穴のほうが新しい。


地上についていた足跡はここにも残っている。
残っているというよりも、まだ続いている。
足跡は右の道へ続いているもののほうが、正面の道へ続いているものよりも数が多いということがわかった。
正面の道は、たしか湖の方向だ。


マークがダガーで壁をひっかくと、壁の組織はポロポロと崩れる。
魔力の意味をマークは考える。
ミード湖はカストゥール王国時代、空中都市レックスを建設するためにくり抜かれてできた湖だということを、もし文献を読んだことがあれば思い出す。
その作業の時におそらく使われただろう魔力の名残が、未だにかすかに存在している可能性は無ではない。


触れてわかるが、これは氷と同じ材質ではなかった。
石や岩に近い。鍾乳洞のようだが、ただ白い。


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メデューサの頭の蛇は、胴体と首が切り離されてからも少しの間、うごめいていた。


ガラフとヴェンはトーコに持ち物がないかを調べる。
錆びたダガーが出てきた他には、笛があった。手のひらに収まるそのサイズは犬笛に似ている。


 
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GMより:


>レビテーション
判定なしで登攀OKです。ロープがあるのでそれを伝って浮いていっても。

>魔力うんぬんあたり
設定の域ですが、本文内で出しちゃいたかったので書きました。


トーコの持ち物に指輪はありませんでした。
首は持ってってOkですっ。


こんなかんじ!


■状況

・目の前に、地下洞窟へ繋がる穴がある。
・地下洞窟はトーコというメデューサが半年前から住んでいた。
・地下洞窟には人の入り込んだ形跡がある。
・入り込んだ人間はトーコが石像にした。
・トーコは笛を持っていた。

ここまで既出です。