小さな休日

GM [2013/12/29 20:07]

 
冬至を過ぎ、太陽は着替えた。
空は澄んだペールブルーで雲ははるか遠くに浮く。


開放的な気分は目の前の景色のせいでもある。


一面の白――――――。
広大なミード湖は氷を張り、まるで更地の雪原に似せていた。


ヴェン、ガラフ、マークの三人は、オランからプリシスまで商隊護衛の帰りである。
それぞれの懐は500ガメルが温めているだろう。


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「そり遊び、ワカサギ釣り、カーリング、スケート遊び、なんでもやった」


と依頼人が言ったのは、行きにここを通った時だった。


ミード湖畔の夜は風が吹きさらし、環境という敵が命を奪いにやってくるかと思えば一転、日中は光が雪に反射し美しい風景をもたらす。
北に妖魔の森、西にエストン山脈、南に落ちた都市レックスと、多様な環境に囲まれているにもかかわらずミード湖の景色はとても穏やかで広かった。


依頼人は自分がどのようにして冬の湖上で遊んだかを語った。
それからプリシスの自宅まで戻れば、冒険者の三人を倉庫に案内し、その遊び道具をそれぞれ譲りたいと申し出た。


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そして今、冒険者たちはそれを持っているかいないか、三人だけで湖上にいる。
太陽は明るく午前は真っ最中だ。


葉を落とした木々のお陰で、湖上から街道が見える。
自由に振る舞う三人のうち誰が、街道に一人の人物が歩いていることに気づくだろうか。
その人物はしきりに三人の方を向き、こちらに寄って来たがっている。


 
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GMより:

それでは開始です!
皆様、よろしくお願いします。


ガラフ、ヴェン、マークは【商隊護衛の帰り】です。
報酬として【それぞれ500ガメルづつ】配分されています。

そしてそれとは別に依頼人から冬の遊び道具を受け取ることができます。1種類ね!
こちらはフレーバーなのでお好きにどうぞ!
皆同じでもバラバラでも構いません。


そうやって遊んでいると、街道に一人の人物がやってきました。
さて、PCたちはどう振る舞うのでしょうか!


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