ちなみに一つも嘘は言ってない

マーク・ロドラー [2014/01/09 01:05]

「ん・・・死んでないな。」

荷物から取り出した手鏡を手に、まずはそれだけ確認。

「ダメ元で情報を搾り取れないか試したいんだけどいいか?」

ガサゴソと荷物から予備の外套を取り出しならが二人へ了解を求める。

「リスクがないわけじゃないけど、この先を考えるとねぇ。
 こいつって主に廃墟や地下迷宮とかに住み着くんだろ?」

これはメデューサについて詳しく知っているガラフに向けて。

「だとしたら、その穴の先もそうである可能性が高いってわけだ。
 廃墟だろうと地下迷宮だろうと遺跡である事はまず間違いない。」

問題は枯れてるか否かだが。んー・・・そんな話、聞いた事あったっけな。
枯れてない遺跡だからといって必ず実入りがあるってわけでもないけど。

「そして遺跡なら罠が付き物だ。その手の専門家がいない俺達だけじゃ
 手酷いしっぺ返しを食らう危険が高いだろうね。」

だから、ミードに戻って仲間を一人見繕うのは有力な一手だ。
・・・この穴周辺の足跡がなけりゃ、確実にそうするんだけど。
このトーコを上手く利用できれば、あるいは。
ちょっと難易度高いけどね。

「さっきも言ったけどダメ元だ。無理ならスパッと始末しよう。」

応急処置と平行して、予備の外套と縄で石化封じと拘束を行っていく。
口だけは出して置かないと喋れないけど。
さっきトーコが脱ぎ捨てたものを使う事も考えたがやめた。
旅人や冒険者用の頑丈さが取り柄の外套を使った方が安全だから。
中の蛇にもそうは食い破られない、はず。
俺の皮鎧でも弾ける程度だったしね。

「こんなもんかな。多分、そろそろ目を覚ますぞ。
 一応、俺の思うがままに言ってみようと思うけど。
 口出しやらストップはいくらでもしてくれていいよ。」

ヴェンはあんまこういうまどろっこしいのは好きそうじゃないし。
ガラフは立場上、積極的に虚言は言えないだろう。
こういうのは俺が率先してやっとくべきだ。

※※※※※

「まず、最初に。君が生き残るには、知力を尽くして
 俺達を上手く騙くらかさなきゃいけないと思う。」

聞いてる二人と一匹は変な滑り出しだと思うだろうか。

「もちろん俺は騙されたくない。
 でも、この穴の先を行くには君が知ってる事を無視できない。
 だから殺せずにいる。どーにか上手く利用できないもんか、と。」

生物の死への恐怖と生への執着って個体差も大きいけど
種族別での傾向はどんなもんなのかねぇ。
特に長寿な奴ってそこんとこは実際どーなのか。
十分生きたからいつ死んでもいい?
あるいは来るはずのなかったものが迫ってくれば俺達以上に恐怖を感じるのか。

「だから君は俺達を利用して、最後に勝つ事を目指して
 これからの会話を行ってくれればいい。」

短い時間だったが、接していた感じでは。こいつそんなに頭が良くない。
だが、本人はそのつもりがないようにも思えた。
自分が敵わない「何か」を駆除する為に、
それが出来そうな俺達に真っ向から声をかけてきたあたり。
人間くらい簡単に口車にノセてやれる、と下に見てたんだろう。

「まぁ、素直に敗北を認めて殺せって言うならそれは仕方ないけどね。」

その下に見てた奴相手に対して素直に負けを認められるかどうか。
そこがまず、一つの分岐点だな。ここで外すなら・・・ま、無理だろ。

※※※※※

「ああ、そうそう。さっきのでわかったと思うけど俺は魔術師だ。
 でも嘘を看破する魔法はまだ使えないから安心していいよ。」

本当の事だ。だから普通は言う必要のない一言。だが、あえて言う。
俺が実際に使えるかどうかなんてトーコは知らないのだから。

「まず。君は俺達の格好から戦える奴だと見て近づいてきたろ?」※A

なにせ俺以外の二人の格好はわかり易すぎる。
俺だって革製だが鎧を着てるし、あちこちゴテゴテと武器を身に付けているのだ。

「あえてそんな俺達に声をかけたって事からして。
 この穴の中にとっちめて欲しい連中がいるってのは本当の話だね?」※B

ただ石にしたいだけならもっと弱いのがいくらでもいる。
そもそもガラフから聞いた限りだとメデューサは
こうやって野外を出歩いてどーこーするのは珍しいとか。
・・・俺より強い奴に会いに行く、な精神だったらやだなー。

「その連中のおかげで君は本来の住処である穴の向こうから
 一時的に退避せざるをえなかった。」

足跡を見るだけじゃその正体はわからなかった。
数もはっきりしない。

「つまり。この穴の中にいる何かと俺達が争い。
 最終的に漁夫の利を得れば君の勝ちとなるわけだ。」

そうやって住処を取り戻しつつ、コレクションを増やす、と。
その為にはまず俺達がこの穴の中へ挑む必要があるわけだが。

「この中が君の住処であるなら、つまりは遺跡なんだろ?
 色々とお宝があるかもしれない。それは実に魅力的だ。
 でも。今のままだと俺達、この穴に挑むわけにはいかないんだよね。」

正直、メデューサから何の収穫もなければ
一度、ミードに戻るのは致し方ないだろう。

「まずこの人数だと戦力的にはどーかなぁ。
 この穴の中にいる奴の正体がわからないままだと慎重にならざるをえない。」

少なくともメデューサが逃げ出す程度の強さはある。
そして正確な数がわからないくらいに足跡があるって事は数もそこそこはいる。

「まずはそこを教えて貰わないと、さぁ行こうとはならないんだよね。
 どーだろ。教えてくんない?」

ここで中の戦力を過少申告されるリスクは付き纏う。
口だけ出してる状態だと表情を読みにくいのが地味に面倒だなー。

※※※※※

「で。更に俺達が中の連中と戦うには、だ。
 そこへ辿り着く必要があるわけだけど。
 さっきも言ったように俺達の中には専門家がいない。」

つまり。俺達は罠に弱い、って事を大暴露しながら誘ってるわけだが。
俺達に中の連中を始末させてから罠に誘い込めば勝ち、と言う
明確な勝利のビジョンを与えておかないとやる気にならんだろ。

「このままだと連中に会う前に死ぬ危険が高いんだな、これが。
 だから普通ならやっぱ専門家を仲間に入れて探索、となる。」

ミードまで片道4時間。まぁ、ものぐさする距離じゃない。

「でも。ここを住処にしてた君が案内してくれるならその必要もないだろうね。」

リスクは当然ある。
連中のとこに辿り着く前に罠にかけられたら結構な危機だ。
しかし、メデューサの勝利条件は狭い。
俺達と連中の両方を排除しなければここの住処は取り戻せないのだ。
どちらか一方を片付けるだけじゃダメ。

「ま、要は。ここでサクッと殺されるか。
 俺達を案内しつつ、逆襲の機を伺うか。
 どっちを選ぶかって話だよ。・・・どっちがいい?」

身も蓋もない要約を最後に。
俺だったら後者一択なんだけどなー。
こいつはどういう考え方するだろうか。

PLより----------------------------------------------

とりあえずこんな感じで。

あと会話中にこれ嘘だなってわかればさりげなくフッと鼻で笑う。一回だけ。
穴の中の連中についてメデューサより弱い奴を挙げたり。
※Aと※Bの質問を否定さても嘘だろって思いますね。
いわゆるハッタリセンス・ライ。

>お二人へ
本文の通り。マークはメデューサに道案内させるだけさせてから
ポイしようと思ってるわけですが。
お二人がこの辺、反対されるならそこは阻止してくださってくだせぇ。

・・・ガラフの対応と比べたクズだなーとか改めて思った(笑

【2013/01/11 0:15頃 追記】

ミード湖周辺の遺跡について何か記憶に無いか振っておきまする。

悪根@マーク : ミード湖周辺の遺跡事情 2D6 → 2 + 4 + (6) = 12 (01/11-00:14:15)