いなばうあぁ

マーク・ロドラー [2013/12/29 23:41]

「いやぁ。見事に何事もなかったなぁ。」

商隊護衛の事である。
目的地が色々ときな臭いプリシスと言う事もあって
護衛が駆け出しじゃ不安がある。
だけどできれば報酬は安く済ませたい。
そう考えただろう商隊の出した条件は、基本給500G。
ただし危険手当が厚い、と言うものだった。

「この時期は冬を越せない村人が山賊化したりするから
 目はあると思ったんだけどねぇ。」

そう言って同行者に向けて軽く肩を竦める。
その同行者二人が道中無事の一因になってるのは間違いないだろう。
どちらもゴツイ鎧に身を包み、おっかない武器を携えていた。
正常な思考の持ち主なら、こんなのが護衛についてるトコを
襲おうなんて思わんよねー。

「まー、プリシスの情勢もちょっと見ときたかったし。
 面白いものも貰えたから良しとするか。」

オランからプリシスまではかなり距離がある。
往復で歩いて二ヶ月半ってところか。
帰りの分の食料も支給して貰ったが、
拘束期間を考えればあまり割りのいい仕事じゃない。
後は道中の街か宿場町で適当にオラン方面への
護衛仕事を引っ掛けながら帰るだけ、だったが。

「せっかくだから使ってみたいし。」

と言うわけで。依頼人から貰ったもので遊ぶ為に
このミード湖までは特に仕事も受けずに来たのだった。

「オランの街中じゃ、まず使う機会がないからなぁ、コレ。」

それはブーツの底に器具を括りつけたもの。『スケート靴』だ。

「この辺の住人には馴染みのあるものらしいよ。
 場所によっては下手に道を歩くより滑った方が早いし。」

イソイソと靴を履き替え。

「帰りは湖を突っ切ってショートカットってのも手かなぁ。」

本気で言ってるわけではない。
この湖の大きさを考えれば、どれだけ滑ればいいのやらだし。

「さーて、どんなもんかなっと。」

まずはゆっくりと足を進める。

※※※※※

「ん?」

それを視界に捉えたのはスケート靴もそこそこ足に馴染んできた頃だった。
街道を一人で歩く誰かさん。それだけならそう珍しい事じゃないのだが。
どうもこちらを目指して来ているようだ。

「・・・ふーむ。」

とりあえずは自分の荷物が置いてある岸へと帰る事にする。
あんなに堂々と近づきながら置き引きって事もないだろうが、さて。

PLより----------------------------------------------

どーもどーも。こちらでも宜しくお願いします。
このレベルの人達がこの報酬でこういう仕事をするってなると
こんな事情もありかなぁ、と勝手に捏造。

マークはスケート靴を貰った事にします。
一応、骨製のつもり。木製とどっちが主流かなぁ。
流石に鉄製をポンとくれたりはしないかなーと。

さて。マークのスケートの腕前は・・・乗馬と同じ判定をしてみましょうか。
冒険者Lv+敏捷Bでせいやー。

悪根@マーク : スケート 2D6 → 5 + 5 + (6) = 16 (12/29-23:21:03)

お、結構うまいっぽいぞ?