降りていく者

GM [2014/01/20 10:45]
 
マークは穴の中へ入り込んでゆく。
つるつるつると尻が滑る。
はじめはぎこちなかった滑り出しも、どんどん勢いが増してゆく。


滑っている途中に一度、あたりが暗くなった。
地下へと降りているのだからごく自然だが、穴傾斜がゆるやかに感じてきた頃に、突然明るさを増した。


穴の傾斜は緩やかを通り越し、ほぼ平坦になっていた。
ここまで、マークは地上から10mほどまできたと感じるだろう。


平らになった穴だが、マークの尻はまだ滑っている。
滑ってそのまま――――――――穴を抜けた。


 

目の前が開けた。
明るさもある。
ここは氷窟に近い様子だった。


だが、地上より寒くはない。
寒くなはいのに氷のつららのようにみえるものが、天井からいくつもぶら下がっている。


直径8mほどの空洞に、マークは降り立っている。
後ろには地上へと繋がる穴がある。
左は壁。
前方にはまた、穴。これは穴というよりは道に近い。先ほど降りてきた穴より大きく、天井の白いつららが下に繋がり柱となっているものが何本もあった。
右にも同じような道。
この二つの道は、それぞれまたどこかに繋がっているのだろう。それぞれの先は、道中のカーブや坂などのせいで見ることはできなかった。


マークは精神力を消費して、ここに潜む魔力を検知する。
魔法のオーラは、この空洞内の壁から淡く放たれていた。
天井のほうから若干オーラは多く放たれていたが、それでも取り立てて気にするほどのものではなかった。


降りてきた穴へ声をかけても、地上へは聞こえないだろう。
ガラフが垂らしたロープを頼りに、地上へ戻ることはできる。


もちろんこの白い空洞内を探索することもできる。
マークの視界内には敵対的な生物の影は見えなかった。
 


―――――――――――――――――――――――――――
GMより:

耳がキーンってなってもよいですね。
不思議な穴に到着しました。


センスマ→特に見つかるものなし。フレーバーとして、この洞窟がちょっとマジックなスポットなかおり!
(マジックなスポット→それでも遺跡というより、大地の力的なもののイメージが強いです)

センスエネミー→ここにはナッシンですね!

・右の穴に進む場合→ふつうに進んでもらってOKです
・前の穴に進む場合→ふつうに進んでもらってOKです
・戻る場合→目標値12で登攀お願いします

☆この記事に返信するには『2の道』へ投稿してください。
 地上へ戻る選択の場合も、このカテゴリへの投稿でお願いします。