循環する青
GM
[2012/06/17 03:05]
6月は、よく変化する。
太陽が天頂に近づき暑さは増すというのに、場所によっては雨季でもあり
寒暖の差が激しい。
「あっ」
エグランチエは、日除けのため頭に被っていた薄衣から顔を覗かせ、天を仰いだ。
「太陽が隠れてしまいましたわ」
雲に。
しかしそれは灰色の雲ではなく、青い空に浮かんだ、綿のような白い雲。
彼女はオラン南西の水辺に来ていた。
朝にこの天気を見て、今日は空の青と水の青の対比を楽しもうと思ったからだ。
足元は砂。
波が寄せてはかえす。
風が吹くとまだ少し肌寒い。
太陽が再び雲から現れた。
辺りが一気に光りだす。
眩しい、とエグランチエが目を細めると、砂浜にキラリと光るものを見つけた。
―――なにかしら?
少女のような好奇心で、駆け寄って手を伸ばす。
灰青色の精製されていないガラス瓶。
透明度が低いが、中に何が入っているのかは、わかる。
「まあ!」
コルクを開けるのももどかしそうに、エグランチエは瓶の中から羊皮紙を引っ張りだした。
東方語だった。
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ルイネは冒険がしたい。
だから、ルイネは冒険するんだ。
この手紙を冒険させるんだ。
この手紙を、窓の外、ハザード川の支流に向けて、投げるよ。
そうすると、この手紙は、どんな冒険をするのだろう?
ちゃんと、大きな川の流れに乗れたかな。
途中で枝に引っかかって、冒険が終わっていたりしていないかな。
・・・ううん! 心配、しない。
冒険、始める前に心配してたら、ルイネはずっと、冒険できない。
バイバイ、手紙さん。
・・・・・・どこにたどり着くんだい?
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GMより:
っということで、エグランチエバージョンです!
かなり好き勝手に描写してしまいましたが、良かったでしょうか><
浜辺を歩いていたら瓶を拾いました。
「ルイネ」という差出人のようです。
性別・年齢・種族などはまだわかりません。
返信する場合、この羊皮紙に返事を書いて、
ハザード川の上流から流せば多分相手に届くでしょう。
お好きにどうぞ!
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