友の為に...

イシュタル [2012/07/24 08:22]

刻が経つにつれて大きくなっていくアウラダによる被害、持ち物に名前を書かれる、名前を強要されるなど
子供の悪戯レベルの被害しかでていないのがせめてもの幸いかもしれないが、ことそれの発端が私の言葉だとすれば
責任を感じずには居られない、私があの時アウラダを利用しようと考えなければ、ここまで騒ぎが大きくはならなかったかもしれない
私は手紙の主ニコルへの返事を出させるために私とは違うアリスを探し出そうとしていた、そしてそのためにアウラダを利用した
私は何処で道を間違ってしまったんだろう?アリスなど初めから探さねば良かったのか?それとも私が偽りの返事を出せばよかったのか?
それとも...アウラダの本質を見抜けなかったのがそもそもの原因なのか?いずれにせよ私が道を違えたのは確かである

(...神よ、私はどうすればよかったのでしょうか...?私が本物の"アリス"を見つけようとした行為は偽善だったのでしょうか?)

教会内の礼拝施設にて私は神に対して祈る、勿論こんな独白的な愚痴とも取れる言葉に返事が返ってくる事はない
私は...ニコルのために、というお題目を使って騒ぎを起こしただけではないのか...?
アウラダが何故ここまで騒動を大きくしてまで行動を起こしたのかは定かではないが...この騒動が収まりつかなければ
間違いなく彼は騒動の発端として罰を与えられることになるだろう、確かに騒動を大きくしたのは彼だが、発端は私の言葉...
彼が私のために...と自惚れる心算はないが、彼は私が原因だと言う事はないだろう...彼はそういう人物である
だからと言ってそれを享受し見て見ぬ振りをして彼が罰せられるのを私は指を咥えて見ている訳には行かない

(神よ、此度の騒動は私が原因です...罰するのであれば彼ではなく、私を罰してください
 私は己で解決できる事案を楽がしたいがために彼を使い騒動を大きくしました、それがニコルのためになるとお題目を設けて...
 彼の罪を全て私が負うとは言いません、彼が1%も悪くないなどと言う心算もありません、しかし騒動の発端は私にあります
 此度の騒動で神のお怒りを買い、神の加護を失おうとも、私は甘んじて罰をお受けいたします...ですから)

そこまで言って私は祈りの姿勢を解き、スクッと立ち上がって天井に阻まれ見ることの出来ない空を見上げながら

「我が友アウラダには、寛大なるお慈悲をお願いいたします...」

とボソリと呟いて、その場を後にする
行き先は唯一つ...この神殿内の司祭の所だ、私が会える範囲の司祭となれば数は限られるが...それでも行かない訳にはいかない
放っておけば遅かれ早かれアウラダは拘束なりなんなりされ罰を受ける羽目になる、それだけは避けねばならない
色々と問題のあるアウラダだ、今回の件もアウラダがおこした騒動だといっても誰も疑いはしないだろう
だがそれだけに...私は私が原因であると話さねばならない、たとえ神の加護を失おうとも、神殿内での信用を失おうとも...
私の言葉を信じ、私のため...と言うのは語弊があるかもしれないが、色々と動いてくれたアウラダという友をこれ以上貶めないために...

私はその決意を胸にし、恐らく私が会えるレベルの最高神官たるアイーシャという女性神官の部屋のドアをノックする
決して高い階位の神官ではないが、彼女に話せば少なくとも神殿上層部に話は伝わるはずだ

「アイーシャ様、おられますか?少々お話があるのですが...」

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PL
独白文章をまた書いてしまいましたよっと、全ての原因はアウラダではない私だと告白しに参りました
アイーシャとイシュタルには面識があるということにさせてもらっていますが問題ないですよね、同じ神殿内の神官だし...
レベルが違うと思うので会える会えないはちょっと疑問ですが...って言うか懺悔室に居ましたっけね、アイーシャ(汗
何かと拾いにくさ爆発の文章ですが、アウラダに全責任を負わせるわけには行かない!というのがイシュタルの考えです
イシュタルにとって彼は好きにはなれないし今ひとつ信用も置けないが、それでも自分の話を良く聞いてくれる友人だと
そういう風に解釈しています、アウラダがイシュタルをどう思っているかは定かではありませんがw

文章的に問題がある可能性もあるので、削除修正が必要でしたら仰ってくださいませ(汗