エピローグ:未練の作り方

GM [2012/09/14 00:55]
例えば、キムに訊く。

「うん?・・・あんた、変なことを訊くねえ!
 あははっ
 ・・・ああ、ごめんね、 ふ ふ。ふふふっ!

 『なんで明日生きてるか』って?

 そりゃもちろん!お客さんがいて、仕事があるからだよ。

 ココはアタシにしか出来ない仕事がある。
 アタシはそう自負してるよっ」



そして日時は変わり、日の傾きかけた夕方の静かな中庭に面した廊下のベンチで、アウグスタと出会う。

「そうですわね・・・。
 わたくし、は、・・・。

 あたりまえ

 だからですわ。
 まだ、あたりまえなのです。
 わたくしは知っています、自分のことを」



ジネブラ。

「あっはっ!
 おっかしいこと訊くんだ!?

 でも、そうねえ・・・。
 ・・・・・・。
 それが人生、だからかしら?
 わかんないわそんなの!あははっ!
 ・・・そんなもんじゃないの?」



アリスこと、アイーシャならば。

「謹慎は堪えているのかしら?アウラダ神官。
 己の存在意義を問い直す・・・いいことね。
 精進しなさい。
 期待しているわ」


「・・・質問に答えていなかったわね。

 私だから よ」

アイーシャは笑った。

「十二分な答えをしてしまったわ」

そう笑い続けた。



アウラダは、彼女らに背中を見せた。
その顔は微笑んでいた。

彼は、嬉しかった。

そしてイシュタルの返事を聞きたいと思った。