アウラダ。
タリカ
[2012/06/21 13:08]
「アリスちゃん、『アリス』は見つかったのかい?」
通路の影から現れたのは、いつもアリスをからかって遊んでいる同僚のアウラダだ。
涼し気な水色の瞳はいつも遊び道具を探している。
それはだいたいアリスになるわけだが。
黙っていれば整った顔立ちで女の子の間にも人気が出そうなものだが。
実際人懐っこい性格でそこそこ人気はあるらしい。
中腰になってアリスに目線をあわせて話しかけてくる。
「聞いたよ。『アリス』を探しているんだって。
これだけ人が出入りしている神殿だから、探すのも大変だよなぁ。
小さいのにエライエライ」
頭を撫でてからかっているようだ。
コロコロとよく笑う。
「ま、がんばりな。
見つかったらきゅうりの酢漬けを身長の分だけ奢ってやるよ」
ハハハ、と笑いながらバシッとアリスの背中を叩くアウラダ。
いつもお尻を叩くつもりなのだが、背丈の都合でいつも届かないのだ。
「おっと、失敗。
アリスはちっちゃいからな」
悪びれた様子もなく、アウラダは手をひらひらと振って去っていく。
「そう言えば」
一度通路の角から消えた後、また顔だけニョキッと出てきた。
「えらく高位の神官の中に似たような名前のひとがいるらしい。
まあ僕達がおいそれと逢えるような立場の人ではないだろうけど。
高位ともなれば仕事や行事で居ないことの方が多いだろうしな」
まあ、がんばってな。
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がるふぉ:
GMに影響なさそうな範囲でNPCを出してみました(^^
対応しにくかったらスルーしてくださーいf(^^;