仕える者?

タリカ [2012/07/12 16:30]

「なるほど、聞き間違いねぇ。
 それに子供の名前から探すのはいいアイデアだ。
 アリスちゃんにしては上出来だね。
 小さいのにエライエライ」

 手紙の文面にある『ニコル』という文字を見ながら、アリスの髪を撫でる。
 撫でる?
 いいや、いい子いい子してるんだ。

 だって、こうするとアリスは僕の事を気にしてくれる。
 どういう意味だとしても、それはとても嬉しいことだから。

 君は気がついていないんだろうね。
 君の何気ない一つ一つの動作が僕の視線を、心を、惹きつけているということを。


「しかし、搦め手ねぇ。
 君の目には僕はいったいどういう風に映っているのかな」

「まあいいや。
 気が向いたらあたっとく。
 『困っている女』ならともかく、それが子供じゃあんまり気がのらないからな。
 な、ちっちゃなアリスちゃん」


 さあてどうしようかね。

 羊皮紙をひらひらさせながら僕は思いを巡らせるのであった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 がるふぉ:

  アウラダ視点で進行に問題がない程度に割り込んでみました。

  クーデルさん、独白でもいいと思いますよー!
  わたしも独白めいて書いていますから(^^;
  楽しんで行きましょう^^
  アウラダはイシュタルに気があるけど、
  気が付かれないように逆についからかってしまう小学生男子のような感じにしてます(笑)

  タイトルは「つかえるならばアウラダでも~」を文字ってつかえるもの=アウラダ=『イシュタルに仕える者』としてみました。