両方にON

GM [2012/11/20 21:25]

レイフィアのツッコミに、古代語を介さない一介の盗賊は、僅かにきょとんとする。
マヌルに支えられたレンバートだが、小さ体格差を気にして足元を確かにしたようだ。


「ああ、すまない、ありがとう」


ガラフは車輪を観る。材質は金属に近いだろう。
おおよそ、同族、鉱山妖精が手がけたものだろうということが想像つく。
装飾のモチーフは翼と蛇。チャ・ザを象徴しているようにも見える。


マヌルが車輪を回す。軋むことなく車輪はまわり、感触も軽い。どんどんと回せる。


4人が、そこから零れた魔晶石を泉の天秤と投げ込む。

投げ込む。・・・投げ込む。
外れた魔晶石はポチャン、ポチャンと泉の中へ底深く入っていく。
途中、投げようとして手から落としたりもする。


     ---------------


運はやってきた。いや、集中力の賜物か。


「ぃやった!! 乗った!!」


   コロン   コロン


ずっと様子を見守っていたレンバートが、天秤の両皿に魔晶石が乗ったことを刹那確認し、声を上げる。


「あんた、"持ってる"んだな」


と、白い歯を見せてダンテに声をかける。




変化は2箇所で起こった。
一つは、石畳の中心に刻まれている紋様円が淡く光ったこと。

もう一つは、泉の方であった。
天秤の後ろにある石碑の上面が、白く強めに光り、やがて止む。

すると石碑に薄い膜のようなものが乗っている。
なんとも見たことのない膜だ。
素材は透明で柔らかく軽くやや弾力性があり、刃物には弱いよう。
その聖石版に書かれているのは、石碑を写したものだった。


「へえ」


レンバートが声を上げる。


「聖石版は、何度でも出てくるのか。
 あの、薄いガラスみたいなやつ。俺たちのときもあの石碑から出た。
 ・・・ミデルが、持ってた」


「これで、あそこのモノリスは開くだろう」


紋様円から北西に位置するモノリスの端を、レンバートはゆっくりと押した。

時刻は日没になる。



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...GMより:

おめでとうございます!!
チャ・ザの間はダンテさんの31回でクリアしました。
31回でも、マヌルのMPダメージは変わりませんでした><

このタイミングでは【チャ・ザの聖石版】を入手できます。
 ※ずばり、プラスチックのノート下敷きをイメージしてもらえればOKです!

>車輪
チャ・ザさんの聖印はちょっと資料がありませんのでわかりませんでした!
が、なんとなくヘルメスっぽいよなーという偏見にてヘルメスさんの杖ぽいデザインです。


>魔晶石
持っていけますよー。すべて1点魔晶石です。
持っていける個数に制限はありません^^
持って行く人は、ダイスを2回振ってください。


>地図
この間の地図を描きました!ちょっと天秤がだんごのように見えてしまいます。