【進行A02】地図を眺める。
「場所は調べたとおっしゃいましたが、具体的にはどのあたりでしたか?
街道から大きく外れるなら、野営の準備を厳重にしたいところですが...」
オートの問いにヘリオンは答える。
「オラン郊外の丘陵地帯になります。
距離にして徒歩で7日位になりましょうか。街道からは外れます。
見晴らしがいいので、襲撃には備え易いでしょう。
むしろ気候条件の方を気にした方がいいかも知れません」
春になったばかりの今の季節は、寒暖の差がまだ激しい。
寒さへの備えは必要であろう。
「この紋様も気になりますな。
ただの飾りか、家や組織の紋章なのか...調べはついておられる?」
「自分で調べましたし、学院で賢者イライジャ様に調べて頂きましたが、
分かりませんでした。お師匠様もよく分からなかったのです。
文様は何者かを指し示した紋章、という事が推測出来た位です」
申し訳無さそうにヘリオンは言う。
「それから『通行証』という文句にも何かあるような。
これ自体が魔法の品だったりはしませんでしたか?
例えば、遺跡の扉を開くための魔法の鍵になっているとか...」
「それは私も考えました。だからこそ、現地へ行ってみたいのです!」
ヘリオンは力強くオートの言を肯定する。
そしてオートは《魔力感知》の呪文を詠唱し、自分の目で確認を行う。
魔力は、感じられない。
「まず、その羊皮紙を見せてもらってもいいだろうか?」
「ほんじゃ俺にも地図を見せてくれよ」
「わたしにも地図、見せて!」
地図を見ようと身を乗り出す面々に、ヘリオンは苦笑する。
「分かりました。では実際にお見せしますね」
ヘリオンは机の上に件の地図を広げた。
一見してかなり古い。
ウードは、傷み具合からこれが古代魔法王国時代の物だと確信する。
文様は、通常の紋章学では理解出来ない複雑な物であった。
かろうじて、何者かを象徴している事は感じ取れる。
だが、それ以上までは分からない。
続けてウードは沈思する。
地図に描かれた地方にまつわる伝承を記憶の中から探ろうとするが
ぱっと思いつくものは浮かばなかった。
「確認なんだが、遺跡を無事に発見できた場合はどこまで探索をすればいい?
シオンが尋ねる。
「行ける所まで行ってみましょう。勿論私も死にたくは無いので、
そう判断した場合は戻る事になります。
ただ、私には判断がつきかねる場合があるかも知れませんので、
その様な時は遠慮せずにご意見をください」
ヘリオンの回答は、この様なものであった。
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「わたしはエレアノール!長かったらエルでもいいよ。
こっちのオートとウードといっしょにパーティを組んでるんだ。
よろしくね!」「それじゃ、改めてヘリオン。よろしく頼む」
「道中の安全と、もし遺跡が見つかったら、
中の『掃除』はお任せあれ」
「皆さん、宜しくお願いします」
一通りの交渉が終わり、改めて挨拶を交わす。
「ところで、道中など御師様のお話などお聞かせくださいませんか。
まだ使い魔も持てぬ身ですが、
やはり『本物』の御方には興味が湧きまして...」
オートのやや性急な願いについては、
「お師匠様の話ですか、分かりました。
どれ程お気に召すは分かりませんけど」
そう言って控えめに了承するのであった。
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【GMより】
お待たせしました、進行です!
こちらはAルート、スワローテイル・シオンのルートになります。
質問については本文でお答えした通りです。漏れは...無い筈!
-判定の結果-
・地図そのものについてについて【最大達成値15】
→古代魔法王国時代のものである事が判明
・伝承知識について【最大達成値13】
→関連のある伝承は思い浮かばない
・文様について【最大達成値12】
→名前は分からないが何者かの紋章である事は分かる
-Bルートとの時差について-
先のBルートの記事で触れましたが、
時間軸の上ではAルートはBルートよりも過去の話となっています。
Bルートよりも6日前です。
-事前準備及び買い物について-
○装備 :全員全て持ち込み
○購入 :シオンランタン1個40ガメル
○その他:特に無し
以上で間違い無いでしょうか、全て了承です!
保存食についてはヘリオン君持ちとみなして購入は無しで結構です。
ただ、ランタンの油や松明、パペットの触媒等、
その他の消耗品は細かく管理するのでご注意を!
-ダイスチャットからの添付-
今回は無し!
-次回進行について-
質問及び追加宣言が無ければ、一気に遺跡へと場面転換するつもりです。
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