4階

GM [2013/06/13 11:54]
アテムの案内で4人は螺旋階段を上る。
アテムは到って飄々とした仕草だが、
それが場の空気を和らげてくれるとは限らない。
逆に、緊張感が増してくる。

***********************************

『"御方"、連れてきたよ』

『ご苦労であったな、アテムよ』

辿り着いた4階は、正しく「『謁見』の間」と言えるものであった。
半透明のカーテンに仕切られた向こうには、玉座と台が置かれている。
玉座の主は、どうやら片肘を着いた姿勢で此方を眺めているようだ。

その隣には、獅子が座り込んでいるように見える。
だが、尻尾は蠍のような気がするのだ...

カーテンの両脇を固めるのは、赤錆びた甲冑たちだ。
今にも動き出しそうで、恐ろしい。

そう、恐ろしい。
精霊使いであるミユは、この間に入った瞬間から、
部屋に満ち満ちた強大な不死の精霊力に吐き気を催した事だろう...

カーテンの手前、足元には魔方陣が描かれている。

『よくぞ我が試練を潜り抜けた。歓迎しよう。
 名は...ルーイとレイフィア、ミユにベティと言ったか』

流暢な下位古代語で、1人1人を指差す仕草が見えた。

『あの塔は、元々余に仕えたい者に対して試験を課す場所であったのだ』

ゆっくりと、"御方"は話を続ける。

『頭の悪い愚図は我が配下には要らん...それに余は退屈していたのでな、
 ああ言う趣向を凝らしたという訳だ。洒落ておったろ?』

"御方"の言葉を受けて、脇の獣がくくく、と笑った。

『ガルーシュもお前たちの事を気に入っておったぞ、なあ?』

『御意』

獣の正体はマンティコアのガルーシュのようだ。

『手に入れた物は全て進呈しよう。余を楽しませてくれた礼だ。
 まさかあの地図が今頃動き出すとは思わなかったでな...』

此処まで言い終わった所で、魔方陣が輝き出した。

『...そうだった、先程客人をもう一組招いたのであった。
 今日はめでたい日だ』

"御方"は笑っているようだ。

***********************************

魔方陣は明滅を繰り返し、輝きが激しくなる。
最後に一瞬、強烈な光を放ち―――

現れたのは、エレアノール、ウード、オート、シオン、ヘリオンであった。

「此処は...何処なんでしょうか?」

ぼーっとしつつも、ヘリオンが辺りを見回す。

「...もう一組ご招待かい?」

ベティも展開の早さに頭がついて行かない。

『では一同揃った所で自己紹介しよう』

赤錆びた甲冑が動き出し、カーテンを開く。
玉座の主は立ち上がる。アテムが駆け、肩に飛び乗った。

..."御方"と呼ばれる人物の正体とは?

===================================

【GMより】

合流してのエンディング第一弾になります。
ようやく"御方"との謁見です!

正体諸々については皆さんのダイスを受けて公開しますね。
先ずはトークでお互いの交流を温めてください(笑)

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上位カテゴリ「塔」へのチェックは不要です。
ルーイ [2013/06/13 14:50]

 

「・・・問題は、塔の主が、この塔のことを他言することを許してくれるか、だよなあ・・・」

 

階段を昇りながら、そんなことを考える。

 

ギアスが使えるレベルの相手だろうから、オレたちに制約を課すことだって簡単なはずだ。

 

「レポートが無駄にならないことを祈るしかないですね」

 

先輩に言う。
報告できなかったら、報酬だってもらえないし。

 

* * *

 

「うぁ」

 

すごいなここ。
玉座か。
王、か。

 

「名前を覚えてくれて光栄です、王さま」

 

薄布の向こうにいる、ソレに言う。

 

「もらえるものはありがたくもらいます。
 冒険者ですから」


実際、生活に貧窮してるし。
あいつらも食わせてやらなきゃいけないし。


で、
もうひと組いるらしい。
まさか。

 

魔法陣が光って、ひとが現れた。

 

「エル!?
 オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」

 

目を丸くした。
だってまさか、ねえ。

 

 

 

------------------------

PLより:

ヒャッハー、合流だあ!

オート・メララ [2013/06/13 22:55]
>「此処は...何処なんでしょうか?」


「さて、また魔神が出るような事で無ければ良いのだが」


魔法陣に踏み込むと、そこはどこかの建物の中のようだった。
耳の奥がおかしい...まるで山に登ったときのようだ。
とすると、ここは地下ではない?


>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」


「むっ、ルーイ君じゃないか。
 君もこの遺跡にやって来て...いやまてよ」

「ルーイ君、ここはどこだ?
 我々はとある地下遺跡で転移の魔法陣に入って、ここに来たのだが」

「...ああ、私はオートという。
 見ての通りの同業者だ。そちらも?」


慌ただしく状況を確認し、名乗りも済ませる。


────────────────────────────────


>『では一同揃った所で自己紹介しよう』


「...ルーイ君、もしかしてココって」

「かなり危険な場所かね?」


この大層な御簾に、傍らに控えるどう見ても魔獣にしか見えないなにかといい。
私は嫌な予感でいっぱいである...無事に帰らせてくれよ、主殿?


────────────────────────────────
-PLスキュラ-

ひとまず塔側到着日記!
レイフィア=ハイウィンド [2013/06/14 10:47]

ツインテールキャット、アテム。
その案内の元、4階への螺旋階段を上る。

 

>「・・・問題は、塔の主が、この塔のことを他言することを許してくれるか、だよなあ・・・」

 

ルーイが言う。
確かに、その懸念はある。

 

>「レポートが無駄にならないことを祈るしかないですね」
「...そうですね。
 まぁ、無駄になったとしても問題は在りませんよ」

 

そもそも、私自身は学院の階位に拘りがある訳でもない。
が、ルーイにとってはそうでもないか。
では気休めのひとつでも言っておこう。

 

「...他言するな、と言うことはないと思いますよ。
 もし、そうであれば先ほどの様な"ご褒美"を外に持ち出させることを嫌うはずです。
 逆に喧伝しろと言うことかもしれませんしね」

 

...流石に喧伝は言い過ぎたか。

 


(」・ω・)」(/・ω・)/ (」・ω・)」(/・ω・)/ (」・ω・)」(/・ω・)/ (」・ω・)」(/・ω・)/

 


辿り着いた4階は、まさに謁見の間に近しい。
故郷の宮に登ったとき、遠くから拝謁した玉座を思い出す。
が、あのような御簾はなかった。
当然、尻尾が蠍と化した獅子もおらず、王に侍る騎士たちの鎧は絢爛だった。
冷や汗が、背筋を抜けるのが判った。
これは、下手な事は出来ない。
警鐘が、脳裏で煩い位に鳴り響く。
手にした槍を握り直すことは出来なかった。
"御方"の言葉が紡がれる。
果たして、どれだけの言葉がこの時、私の腑に落ちただろうか?

 

何時しか、魔方陣が光り、そこに5人の人間が"転移"してきた。
いや、させられたのか。

 

>「...もう一組ご招待かい?」
「...そのようですが...彼らは、確か...」

 

ベティの呟きに答える。そして彼らには見覚えがあった。

あったが...

 

>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」

 

ルーイの声が、私の記憶を刺激する。
やはりそうだ。知っている。

 

>「...ルーイ君、もしかしてココって」
>「かなり危険な場所かね?」

 

「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
 私はレイフィア=ハイウィンド。
 迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」

 

そう、彼らは"スワローテイル"・・・ 新進気鋭のパーティだ。

元気の良い、快活な女の子が名実ともにパーティを引っ張る動力源だという噂を知っている。

私には縁がない話だが。

 

そう、そして・・・こいつらは危険な存在だ。

燕尾たちを眺める視線を再びその御簾の奥へと注ぐ。

_______________________________________________
PLより
はぁい、さいひすです。
合流だヒャッハー!

と言うわけで、セージチェェーック

 

SystemCyphiss@レイフィアさんが退室しました。

(06/14-10:45:41)


 

Cyphiss@レイフィア : あばばばば、あぶい・・・w

(06/14-10:45:37)


 

Cyphiss@レイフィア : 次、御方様 2D6 → 2 + 1 + (7) = 10

(06/14-10:45:06)


 

Cyphiss@レイフィア : セージチェック、とりゃーえず 錆甲冑。 2D6 → 1 + 6 + (7) = 14

(06/14-10:44:55)


 

SystemCyphiss@レイフィアさんが入室しました。 (06/14-10:44:30)

 

うむ、ひどい。

シオン [2013/06/14 11:35]

魔法陣の虹色の光に包まれ、身体が浮くような感覚に囚われる。

一際強い輝きが起き--

 

気がつけば、目の前には玉座らしきものがカーテン越しに見える。

謁見の間、というところか。

だが、その向こうからは濃厚な不死の気配が漂ってくる--

・・・アレが主、か。

背筋を嫌な汗が流れる。

 

>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」

 

聞き覚えるのある声の主を見ると、そこにはルーイがいた。

それと、ミユと後二人の女性が一緒にいる。

 

>「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
> 私はレイフィア=ハイウィンド。
> 迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」

戦士とおぼしき女性・・・レイフィアから挨拶と、そして警告が飛ぶ。

 

「ルーイか、これは一体・・・」

 

-PL-

ひとまず合流しました日記。

ウード [2013/06/14 20:19]
>「...ウード、どう思う?」


「毒を食らえば皿までさ」


>「ちょっと怖いけど行こうよ。
>せっかく会いたいって言われたんだし」

>「そうだな。行くか。
>この様子なら、取って喰われる事もないだろうしな。」


「せっかくのお招きだ、あいさつくらいはしとこうじゃないか」


そういえばルミナス城のときも同じようなことを言った気がするな。
意味はかなり違うけど。

-----

>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」


聞き覚えのある声がして我に返った。


「ありゃ、ルーイじゃないか。
 別の道があったってことかい」


>「...ああ、私はオートという。
> 見ての通りの同業者だ。そちらも?」

>「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
> 私はレイフィア=ハイウィンド。
> 迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」


「そいつはご忠告ありがとう。
 俺はスワローテイルのウード、旅の歌うたいだ」


短くルーイの同行者たちにあいさつを述べる。


>「...ルーイ君、もしかしてココって」
>「かなり危険な場所かね?」


「どうやらそうらしいね」


乾いた唇を舌で湿らせながらオートに答えてみる。
ご主人はいろんな意味でタダモノじゃあなさそうだ。

-----
PL:
合流しましたー日記!
ミユ・リーブス [2013/06/14 20:32]

3Fでの戦いはみんなが速攻で幻獣を倒す方向でいきましたので、
すぐに終わりました。
そして、また先ほどと同じ威厳のある声がして、幻獣に癒しの力がかかります。
どうやらファラリスの癒しの力を使ったようです。
ファラリスは使い手によってはかなり危険な場合もありますが、
少なくとも今はこちらには危害は加えないようです。

幻獣の話しで、さらに奥すなわち上の部屋があるそうです。

そうして転移した部屋には、先ほどのマンティコアと甲冑を身につけた存在が2つ、
そしてその奥に、御方と呼ばれるここの主人がいました。

一番奥の間にいる主人はかなりの強さの負の力を感じます。
そういえば、不死者の者でもかなり上位な存在がいるとは聞いたことがあります。
今のところは、友好的には話しているようですが。

しばらくすると、わたしたち以外の人が転移してきました。
どうやら別の人達にも同じような試練を与えていたようです。

その中で一人だけ知っている人がいました。
以前にご一緒したことがあるシオンさんです。
他の方はシオンさんと今回一緒に行動している方たちでしょう。
「皆様方も、ここの玉座の主人の試練を受けたのですか?」

PL:
ダイス3つ
≫ 2d6 <Dice:2D6[6,5]=11>
≫ 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
≫ 2d6 <Dice:2D6[6,3]=9>
今回はいい値。

3Fでの報酬アイテムですが、ミユが使えそうなのは魔晶石だけでしょうね。
魔晶石6点の1個、これだけもらいますね。

さて4Fではどうなるか。

エレアノール [2013/06/14 20:35]

魔方陣の上に乗って。

そしたら体がふわってなって、目の前が真っ白になって。

 

「ここは・・・?」


>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」

 

「ルーイ!

どうしてここにいるの?」

 

そこにいたのはルーイだけじゃなくて、他にも女の人がふたり。

 

>「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
> 私はレイフィア=ハイウィンド。
> 迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」

 

「わたしはエレアノールっていうの。

やっぱり、みんなも招待されたの?」

 

 

わたしたちを呼んだ御方ってひとはあのカーテンの向こうにいる人、だよね。

おかしな獣が近くに座っているのが見える。

 

>『では一同揃った所で自己紹介しよう』

 

ちょっと肌がピリピリする。

きっととても怖い人なんだろうな。

レイフィアが言ってたみたいに、おかしな事をしたら何されるかわからないよ。

 

-PL-

到着!

GM [2013/06/14 22:22]
『お初にお目に掛かる。余が、この塔の主だ。
 とは言っても、普段は別の場所に居るがな...』

揃った9人は"御方"と相対する。

衣類は優雅な長衣だ。古代魔法王国の様式に則っている。
色は紫、最も階位が高い者を示す色だ。

その手には様々な指輪を身に付けている。
そのどれもが上位古代語が刻まれていた。
魔力を帯びているのは間違いないだろう。

額には、額冠。
これは単純に高い身分を表しているだけではあるまい。

左手には、大型の水晶球を携えている。
ルーイには、これが「遠見の水晶球」と呼ばれる魔法の品である事が分かる。
しかも見るに、この水晶球にはかなり強力な魔力が込められていそうだ。

肌は、透き通るように白い。
容貌は、初老の男性のそれだ。白色の髪も髭も長い。
物腰は到って穏やか。優雅ですらある。

声は低く、よく通る、威厳がある、と言って差し支え無い。
だが、知性を深く湛えた瞳は赤い異様な光を放っている。

『皆は余の事を"御方"と呼ぶ...本名はあるのだが、そう呼んでくれて構わん』

ルーイ、レイフィア、ウードは"御方"の正体に気付く。
最高位の古代語魔術師が失われた奥義を用いて不死者に転生した姿。

―――その名も"不死者の王"。

最高位の古代語魔術と、同じく最高位の暗黒魔術を使いこなす、
成竜に並ぶ脅威とされる存在だ。

続けて、ルーイ、レイフィア、ミユは両脇を固める甲冑の正体にも思い至る。
一説に寄ると至高神の聖戦士の成れの果てとも言われる上級の不死生物。

即ち"不死の騎士"。

『おおっと、そんなに警戒しなくともよいぞ。
 皆の者、楽に構えるがよい。余に害意は無いでな...
 そもそも、害意があるならばこんな所に招いたりはせんよ』

そう言うと、自らは再び玉座に腰を落ち着けた。
アテムはふああ、とあくびをし、
ガルーシュはうずくまって頭を垂れる。居眠りを始めたようだ。

『エレアノールにウード、オートにシオン、それとヘリオンと言ったか。
 あの洞窟は昔、余の配下に託した魔法生物の研究施設だったのだ。
 それが地震によって使えなくなってな...』

顎に手をやり、髭をいじる。

『代わりに希望者を募って攻略して貰い、
 それを観戦して楽しむと言う娯楽施設に転用しようとしていたのだ...
 色々ごたごたがあって、結局は工事途中で放置してしまったがな』

うんうん、と頷く。

『塔にしろ、洞窟にしろ、その地図が鍵になっておる。
 余は頭の悪い愚図が嫌いでな...
 本来はその地図を探す所からが、第一関門だったりするのだ』

にこりと笑う。

『限りある命、限りある才の者が努力する様は美しい。
 余はそうした姿を見るのがたまらなく好きでな...
 地図はかなりの枚数撒いたし、対応する遺跡もまだ各地に散らばっておる。
 ここ100年ばかり誰も訪れないからすっかり忘れておった...
 それを今回お前達が思い出させてくれたのだ』

深く感謝するぞ、と謝意を述べる。
その言葉に、嘘は無さそうだ。

『余も長い間生き過ぎた...何不自由無い暮らしをしているし、
 魔術の探求も楽しいものなのだが、些か刺激が足りなくてな。
 退屈しておるのだ。

 お前達は面白いし、素晴らしいものを持っている。
 久しぶりに興奮したぞ』

其処まで言い切ると、"御方"は立ち上がり、手を差し延べた。

『どうじゃ、我が配下にならんか?』

それは唐突な誘いだった。

『特にルーイの知略とエレアノールの武勇は傑出している!
 望むならば、余は永遠の生命を与える事が出来る。
 最高級の魔法具も、魔術の研究室も与えよう。
 どうじゃ、余と共に永遠の時を歩まぬか?』

その笑顔は何処までも無邪気だ。
だが、何処までも本気だ...

『おいでよ、ルーイ。君が来てくれたら僕も嬉しいな!』

アテムも"御方の"肩でにこりと微笑んでいる。

===================================

【GMより】

皆さんのダイスが揃ったので情報公開のエンディング第2弾です。
ご推察の通り、"御方"はノーキン様でした!
本名は明かしません(笑)

さて、"御方"は「部下にならないか?」とスカウトしてきました(笑)

もし承諾した場合、該当PCは本セッションを持って引退となります!
バンパイアになるか、人間として配下となるかはお任せします(笑)

拒否した場合は、無事に生還する事をGMとしてお約束します。
今更戦闘はしません、しても意味が無いので(色んな意味で)。

"御方"の配下となるか否かの返答を以って、
本セッションの最終選択としましょう!
次回進行はオランへの帰還となります。あと一息ですね!

【各種判定結果】

○Aルート<宝物鑑定>その1=目標値11
 エレアノール6、ウード11、オート11、シオン11、ヘリオン1ゾロ!
 →銀製最高品質トライデントと判明!
  ※必要筋力は6~16の範囲でご自由にお決めください! 
○Aルート<宝物鑑定>その2=目標値11
 エレアノール8、ウード7、、オート10、シオン10、ヘリオン15
 →最高品質ロングボウと判明!
  ※必要筋力は6~19の範囲でご自由にお決めください!
○Aルート<宝物鑑定>その3=目標値12
 エレアノール10、ウード15、オート9、シオン10、ヘリオン13
 →ガード・グラブ(スモール)と判明!
○指定ダイスその1=<怪物知識>目標値14
 エレアノール10、ウード10、シオン11
 ルーイ15レイフィア自動成功ミユ15、ベティ8
 →アンデッド・ナイトと判明!
○指定ダイスその2=<怪物判定>目標値13
 エレアノール8、ウード15、オート7、シオン11、ヘリオン10 
 ルーイ17、、レイフィア自動成功、ミユ11、ベティ7
 →ノーライフキングと判明!
○指定ダイスその3=<宝物鑑定>目標値16
 エレアノール11、ウード10、オート7、シオン10、ヘリオン16
 ルーイ17、ミユ13、ベティ10
 →強化された遠見の水晶球と判明!

【Aルート入手アイテム】

○呼称不明(銘はご自由にお決めください!)
 形状       :トライデント
 製作者      :不明
 材質       :銀
 必要筋力/本来筋力:6~11/11~16
 魔力       :なし 
 取引価格     :1300~1800ガメル(売却価格650~900ガメル)

 謎の遺跡で宝物として安置されていた三叉槍。
 長年置かれていたにも関わらず、黒ずみは全く見られ無い。
 小ぶりながらも研ぎ澄まされた刃を持ち、高い殺傷能力を持つ。  

○呼称不明(銘はご自由にお決めください!)
 形状       :ロングボウ
 製作者      :不明
 材質       :木・鉄・動物の腱など
 必要筋力/本来筋力:6~19/11~24
 魔力       :なし 
 取引価格     :220~580ガメル(売却価格110~290ガメル)

 謎の遺跡で宝物として安置されていた長弓。
 保存状態が奇跡的に良かった為、使用には問題が無い。
 様々な素材を組み合わせて作られた合成弓で、
 その威力は同サイズの物と比べて遥かに上回る。

○ガード・グラブ(スモール)...売却価格750ガメル

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オート・メララ [2013/06/15 12:20]
>「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
> 私はレイフィア=ハイウィンド。
> 迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」


「やっぱりそういう所か。
 ご忠告、痛み入る」


エレアノールと同じ槍使いかと思ったが、あの指輪...
もしかしたら魔術師なのだろうか。学院で会ったことは、多分ないと思うのだが。

どちらにせよ、こういう時の私がすることは決まっている。
部屋に貼ってある妖精の剣士の格言を思い出し、心に刻み直すのだ。


『無謀なことしたらお仕置きだから!』


暴走はイカンぞ、オート・メララ...深呼吸を一つ。




>「皆様方も、ここの玉座の主人の試練を受けたのですか?」


「気づかぬ内に、そうなっていたのかもしれん。
 何者かの意図は感じていたが、まさかこんな大げさなことになるとは」


ルーイ君等の一行も、随分と消耗しているようだ。
きっと遺跡の主を楽しませるための、厳しい試練にぶつかったのだろう。

ともあれ、玉座に向かい直す。
謁見のお時間といこうじゃないか。


────────────────────────────────


>『お初にお目に掛かる。余が、この塔の主だ。
> とは言っても、普段は別の場所に居るがな...』
>衣類は優雅な長衣だ。古代魔法王国の様式に則っている。
>色は紫、最も階位が高い者を示す色だ。


「紫衣...」


ルミナスの姫のような、霊体となって時代を超えた古代人の類かとの私の予想は、
より重篤な形で裏切られた。地方領の公女様どころの騒ぎではないぞ、これは。


「ウード、これはまさか」


やめてくれ、悪い冗談だ。
私はまだやり残したことが山ほどあるのに!


.
.
.


とはいえ、『御方』は戯れに我らを消し炭に...などとは思わなかったようで。
遺跡の来歴や、『御方』の人生(と言っていいものか)の楽しみなどを聞かされる。

会話の内容は人間の私からしても分かりやすく、明白だ。かなり人間性が残っている...
傍らの猫の王や悪しき知識の魔獣が、それを保つ手助けになってきたのだろう。
そういう意味ではルミナスの姫と、それほど大きな変わりはないのかもしれない。
ただ、その力が圧倒的に違うだけで...

とはいえ、人間性が残っているというのは良い事ばかりではない。
人間は皆、欲しがり屋だ。
人間らしさを持つ不死者の王が、興味深い下々の者を見つけたなら
それは...


>どうじゃ、我が配下にならんか?』


「エル」


反射的にエレアノールの手を握る。


>『特にルーイの知略とエレアノールの武勇は傑出している!
> 望むならば、余は永遠の生命を与える事が出来る。
> 最高級の魔法具も、魔術の研究室も与えよう。
> どうじゃ、余と共に永遠の時を歩まぬか?』


手が汗ばむのも、握りしめた手に力が入っていくのも自覚できた。
手を握る、という行為自体が、仲間を信じきれていない事の証であるとも。

だが私はエレアノールの小さな手を離せない。
むしろもっと力を込める。
離すものか。
誰にも、渡すものか。


「『御方』...この娘は生者に産まれてまだ年浅く、闇の力の深さも計りきれぬ身です。
 お誘いは光栄なれど、どうか娘が自ずから望む日まで、御召は猶予されたく」


ある意味、これも暴走なのだろうか。
私は自分の返事よりも先にエレアノールの事を『御方』に話してしまう。
こういう人物は話の横槍を嫌うだろうとは思ったが、我慢できなかった。


「『御方』の永遠の生からすれば、娘が答えを出すまでの生涯など、ほんのひと時のはず。
 どうか、今度(こんたび)は平にご容赦を...」


エレアノールを我慢するかわりに自分を...と言おうかとも思ったが、それはやめておく。
人の魂に価値があったとして、私のソレにはエレアノールの半分の値打ちすらあるかどうか分からない。
到底、取引にはならないだろう。

それになにより、エルの居ない永遠の生など怖気が走る。
自分が吸血鬼になってエルを眷属にするなんてのも却下だ。
私が好きなエルは、暗い遺跡の奥深くで物憂げに人間の戦いを眺めたりはしない。
初夏の太陽のもと、連れ立つ三羽だからこそのスワローテイルなのだ。


「我ら『燕の尾』、武も芸も売りますが、
 生者としての魂を売る事は致しかねます。『御方』...」


第一、王よ。
この娘は私が先に見つけた『お宝』なんだ。
今頃のこのこ現れて、誰が渡すものかよ。


────────────────────────────────
-PLスキュラ-

自分の分の返事だけしてればいいのに、他人の分やらパーティーの分まで喋ってしまったのでした。
だが後悔はしてない(キリッ
もしウードとエレアが行きたい場合は、オートを倒してから行ってもらいましょう!
ミユ・リーブス [2013/06/16 01:27]

しばらくすると、この塔の主である人物の
どうやらここは試練を与えて配下として戦力にする場所だったようです。
そうした上でわたしたちにも、配下にという誘いがきました。

他の方の判断はわかりませんが、わたしの気持ちはすでに決まっています。
「配下の誘いですが、わたしはお断りします。
自然に命が終わるまで、この世界でいろいろ奉仕と見聞を努めたいと思っています。
それが人としての自然な生き方ですから。」

PL:
誘いは受けないということで。
あとは他の方の返答待ちでエンディングですね。

レイフィア=ハイウィンド [2013/06/16 10:32]

この部屋に辿り着いた時から、大体の予想は付いていた。

そして何より、私の知識が警告を発していた。 全力で、だ。

 

正直な所、私は"御方"様とやらの話を聞いていたかどうか、判らない。

この感情は、喜怒哀楽で言えば楽を除くすべてか。

 

喜び。

私は、魔術の最高峰の存在を前にしている。不死の王に出会えたという事実。

怒り。

ふざけるな、私の義姉を奪った不死者どもめ。私程度では、この高次の存在に手傷を負わせることすら出来ないだろうという、不甲斐無さ。

哀しみ。

義姉よ、セフィリア姉様の敵すら討てない、その事実への諦観。下手人は既に滅されたというが、そんなことは関係がない。

 

 

・・・深く、永く、息を吸い、吐く。

冷静になれ。そういう意味では、ミユは相変わらずだ。

彼女はとても淡々と、そして冷静だ。私なんかより余程、魔術師としての才能はあるだろう。

考えてみれば、私は案外激情家なのかもしれない。

兄様も、義姉様も、そうだ。

これは血筋だろうか?

 

「・・・私はあなたの配下にはなりません」

 

ただ、それだけだ。

謙る気はない。垂れる頭もない。

ただ、実力が足りていないことだけが、私の心残り。

 

_______________________________________

PLより

はー、レイフィアが熱血しております(笑)。

 

セフィリア、というのは過去にプレイしていたキャラクターですが、真祖とやりあって死んでおるのです。

はい、関係ないところで怒ってるレイフィアです(笑)

 

 

さて、あらためてB組報酬

道中のアレコレはほしい人がもらい、ないならうっぱらうと言う感じでしょうか。

別にまとめておこう。w

ウード [2013/06/16 22:23]
>「ウード、これはまさか」


こいつはまいった。
タダモノじゃないなんて言葉じゃ到底足りない。


「そのまさかだね、ありゃ『生命なきものの王』だ。
 あれに比べりゃさっきの魔神なんか赤子みたいなもんだな。
 この世界のどっかにいるってのは聞いたことがあったけど、まさか実際にお目にかかる日がくるなんてな...」


ちっ、なんとか撤退しないと。
この魔方陣はまだ動いてるだろうか?それともあの螺旋階段まで行けるか...。

エルとオートを見る。
エルには未来がある。オートにはエルがつまらんことで躓かないように支える役目がある。
俺もふたりとともに行きたいが、この状況じゃちっと甘いか。
全滅しなきゃあ御の字だ。

あの生命なきものの王に俺の剣は通用せんだろけど、足だけはたぶん俺の方が速い。
一呼吸で眼前まで詰めて、体全体で奴の視線を遮る。
そして残った気力をかき集めて気弾を撃ち、その間にエルとオートを退かせる...。

ごくりと唾をのみこむ。

行くか...。
と思ったとき、誰かが通訳してくれた。


>『おおっと、そんなに警戒しなくともよいぞ。
> 皆の者、楽に構えるがよい。余に害意は無いでな...
> そもそも、害意があるならばこんな所に招いたりはせんよ』


「ふう...」


おもわず息がもれる。
ありがたい仰せだけど、王さまの気がかわらんうちに辞去させてもらいたいもんだね。

-----

>『どうじゃ、我が配下にならんか?』


なんとねえ。


「王さま、退屈しておいでなんですってね。
 そいつはきっと、一緒に歩く仲間がいないからでしょうよ。
 たまにお茶会を開いたり、いっしょにチェスをしたりするような友人がね」


寛大なご主人さまや闇の中での永遠の時なんかより、そっちのほうがずっとだいじさ。


「俺はまだエルやオートや、他のみんなとお天道様の下を歩きたい。
 まだこの旅を終わりにはしたくないんだ。
 だから、申し出は受けられない。受けない」

-----
PL:
バーン様のお誘いは断ります。ええ断りますとも!
オート、通訳は最後の部分だけでいいのよ!
シオン [2013/06/16 23:12]

「生命なきものの王・・・」

 

"御方"の正体はとんでもない存在だったようだな。

背筋を流れる汗は止まらない。

皆が警戒を強める中、御方の声が謁見の間に響く---

最悪の事態は避けられそうだが・・・

 

 

それは闇への誘い。

裏の世界よりも深く暗い闇の世界の住人への入り口だった。

 

 

「"御方"・・・折角の申し出ではあるが、辞退させてもらう。

俺にはまだこの身を以ってやりたい事がある。」

 

永遠の命なんてものには興味がない。

永く存在しても時を持て余すだけだ。

 

-PL-

丁重にお断りさせて戴きます。

・・・ご指名もありませんしね(笑)

エレアノール [2013/06/17 00:19]

>「ウード、これはまさか」

 

>「そのまさかだね、ありゃ『生命なきものの王』だ。
> あれに比べりゃさっきの魔神なんか赤子みたいなもんだな。
> この世界のどっかにいるってのは聞いたことがあったけど、まさか実際にお>目にかかる日がくるなんてな...」

 

「そ、そんなにすごい人なの?

  どうしよう・・・」

 

どうすればみんなここから帰れる?

たしか普通の武器は聞かないって話だし・・・

 

 

そうだ!さっき手に入れたこれなら何とかなるかも。

当たるか、そもそもホントに効くかどうか分かんないけれど、このままみんな倒れちゃうよりは・・・!

 

「・・・わたしが何とかする」

 

魔神を貫いた槍を銀の小さな槍に持ち替えて、すこしだけ前に進んだ。

 

「わたしが何とかして、あの人の気をそらす。

だからその間に逃げて」

 

ほんとはすごく怖い。

けれど、だれかがいなくなったりするほうがもっと怖い。

 

 

 

 
>『おおっと、そんなに警戒しなくともよいぞ。
> 皆の者、楽に構えるがよい。余に害意は無いでな...
> そもそも、害意があるならばこんな所に招いたりはせんよ』

 

 

「え?」

 

「はぁ、よ、よかった・・・びっくりした・・・」

 

ほんとに、もうダメかと思った・・・

 

 

 

 

>『どうじゃ、我が配下にならんか?』

 

> 「エル」

 

繋がれた手にきゅっと、すこしだけ力を入れる。 

だいじょうぶだよ、って安心させるみたいに。

 

>『特にルーイの知略とエレアノールの武勇は傑出している!
> 望むならば、余は永遠の生命を与える事が出来る。
> 最高級の魔法具も、魔術の研究室も与えよう。
> どうじゃ、余と共に永遠の時を歩まぬか?』

 

それにしてもびっくり。

こういう人がどこかにはいるって聞いたことあったけど、わたしが誘われたりするなんて考えたことなかった。

 

>「我ら『燕の尾』、武も芸も売りますが、
> 生者としての魂を売る事は致しかねます。『御方』...」

 

 

「オート。もういいよ、ありがとう。

後はわたしが話す。

・・・だいじょうぶ、わたしはどこにも行かないよ」

 

答えなんてはじめから決まってる。

 

 

「えーっと・・・御方さん。

わたしのこと、褒めてくれてありがとう」

 

「でも。わたし、まだやりたいことがいっぱいあるの。

今考えてもぜんぶ思いつかないくらいたくさん」

 

「それに」

 

空いたほうの手でウードの手をにぎって。

 

「わたしにはもう、共に歩く仲間がいるの」

 

ふたりといっしょにいられないのに、

永遠の命なんて貰っても意味がない。

 

 「だから、わたしはあなたとはいっしょには行けません。ごめんなさい」

 

 

-PL-

私は人間をやめないぞ!オートーー!!(

 という訳でお断りします(`・ω・´)

 

ルーイ [2013/06/17 11:16]
「ルーイ君、ここはどこだ?
 我々はとある地下遺跡で転移の魔法陣に入って、ここに来たのだが」

「へえ、地下施設ですか。
 こっちは塔です。
 じゃ、オートさんたちは地下深くからいきなり空に来たんですね。
 っても、ここが4階だから、そう高くはないですけど」

「かなり危険な場所かね?」

「あっちのひと次第ってとこですね」

薄幕の向こうにいる存在に目を向ける。

「ルーイ!
どうしてここにいるの?」

「エルが見たのと同じ種類の地図だよ、アレを見て来たんだ。
 あなたがヘリオンさん?
 オレたち、イライジャ導師からの依頼で来たんです。
 ヘリオンさんが誰かを雇って地図の探索に出たことは聞いてました。
 エルたちが雇われたとは思わなかったよ」


とりあえず、状況は把握した。
ヘリオン率いる冒険者はつまり燕とシオンさんで、彼らも無事このゲームを抜けてここにやってきたってことだ。


「よくできました、ってとこだよね」

 

 

* * *

 

薄布が開く。
冷たい骸に赤い瞳。
ウードさんも、先輩も、アレが何なのか、知っているようだった。

 

あまりのことに、冷や汗すら出ない。
おかしくなりすぎて、頭は逆に冷えたみたいだ。
それとも、予想は出来ていたから、オレの知らないうちに、自分で心の準備が出来ていたのかもしれない。


エルの動き。

 

「エル待って、大丈夫だよ」


そっと銀の槍に手を触れた。
エルの決意を、きっとペットを見る飼い主のような目で、アレは見ているに違いない。
それだけの、どうしようもない差があるから。

 

退屈しすぎた不死の王は、配下にどうだと誘いをかける。
それぞれに断る仲間たち。
ま、そりゃそうだよね。

 

『まだ太陽が恋しいので』


オレはそう言って、アテムに視線を移した。

『でも』

『そう遠くない未来に、またここに来ようと思うんだ、アテム』

テレポートで。
双尾の黒猫に、笑って言う。

『だからさ、これを持っててくれない?目印。
 王さまに持っててもらうのは恐れ多いし』

いつかの市場で買った、蛍石のペンダントを外して、アテムの首にかけようと思う。


そして、アレに視線を戻す。

『そうしたら、是非、マンカラの相手をして欲しいですね。
 オレが勝ったら、名前を教えて下さい、不死の王』

 

 

---------------------
PLより:

お断りしますが面白いツテなので後日用の伏線にさせてもらいたい(笑
テレポートが使えるようになるまで生きてるかな!
(いやテレポじゃ入れないようになってるだろうけどそれはそれでw)

 

報酬は別記事で!

GM [2013/06/17 21:29]
「『御方』...この娘は生者に産まれてまだ年浅く、
 闇の力の深さも計りきれぬ身です。
 お誘いは光栄なれど、どうか娘が自ずから望む日まで、
 御召は猶予されたく」

「『御方』の永遠の生からすれば、娘が答えを出すまでの生涯など、
 ほんのひと時のはず。どうか、今度(こんたび)は平にご容赦を...」

「我ら『燕の尾』、武も芸も売りますが、
 生者としての魂を売る事は致しかねます。『御方』...」

オートは内心の激情を抑えつつ、勤めて慇懃に。

「配下の誘いですが、わたしはお断りします。
 自然に命が終わるまで、この世界でいろいろ奉仕と見聞を
 努めたいと思っています。それが人としての自然な生き方ですから。」

ミユは単刀直入に。

「...私はあなたの配下にはなりません」

レイフィアは怒りを隠さず。

「王さま、退屈しておいでなんですってね。
 そいつはきっと、一緒に歩く仲間がいないからでしょうよ。
 たまにお茶会を開いたり、いっしょにチェスをしたりするような友人がね」

「俺はまだエルやオートや、他のみんなとお天道様の下を歩きたい。
 まだこの旅を終わりにはしたくないんだ。
 だから、申し出は受けられない。受けない」

ウードはあくまで飄々と。

「"御方"...折角の申し出ではあるが、辞退させてもらう。
 俺にはまだこの身を以ってやりたい事がある。」

シオンは確かな決意を以って。

「えーっと...御方さん。
 わたしのこと、褒めてくれてありがとう」

「でも。わたし、まだやりたいことがいっぱいあるの。
 今考えてもぜんぶ思いつかないくらいたくさん」

「それに」

「わたしにはもう、共に歩く仲間がいるの」

エレアノールは素朴に、真っ直ぐな言葉で。

「すまないね、"御方"さん。
 私はアンタの遺跡に、また「挑戦者」としてお邪魔したいんだ」

ベティは如何にも盗賊らしい言い分を。

『一人の魔術師の端くれとして、光栄に思います。
 なれど今は今しばらく在野にての修業を願いたく』

ヘリオンも必死に丁重な言葉を紡ぐ。

『まだ太陽が恋しいので』

ルーイは些か迂遠な物言いだ。

『でも』

語尾を繋ぐ。

『そう遠くない未来に、またここに来ようと思うんだ、アテム』

アテムへと語りかける。

『だからさ、これを持っててくれない?目印。
 王さまに持っててもらうのは恐れ多いし』

そう言うと首に下げていた蛍石のペンダントを外す。

『"御方"...』

アテムは表情を伺う。

『赦す』

アテムは"御方"の肩から飛び降り、ルーイの前で首を突き出した。

『預かるよ、ルーイ』

さて、"御方"は一同を見やり、意味有りげな沈黙を保つ。

『...冗談だ』

がはははは、と豪快に口を開けて笑った。

『お前達のような者は野に放ってこそ生き生きとするもの。
 分かっておる、ただ少し困らせて見たかっただけだ』

顎髭を右手でいじりながらにやりとする。

『そうしたら、是非、マンカラの相手をして欲しいですね。
 オレが勝ったら、名前を教えて下さい、不死の王』

『アテムに贈り物をしてくれた礼はせねばな。
 お前が第7階位迄を無事に修め、
 《瞬間移動》で我が許へと現れた暁には、
 喜んでマンカラの相手を勤めよう。ただ...』

ヘリオンが持っていたペンダントを指差す。
するとふわりと動いてルーイの元へと緩やかに移動した。

『このペンダントを肌身離さず持つがよい』

ルーイが手に取り、首から下げると淡い輝きを放つ。

『アテムにお前が「目印」をつけた様に、
 お前にも余が分かるように「目印」をつけさせて貰おう。
 呪いはかかっておらぬから安心するがよい...
 ただ、捨てても失くしても必ずお前の許に返ってくるだけだ』

アテムと繋がりを持とうというのだ、これ位はして貰わねばな。
そう言って"御方"は意地悪げな笑みを浮かべた。

***********************************

『さて、顔を見られたし話も出来た。
 名残り惜しいがそろそろお開きとしようか』

"御方"はぱん、と手を叩いた。
魔方陣が俄かに輝き出す。

『「塔」も「地下迷宮」も、一度踏破してしまえば消滅するように作っておる。
 地図も当然消滅する...まあ、地図はまだまだたくさんあるから、
 見つけたらまた挑戦するがよい。闘技場や研究室に牢獄、倉庫など、
 色々設定には凝っているから楽しめると思うぞ。
 尤も毎回余が出て来るとは限り無いがな...こう見えて余も結構忙しいのだ』

"御方"は饒舌に語る。またの挑戦を期待しているらしい。

『地図の事は広めて貰って大いに結構。
 楽しみが増えるからな...ただ、余の事はけして出してはならぬ

最後の一言には、有無を言わせぬ圧力が込められる。

『《強制》を掛ける事も出来るが、そんな野暮はしたくない。
 お前達は賢明であろうから、余の存在を世に広めるが如き愚行、
 けして取らぬと信じておるぞ』

表情は柔和、口調は穏やかだが、その裏には抜き身の刃のような殺気が潜む。

『...と言う事だ。喋り過ぎたかな。
 行くがよい。そして、また合見えようでは無いか。
 活躍を期待しているぞ』

『楽しみにしているよ』

光の明滅は次第に強くなり、視界一面を染めていく...

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【GMより】

最終進行第2弾です。皆さんのレスに対するレスです!
"御方"は「自分の事を黙ってくれるなら《ギアス》無しで開放するよ。
地図の話は広めてくれた方が楽しいからどうぞ」と言っています(笑)

ルーイの返答と行動が面白かったのでプレゼントです。
Aルートで入手したペンダントが魔力付加されました。

○"御方"のペンダント
 魔力付与者 :【不死者の王】"御方"
 形状    :ペンダント
 材質    :ミスリル
 基本取引価格:非売品
 魔力    :何が起きようと持ち主の許へと戻ってくる。
        
 謎の地下迷宮で発見されたペンダントが、
 作成者である"御方"の手で新たな魔力を付与されルーイに手渡された。
 特別な力は無いが、失くそうが捨てようが必ずルーイの許へと返ってくる。

まあ、要するに
「アテムに首輪つけるんだからお前も首輪しろよ♪」
って事です(笑)

カテゴリを移動します。
「帰還」に記事を投下しますのでお待ちくださいませ。

ルーイ [2013/06/18 12:08]

「ありがと、アテム。
 また会おうな」

 

ペンダントは受け取ってもらえた。
これで、縁が出来たぞ。

ついでに、代わりのモノももらった。

 

「へへ、パスポートですね」

 

どうせ、既に目印はひとつ持ってるんだ。
もうひとつ増えたって、大して変わらない。

 

 呪いはかかっておらぬから安心するがよい...
 ただ、捨てても失くしても必ずお前の許に返ってくるだけだ』
 


「それを」

ふわふわと飛んでくる、紋章の刻み込まれたペンダントを、首にかけて。

「呪いって言うんですよ、王さま」

 

そう言って、笑った。

 

 

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PLより:

ひらきなおるーい!不遜である。