4階
「・・・問題は、塔の主が、この塔のことを他言することを許してくれるか、だよなあ・・・」
階段を昇りながら、そんなことを考える。
ギアスが使えるレベルの相手だろうから、オレたちに制約を課すことだって簡単なはずだ。
「レポートが無駄にならないことを祈るしかないですね」
先輩に言う。
報告できなかったら、報酬だってもらえないし。
* * *
「うぁ」
すごいなここ。
玉座か。
王、か。
「名前を覚えてくれて光栄です、王さま」
薄布の向こうにいる、ソレに言う。
「もらえるものはありがたくもらいます。
冒険者ですから」
実際、生活に貧窮してるし。
あいつらも食わせてやらなきゃいけないし。
で、
もうひと組いるらしい。
まさか。
魔法陣が光って、ひとが現れた。
「エル!?
オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」
目を丸くした。
だってまさか、ねえ。
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PLより:
ヒャッハー、合流だあ!
ツインテールキャット、アテム。
その案内の元、4階への螺旋階段を上る。
>「・・・問題は、塔の主が、この塔のことを他言することを許してくれるか、だよなあ・・・」
ルーイが言う。
確かに、その懸念はある。
>「レポートが無駄にならないことを祈るしかないですね」
「...そうですね。
まぁ、無駄になったとしても問題は在りませんよ」
そもそも、私自身は学院の階位に拘りがある訳でもない。
が、ルーイにとってはそうでもないか。
では気休めのひとつでも言っておこう。
「...他言するな、と言うことはないと思いますよ。
もし、そうであれば先ほどの様な"ご褒美"を外に持ち出させることを嫌うはずです。
逆に喧伝しろと言うことかもしれませんしね」
...流石に喧伝は言い過ぎたか。
(」・ω・)」(/・ω・)/ (」・ω・)」(/・ω・)/ (」・ω・)」(/・ω・)/ (」・ω・)」(/・ω・)/
辿り着いた4階は、まさに謁見の間に近しい。
故郷の宮に登ったとき、遠くから拝謁した玉座を思い出す。
が、あのような御簾はなかった。
当然、尻尾が蠍と化した獅子もおらず、王に侍る騎士たちの鎧は絢爛だった。
冷や汗が、背筋を抜けるのが判った。
これは、下手な事は出来ない。
警鐘が、脳裏で煩い位に鳴り響く。
手にした槍を握り直すことは出来なかった。
"御方"の言葉が紡がれる。
果たして、どれだけの言葉がこの時、私の腑に落ちただろうか?
何時しか、魔方陣が光り、そこに5人の人間が"転移"してきた。
いや、させられたのか。
>「...もう一組ご招待かい?」
「...そのようですが...彼らは、確か...」
ベティの呟きに答える。そして彼らには見覚えがあった。
あったが...
>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」
ルーイの声が、私の記憶を刺激する。
やはりそうだ。知っている。
>「...ルーイ君、もしかしてココって」
>「かなり危険な場所かね?」
「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
私はレイフィア=ハイウィンド。
迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」
そう、彼らは"スワローテイル"・・・ 新進気鋭のパーティだ。
元気の良い、快活な女の子が名実ともにパーティを引っ張る動力源だという噂を知っている。
私には縁がない話だが。
そう、そして・・・こいつらは危険な存在だ。
燕尾たちを眺める視線を再びその御簾の奥へと注ぐ。
_______________________________________________
PLより
はぁい、さいひすです。
合流だヒャッハー!
と言うわけで、セージチェェーック
System : Cyphiss@レイフィアさんが退室しました。
(06/14-10:45:41)
Cyphiss@レイフィア : あばばばば、あぶい・・・w
(06/14-10:45:37)
Cyphiss@レイフィア : 次、御方様 2D6 → 2 + 1 + (7) = 10
(06/14-10:45:06)
Cyphiss@レイフィア : セージチェック、とりゃーえず 錆甲冑。 2D6 → 1 + 6 + (7) = 14
(06/14-10:44:55)
System : Cyphiss@レイフィアさんが入室しました。 (06/14-10:44:30)
うむ、ひどい。
魔法陣の虹色の光に包まれ、身体が浮くような感覚に囚われる。
一際強い輝きが起き--
気がつけば、目の前には玉座らしきものがカーテン越しに見える。
謁見の間、というところか。
だが、その向こうからは濃厚な不死の気配が漂ってくる--
・・・アレが主、か。
背筋を嫌な汗が流れる。
>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」
聞き覚えるのある声の主を見ると、そこにはルーイがいた。
それと、ミユと後二人の女性が一緒にいる。
>「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
> 私はレイフィア=ハイウィンド。
> 迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」
戦士とおぼしき女性・・・レイフィアから挨拶と、そして警告が飛ぶ。
「ルーイか、これは一体・・・」
-PL-
ひとまず合流しました日記。
3Fでの戦いはみんなが速攻で幻獣を倒す方向でいきましたので、
すぐに終わりました。
そして、また先ほどと同じ威厳のある声がして、幻獣に癒しの力がかかります。
どうやらファラリスの癒しの力を使ったようです。
ファラリスは使い手によってはかなり危険な場合もありますが、
少なくとも今はこちらには危害は加えないようです。
幻獣の話しで、さらに奥すなわち上の部屋があるそうです。
そうして転移した部屋には、先ほどのマンティコアと甲冑を身につけた存在が2つ、
そしてその奥に、御方と呼ばれるここの主人がいました。
一番奥の間にいる主人はかなりの強さの負の力を感じます。
そういえば、不死者の者でもかなり上位な存在がいるとは聞いたことがあります。
今のところは、友好的には話しているようですが。
しばらくすると、わたしたち以外の人が転移してきました。
どうやら別の人達にも同じような試練を与えていたようです。
その中で一人だけ知っている人がいました。
以前にご一緒したことがあるシオンさんです。
他の方はシオンさんと今回一緒に行動している方たちでしょう。
「皆様方も、ここの玉座の主人の試練を受けたのですか?」
PL:
ダイス3つ
≫ 2d6 <Dice:2D6[6,5]=11>
≫ 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
≫ 2d6 <Dice:2D6[6,3]=9>
今回はいい値。
3Fでの報酬アイテムですが、ミユが使えそうなのは魔晶石だけでしょうね。
魔晶石6点の1個、これだけもらいますね。
さて4Fではどうなるか。
魔方陣の上に乗って。
そしたら体がふわってなって、目の前が真っ白になって。
「ここは・・・?」
>「エル!?
> オートさんにウードさんに、・・・シオンさんまで!」
「ルーイ!
どうしてここにいるの?」
そこにいたのはルーイだけじゃなくて、他にも女の人がふたり。
>「...始めまして、スワローテイルの皆さん。
> 私はレイフィア=ハイウィンド。
> 迂闊な動きは死に繋がりますから、自重なさいな」
「わたしはエレアノールっていうの。
やっぱり、みんなも招待されたの?」
わたしたちを呼んだ御方ってひとはあのカーテンの向こうにいる人、だよね。
おかしな獣が近くに座っているのが見える。
>『では一同揃った所で自己紹介しよう』
ちょっと肌がピリピリする。
きっととても怖い人なんだろうな。
レイフィアが言ってたみたいに、おかしな事をしたら何されるかわからないよ。
-PL-
到着!
しばらくすると、この塔の主である人物の
どうやらここは試練を与えて配下として戦力にする場所だったようです。
そうした上でわたしたちにも、配下にという誘いがきました。
他の方の判断はわかりませんが、わたしの気持ちはすでに決まっています。
「配下の誘いですが、わたしはお断りします。
自然に命が終わるまで、この世界でいろいろ奉仕と見聞を努めたいと思っています。
それが人としての自然な生き方ですから。」
PL:
誘いは受けないということで。
あとは他の方の返答待ちでエンディングですね。
この部屋に辿り着いた時から、大体の予想は付いていた。
そして何より、私の知識が警告を発していた。 全力で、だ。
正直な所、私は"御方"様とやらの話を聞いていたかどうか、判らない。
この感情は、喜怒哀楽で言えば楽を除くすべてか。
喜び。
私は、魔術の最高峰の存在を前にしている。不死の王に出会えたという事実。
怒り。
ふざけるな、私の義姉を奪った不死者どもめ。私程度では、この高次の存在に手傷を負わせることすら出来ないだろうという、不甲斐無さ。
哀しみ。
義姉よ、セフィリア姉様の敵すら討てない、その事実への諦観。下手人は既に滅されたというが、そんなことは関係がない。
・・・深く、永く、息を吸い、吐く。
冷静になれ。そういう意味では、ミユは相変わらずだ。
彼女はとても淡々と、そして冷静だ。私なんかより余程、魔術師としての才能はあるだろう。
考えてみれば、私は案外激情家なのかもしれない。
兄様も、義姉様も、そうだ。
これは血筋だろうか?
「・・・私はあなたの配下にはなりません」
ただ、それだけだ。
謙る気はない。垂れる頭もない。
ただ、実力が足りていないことだけが、私の心残り。
_______________________________________
PLより
はー、レイフィアが熱血しております(笑)。
セフィリア、というのは過去にプレイしていたキャラクターですが、真祖とやりあって死んでおるのです。
はい、関係ないところで怒ってるレイフィアです(笑)
さて、あらためてB組報酬
道中のアレコレはほしい人がもらい、ないならうっぱらうと言う感じでしょうか。
別にまとめておこう。w
「生命なきものの王・・・」
"御方"の正体はとんでもない存在だったようだな。
背筋を流れる汗は止まらない。
皆が警戒を強める中、御方の声が謁見の間に響く---
最悪の事態は避けられそうだが・・・
それは闇への誘い。
裏の世界よりも深く暗い闇の世界の住人への入り口だった。
「"御方"・・・折角の申し出ではあるが、辞退させてもらう。
俺にはまだこの身を以ってやりたい事がある。」
永遠の命なんてものには興味がない。
永く存在しても時を持て余すだけだ。
-PL-
丁重にお断りさせて戴きます。
・・・ご指名もありませんしね(笑)
>「ウード、これはまさか」
「そ、そんなにすごい人なの?
どうしよう・・・」
どうすればみんなここから帰れる?
たしか普通の武器は聞かないって話だし・・・
そうだ!さっき手に入れたこれなら何とかなるかも。
当たるか、そもそもホントに効くかどうか分かんないけれど、このままみんな倒れちゃうよりは・・・!
「・・・わたしが何とかする」
魔神を貫いた槍を銀の小さな槍に持ち替えて、すこしだけ前に進んだ。
「わたしが何とかして、あの人の気をそらす。
だからその間に逃げて」
ほんとはすごく怖い。
けれど、だれかがいなくなったりするほうがもっと怖い。
「え?」
「はぁ、よ、よかった・・・びっくりした・・・」
ほんとに、もうダメかと思った・・・
>『どうじゃ、我が配下にならんか?』
> 「エル」
繋がれた手にきゅっと、すこしだけ力を入れる。
だいじょうぶだよ、って安心させるみたいに。
それにしてもびっくり。
こういう人がどこかにはいるって聞いたことあったけど、わたしが誘われたりするなんて考えたことなかった。
「オート。もういいよ、ありがとう。
後はわたしが話す。
・・・だいじょうぶ、わたしはどこにも行かないよ」
答えなんてはじめから決まってる。
「えーっと・・・御方さん。
わたしのこと、褒めてくれてありがとう」
「でも。わたし、まだやりたいことがいっぱいあるの。
今考えてもぜんぶ思いつかないくらいたくさん」
「それに」
空いたほうの手でウードの手をにぎって。
「わたしにはもう、共に歩く仲間がいるの」
ふたりといっしょにいられないのに、
永遠の命なんて貰っても意味がない。
「だから、わたしはあなたとはいっしょには行けません。ごめんなさい」
-PL-
私は人間をやめないぞ!オートーー!!(
という訳でお断りします(`・ω・´)
「ルーイ君、ここはどこだ?我々はとある地下遺跡で転移の魔法陣に入って、ここに来たのだが」
「へえ、地下施設ですか。
こっちは塔です。
じゃ、オートさんたちは地下深くからいきなり空に来たんですね。
っても、ここが4階だから、そう高くはないですけど」
「かなり危険な場所かね?」
「あっちのひと次第ってとこですね」
薄幕の向こうにいる存在に目を向ける。
「ルーイ!
どうしてここにいるの?」
「エルが見たのと同じ種類の地図だよ、アレを見て来たんだ。
あなたがヘリオンさん?
オレたち、イライジャ導師からの依頼で来たんです。
ヘリオンさんが誰かを雇って地図の探索に出たことは聞いてました。
エルたちが雇われたとは思わなかったよ」
とりあえず、状況は把握した。
ヘリオン率いる冒険者はつまり燕とシオンさんで、彼らも無事このゲームを抜けてここにやってきたってことだ。
「よくできました、ってとこだよね」
* * *
薄布が開く。
冷たい骸に赤い瞳。
ウードさんも、先輩も、アレが何なのか、知っているようだった。
あまりのことに、冷や汗すら出ない。
おかしくなりすぎて、頭は逆に冷えたみたいだ。
それとも、予想は出来ていたから、オレの知らないうちに、自分で心の準備が出来ていたのかもしれない。
エルの動き。
「エル待って、大丈夫だよ」
そっと銀の槍に手を触れた。
エルの決意を、きっとペットを見る飼い主のような目で、アレは見ているに違いない。
それだけの、どうしようもない差があるから。
退屈しすぎた不死の王は、配下にどうだと誘いをかける。
それぞれに断る仲間たち。
ま、そりゃそうだよね。
『まだ太陽が恋しいので』
オレはそう言って、アテムに視線を移した。
『でも』
『そう遠くない未来に、またここに来ようと思うんだ、アテム』
テレポートで。
双尾の黒猫に、笑って言う。
『だからさ、これを持っててくれない?目印。
王さまに持っててもらうのは恐れ多いし』
いつかの市場で買った、蛍石のペンダントを外して、アテムの首にかけようと思う。
そして、アレに視線を戻す。
『そうしたら、是非、マンカラの相手をして欲しいですね。
オレが勝ったら、名前を教えて下さい、不死の王』
---------------------
PLより:
お断りしますが面白いツテなので後日用の伏線にさせてもらいたい(笑
テレポートが使えるようになるまで生きてるかな!
(いやテレポじゃ入れないようになってるだろうけどそれはそれでw)
報酬は別記事で!
「『御方』...この娘は生者に産まれてまだ年浅く、闇の力の深さも計りきれぬ身です。お誘いは光栄なれど、どうか娘が自ずから望む日まで、御召は猶予されたく」「『御方』の永遠の生からすれば、娘が答えを出すまでの生涯など、ほんのひと時のはず。どうか、今度(こんたび)は平にご容赦を...」「我ら『燕の尾』、武も芸も売りますが、生者としての魂を売る事は致しかねます。『御方』...」
「配下の誘いですが、わたしはお断りします。自然に命が終わるまで、この世界でいろいろ奉仕と見聞を努めたいと思っています。それが人としての自然な生き方ですから。」
「...私はあなたの配下にはなりません」
「王さま、退屈しておいでなんですってね。そいつはきっと、一緒に歩く仲間がいないからでしょうよ。たまにお茶会を開いたり、いっしょにチェスをしたりするような友人がね」「俺はまだエルやオートや、他のみんなとお天道様の下を歩きたい。まだこの旅を終わりにはしたくないんだ。だから、申し出は受けられない。受けない」
「"御方"...折角の申し出ではあるが、辞退させてもらう。俺にはまだこの身を以ってやりたい事がある。」
「えーっと...御方さん。わたしのこと、褒めてくれてありがとう」「でも。わたし、まだやりたいことがいっぱいあるの。今考えてもぜんぶ思いつかないくらいたくさん」「それに」「わたしにはもう、共に歩く仲間がいるの」
『まだ太陽が恋しいので』
『でも』
『そう遠くない未来に、またここに来ようと思うんだ、アテム』
『だからさ、これを持っててくれない?目印。王さまに持っててもらうのは恐れ多いし』
『そうしたら、是非、マンカラの相手をして欲しいですね。オレが勝ったら、名前を教えて下さい、不死の王』
「ありがと、アテム。
また会おうな」
ペンダントは受け取ってもらえた。
これで、縁が出来たぞ。
ついでに、代わりのモノももらった。
「へへ、パスポートですね」
どうせ、既に目印はひとつ持ってるんだ。
もうひとつ増えたって、大して変わらない。
呪いはかかっておらぬから安心するがよい...ただ、捨てても失くしても必ずお前の許に返ってくるだけだ』
「それを」
ふわふわと飛んでくる、紋章の刻み込まれたペンダントを、首にかけて。
「呪いって言うんですよ、王さま」
そう言って、笑った。
-------------
PLより:
ひらきなおるーい!不遜である。