入口

GM [2013/04/13 00:11]

5人は街道を進んで行く。
旅人や行商人の往来もあり、1日毎に宿場村も存在する。
オラン近辺は治安も良く、非常に牧歌的な行程となった。

道中、尋ねられればヘリオンは闊達に話をしてくれる事だろう。
故郷の村でラーダ神殿を1人で切り揉みし、
師匠の手伝いをしながら文献を漁り、野外調査へ出掛ける日々。

草原妖精の少女と成り行きでゴブリンの群れを退治した話や、
スターフォール修道院へアルミナ彗星を見に行った時の話など、
華奢な外見とは裏腹な行動力に、一行は驚かされたかも知れない。

逆に、質問も山程された事だろう。
好奇心が先立つと止まらなくなる性格故、時には面倒だったかも知れない。
特にオートは共通点が多い為、取り分け熱心に声を掛けられた事だろう。

「エレアノールさんって凄いですね。女の子なのに戦士で、力持ちで。
 今まで合って来た人達の中には居なかったな、ああ言う人」

「僕はほら、半妖精ですし、剣を持って戦うなんて出来ないですから...
 尊敬しちゃいますよね。羨ましいです」

会話の端々に、エレアノールの名前が挙がる。
この事に、オートはどの様な感情を抱いただろうか。

***********************************

オランを出て5日目。
最後の宿場街で食料品や薪を買い込み、街道を外れて丘陵地帯を進む。
見晴らしが良い為、獣や盗賊の襲撃には備え易い。
だが、春の夜の寒さが堪える。

点々と存在する潅木に身を寄せ、野営を貼って暖を取った。
見張りを決め、起きている者は周囲を警戒しながら時には語らう。
幸い、大過無く朝を迎える事が出来た。

丘陵地帯を進むのに、エレアノールが活躍した。
野伏として鍛えられた方向感覚や勘、地形に関する造詣が、
知識のみで実践に乏しいヘリオンを上手く補う形となった。

「エレアノールさんって、本当に凄いんですね!」

てきぱきと動くエレアノールを、感激の思いで眺めるヘリオンであった。

***********************************

オランを出て7日目。
地図が指し示していると思われる界隈に、遂に到達する。

「何も見えませんね...」

軽い失望感を口にしつつ、ヘリオンはそれでも改めて周囲を見回す。
なだらかな傾斜の丘陵が、一面穏やかに波打っている。
足元には新緑も鮮やかな草が芽吹き、流れる雲の影を映している。

「...っ!」

と、地図が仄かに発光し始めた。
よく見れば、文様の箇所が一際強く光を放っている。

すると、どうだろう。
周囲の景色が歪み出した。
奇妙な感覚に襲われ、身動きが取れない。

しばらくすると地図の発光が収まり、不思議な現象も止まる。
身体の自由を取り戻した時、視界内に明らかな変化が起きていた。
眼前の窪地に地下に続く階段が現れたのだ。

「これは!やっぱりこの地図は『通行証』だったんですね!
 きっと幻覚を解除する引き金だったんですよ!
 これなら誰が探しても解からなかったのが分かる!
 凄い!凄い!僕は間違って無かったんだ!」

ヘリオンは歓喜の余り、顔を真っ赤にしてまくし立てている。
彼をなだめ落ち着かせるのに、幾許の時間を要した事だろう...

***********************************

階段を慎重に進み、闇へとその身を浸して行く。
オートが事前に準備した《光明》の掛かった短剣が役に立っただろう。
人の出入りなど無かったのだろう、空気は澱んでいる。
湿った土の匂いで噎せ返りそうだ...

地下迷宮・入口.png

階段を下りきった先は、小さな空間があった。
正面には、鉄製の厳重な扉が行く手を塞いでいる。
両脇には、1対の彫像が意味有りげに聳えている。

鉄製の扉には、上位古代語の文言が書かれ、
地図にあるのと同じ文様が刻まれているのが分かる。

―――『通行証』を持つ者へ。守護者を打ち倒し、扉を潜る資格を示せ―――

「...と書いてあります。『守護者』って何でしょう?」

と一行に文言を説明しながらヘリオンが疑問を口にしたその瞬間。

ぎぃんっ!!

「...え!?」

彫像の眼が光り、突然襲い掛かって来たっ!!

===================================

【GMより】

続けて進行、一気に遺跡の入口まで来ました!
こちらはAルート、スワローテイル・シオンのルートになります。

はい、突然ですがいきなり戦闘です!

-戦闘について-

○敵は固定値使用、セミオート戦闘を用いて処理します。
不意打ちは無し事前準備無しで第1ラウンドから始まります。
○大まかに前列と後列に隊列を分けておいてください。
○怪物は同一種が2体です。<怪物判定>をどうぞ!
 何方かヘリオン君の代振りをお願いします。基準値は6です。
○働いている精霊力は土・闇・精神です。火・光は明かり次第でしょう。
○明かりは誰がどのようにして持っているかをはっきりさせてください。
 《ライト》ソードブレーカー1つで戦場全体の視界はカヴァー出来ます。
○ヘリオン君の行動宣言も決めてください。 
○第1Rの行動宣言は、2体とも

 「前列の誰かを攻撃する(ダイスで決定)」

 です。

質問があればどしどしどうぞ!

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上位カテゴリ「A.地下迷宮」へのチェックは不要です。

オート・メララ [2013/04/13 23:31]
>(いや、今回は聞かなくていいだろう)


(心得た)


シオンと符丁を交わす。
そのときちらりとシオンがこちらを見た...あるいは覗きこんだ...ような
気がしたのだった。

シオンの目は鋭く、そして影が深い。

そういえばシオンは精霊使いでもあるが、
精霊使いは人の気を読むという話を何かかで読んだ事があった。


「...遺跡と言えば罠だ。
 頼りにしてるぜ、シオン」


だが、シオンが何を考えたのか。私が何を説明できるのか。
いちいち話し合う事でもないだろう。
いずれそういう時になったら...と、この場は何も触れずに
流してしまうことにした。


────────────────────────────────


>「...《石従者》を永続出来たら便利でしょうね。
> 遺跡に残ってないかなあ、ねえオート先輩」


「それはもう立派なゴーレムでしょう。
 いや、便利なのは間違いないでしょうが」

「それに、先輩などと...私の事は普通にオートで結構ですよ。
 なにしろ、まだ杖を手にして一年と経っていないのですから」

「代わりと言っては何ですが、依頼主殿も名前で呼ばせていただけますか。
 さっきは堅苦しく喋りましたが、本当は敬語は苦手でね...」


ポリポリと頭をかく。
エレアノールに置いて行かれぬよう、大人になろうと決めた私だが、
威厳が無いのだけは気にしない事にしている。

私はエレアノールが自分らしく生きる姿が好きなのだから、
私もそうあろうと思ったからだ。もちろん、それはウードに対しても。


────────────────────────────────


だが、大人になるとは言っても、
気になる事は気になってしまうもので。


>「ええ!?エレアノールさんが持つんですか?」

>その視線の先には、エレアノールがあった。
>だが、すぐに視線を逸らし、気付かれないようにする。


最初のうちは、それこそ娘を褒められているような気分で...
ヘリオン君がエレアノールに興味を示すたび私もいい気分だった。


「アイツは見かけはちんちくりんだが、馬鹿力でなぁ。
 いつかの時など、オーガーを串刺しにしたこともあったんだよ」


子供の自慢をする親の気持とはこんなモノなのだろうかと、
ちょっと話を盛ってみたりしながら、楽しく道中を送っていた。

なのだが。

.
.
.


>「エレアノールさんって凄いですね。女の子なのに戦士で、力持ちで。
> 今まで合って来た人達の中には居なかったな、ああ言う人」


「...そうだな。
 あいつは力もあるし、才能もある。おまけに気立てもいい。
 なかなか居ない子だと思うよ」


オランを出てすぐの頃と同じエレアノール自慢のはずなのだが、
だんだん胸の中がモヤモヤしてくる。世にも醜い男の嫉妬というヤツだろうか。
自分で自分の心のなかが把握しきれない。

...あるいはそれは、エレアノールとヘリオン君の歳が近いこと、そして
ヘリオン君が魔術師で、ラーダ神官で、学も立って、なによりも盗賊で無くて...要は、
『私はこんな姿でエルに会いたかった』とでもいうような、私の思う
ある意味での理想の姿であったからかもしれなかった。
おかしい、シーフうんぬんに関しては、前回の仕事である程度
割り切れたはずだったのだが。

だが、ブス面を出して皆に気を使わせる訳にはいかない。
今回の私は大人なのだ...あくまで平静を装う。


>「僕はほら、半妖精ですし、剣を持って戦うなんて出来ないですから...
> 尊敬しちゃいますよね。羨ましいです」


「なんの、腕力が無ければ頭で戦えばいいし、魔法だってある。
 半妖精といったって人間とエルフの、近縁種同士の血が交じり合っただけ。
 そんな事は、エレアノールは気にしないさ」


力の無いことも、歳のことも、エルが気にしないといいなぁ...
そんな私の希望的観測も込めてヘリオン君を励まし、
あるいは炊きつけるのだった。

.
.
.


>「エレアノールさんって、本当に凄いんですね!」
>てきぱきと動くエレアノールを、感激の思いで眺めるヘリオンであった。


「ああ、興味があるなら一緒について歩いてみるといい。
 アイツも他人に教えるのはいい勉強になるだろうし...エレアノール!
 ヘリオン君に外歩きを教えてやってくれ」


ややもするとエルを独占したくなる気持ちを抑えこもうと、
エレアノールを呼び、ヘリオン君の肩を押す。


────────────────────────────────


そしてついに目的の地点に到着する。
最初は何もない芝生の丘と思われたが、実は魔法で隠された場所だったようで...


>しばらくすると地図の発光が収まり、不思議な現象も止まる。
>身体の自由を取り戻した時、視界内に明らかな変化が起きていた。
>眼前の窪地に地下に続く階段が現れたのだ。


「ううむ、幻覚の魔法...いや、それだけでは階段が開きっぱなしだな。
 遺跡の構造自体が機械的に変形したのか、それとも接触できる結界か」


遺跡の中ももちろんではあるが、まずこの階段からして興味深いものがあった。
古代より今まで数百年、どうやって雨風や土の圧力から守られてきたのか...

だが調査行の主であるヘリオン君などは、私などよりはるかに喜びが強いようで。


> これなら誰が探しても解からなかったのが分かる!
> 凄い!凄い!僕は間違って無かったんだ!」


「待った待ったヘリオン君!まだエントランスにもお邪魔していないんだ。
 喜ぶのは中を改めてからにしよう...賢者はここからが腕の見せ所だよ」


これほど大掛かりに隠蔽されていた建造物なのだ。
きっと何かの意味があるはず。そしてそれに見合う守護者が居るはず...

戦士達が突破出来るよう、罠を見抜き魔力を阻むのが後衛の仕事と、
自分と共にヘリオン君にも気合を掛けたのだった。


────────────────────────────────


「シオン、前の警戒を。
 私は後ろを見る」


エレアノールとウード、シオンと私。
戦士と盗賊がそれぞれ二人ずついるので、暗視能力のあるシオンに前を任せ、
私は後ろを担当することにする。


「ウード、戦闘になったら頼んだ。
 エレアノール、ウードの言うことを良く聞いてな」


今日はパックが居ないが、それでもこのメンバーは前にも冒険を
成功させた事がある。気を抜かなければ、そうそうドツボには嵌らぬはず...
後ろをチラチラ見つつ、階段を進む。


「あとヘリオン君、依頼主に悪いんだが...ランタンを頼んでいいかな?
 魔法の明かりがかき消される事もあるかもしれないから、火も欲しいんだ」


一緒に遺跡に潜ったからには、依頼主でも立派な人手。
指先を自由にしたい盗賊や、両手に武具を持つ戦士たちに負担がかからぬよう、
後衛二人で明かりを掲げることにする。


────────────────────────────────


さらに下って、ついに正門らしき場所まで降りてくる。
罠か守護者か、何かがあるならここからだが...


>―――『通行証』を持つ者へ。守護者を打ち倒し、扉を潜る資格を示せ―――
>「...と書いてあります。『守護者』って何でしょう?」


「...いかん、ヘリオン君!」


あわててヘリオン君を引っ張り、二人で後ろに下がる。


>ぎぃんっ!!
>「...え!?」
>彫像の眼が光り、突然襲い掛かって来たっ!!


「ウード、エレアノール、頼むぞ!
 シオンも無理はするなよ」


以前であれば私も前に出ようとしたかもしれないが、それは結局のところ
仲間の負担を増やすだけだと分かったので、おとなしくしておく。

無理に剣を振らずとも、魔術、奇跡、呪歌と、
私の武器は色々とあるのだから。


────────────────────────────────
-PLスキュラ-

ウジウジするようなしないような、微妙な雰囲気を醸し出しながら
行動ルーチンを!

後衛組ということでヘッくんのも出してみました。
修正ありましたらよろしくお願いします。
きっと適当です(

前衛組はルーチン組みガンバッテー(

.
.
.

オート

開始位置:後衛

1.楽器を装備し、呪歌『モラル』を使用。

2.味方がHP5以下になったらキュアウーンズを使用。
 先にウードが回復した場合はキャンセルする。

 燃費でも回復量でもウードが上回るので、なるべくオートは
 キュアしないように行動します。


ヘリオン

開始位置:後衛

1.待機。

2.MPが5以下になったルンマスがいたら、MPが6になるようにトラファ。

 ただし、トラファによってヘリオン自身が気絶することのないように
 譲渡MPは調整します。
ウード [2013/04/14 10:08]
地図が光ってまわりがぐにゃぐにゃ歪む。
長かったのか短かったのか、そいつが止まると地下への階段が出てきた。
どういう仕組みになってるかはわからんけど、やっぱり地図自体を持ってないと入り口が現れないらしいね。


「こいつは驚き」


ヘリオンはよほどに嬉しかったのか、大騒ぎ。

-----

階段を降りて扉を調べる。
すると彫像が動き出し襲い掛かってくる。
オートがヘリオンをひっぱり戻すのがちらりと視界の隅に入った。


「みんな一度下がるんだ!
 俺が奴らを引きつける。隙が出来たら全力でぶち込んでやれ!」


大盾を構えて前へ出る。
こんな物騒なしかけがあるとはねえ。ま、入り口からしてへんてこな遺跡なんだ、何が出てもおかしくないか!


「どうぞおかまいなく!」


できれば黙って通して欲しいけど、そうもいかんみたいね。

-----
PL:
1Hバッソ+ラジシ装備で戦います。
1Rは前列に出て二体の彫像の攻撃を受けた後、
行動遅延しモラルを受けてAを通常攻撃します。

2R以降のウードのセミオート行動は1から優先度高で、

1:条件【HPが8点以上減少した仲間が一名以上いる】が満たされた場合、
  その仲間にキュアします。そしていったん進行をストップしてください。
  (戦術の検討が必要になると思いますので)

2:条件【自分が攻撃対象になった】が満たされた場合、
  向かって来た敵を通常攻撃します。

3:条件【自分が攻撃対象になっていない】が満たされた場合、
  敵が二体残っているならダメージが大きいほうの敵を強打+2します。
  同値の場合はエレアノールに向かった敵を強打+2します。
  敵が一体の場合はその敵に強打+2します。

4:【勝利以外で条件1~3がどれも該当しない】ことがもしあった場合は、
  いったん進行をストップしてください。

以上、よろしくお願いします。

道中の描写は後程追加するかもしれません。
シオン [2013/04/14 12:07]
符丁でのやりとりに、心得たと返すオート。
 
>「...遺跡と言えば罠だ。
> 頼りにしてるぜ、シオン」

「了解だ。
 ただ、俺も実際に入るのは初めてだからな。お手柔らかに頼みたいところだ。」
 
フォローを頼む、と笑いながら返した。
 
 
 
ジョージの粋な計らいで、出発前夜の晩餐会が開かれる事になった。
晩餐中、皆ととりとめのない話をしながら盛り上がり、隙を見てオートに話しかける。
 
「前に仕事した時とは雰囲気が変わったな。
何か心境の変化でもあったのか?」
 
酒の席だ。昨日今日の知り合いでもないし、少しくらい深い話をしても問題ないだろう?
 
 
 
翌日、俺達はオランを発った。
オラン近辺では街道沿いに進む為、特に問題もなく旅は続く。
 
そういえばヘリオンはテントを持つ、というエルの言葉にえらく感激していたが、
それ以来何かとエルを意識しているようだ。
何かとエルに話しかけている。
 
だが、当のエル本人はまったく意に返した様子はない。
 
というか、恐らく・・・
・・・前途多難だな、オート。
 
少しばかり気の毒な視線になっていたのは気のせいではないだろう--
 
 
 
5日目、最後の宿場街で準備を整え、ついに目的の丘陵地帯へと入る事になる。
ここからは野宿になるので見張りの順を決めなければならない。
夜目が利く俺と、野伏の技能を持つエルは分かれた方がいいだろう・・・
 
「夜番の順だが、俺とウード、エルとオートで2交替という事でどうだろうか?」
あぁ、ヘリオンはゆっくり休んでいてくれ。」
 
それぞれに癒し手もいるし、これなら問題ないだろうと皆に提案をしてみる。
 
 
 
見張りの最中、ウードにスワローテイルの今までの依頼の話や行動時の方針等を聞く。
何があるかはわからない以上、連携をとるにはいろいろ話をしておいた方がいい。
万が一、話す時間さえない状況の際に、連携が崩れたら危険極まりないからな・・・
 
ヘリオンの運がいいのか、ラーダの加護か、ここでも何の襲撃もなく更に2日経ち--
 
そして7日目、ついに地図の示す場所へと辿り付く。
一見何も変わった物は見られなかった。
軽くヘリオンが諦めにも似た言葉を口にしたその時、その手にある地図が光り始める。
景色は歪み、何ともいえない感覚に捉われ身動きもできず--
 
光が収まると、先程まで何も無かった窪地に地下への階段が現れていた。
 
なるほど、通行証か・・・
横ではしゃぐヘリオン。
 
「ヘリオン、嬉しいのは解るが落ち着け。
遺跡が見つかったのなら、ここからが本番だからな。」
 
と、ヘリオンをなだめつつ、軽く深呼吸をして気を引き締める-
ここまで手の込んだ遺跡だ、どんな仕掛けがあるか解らないからな。
 
 
階段を下りると、長年誰も入る者が居なかったせいだろうか・・・空気が澱んでいた。
ノームの力を強く感じる。
オートの指示に頷き、先頭を進む。
 
明かりを頼りに階段を下りた先には、空間が広がっていた。
正面の扉の前には、両脇に1対の彫像。
扉の上には俺には読めない文字が描かれている。
 
下位古代語と文体が似ているようだが・・・
 
ヘリオンが読み上げるそれは、上位古代語らしい。
 
守護者を打ち倒せ?
まさか、扉の前の彫像は・・・
 
と思った矢先、彫像の眼が光を宿し、襲い掛かってくる。
 
「下がれ、ヘリオン!」
 
俺の声と共に、皆が指示を出しながら動く。
さすがパーティ・・・三人の連携は滑らかだ。
 
「さて、足を引っ張らないようにしないとな。」
 
白騎士の名を持つ突剣を抜き放ち、彫像を迎え撃つ--
 
 
-PL-
空気読まずにオートとフレーバー描写。
やれるうちにやっとけってばっちゃが言ってた。
 
行動方針
 
1R Aに遅延強打-1
以降、狙われたら通常攻撃、タゲ外れたら強打-1。
 
ただし、2体に狙われる、またはHP10以下で防御専念します。
エレアノール [2013/04/14 13:09]

>「ええ!?エレアノールさんが持つんですか?」

 

「うん! こう見えてもわたし、けっこう力持ちなんだよ!」

 

もちろん、もっともっと力持ちな人はたくさんいるけれど。

 

>「アイツは見かけはちんちくりんだが、馬鹿力でなぁ。
> いつかの時など、オーガーを串刺しにしたこともあったんだよ」

 

 

「えへへ、あれはたまたまわたしがとどめを刺しただけだよー。

その前は全然だったもん」

 

---------

 

ヘリオンは色々なことを知ってて、話を聞いていると楽しい。

けっこう長く歩いてるのに全然つまらなくならないのは、ヘリオンのおかげでもあるんだと思う。

 

オランを出て5日目、街道から外れて、ゆるやかな丘の続く場所についた。

 

「ほら、こっちこっち!」

 

丘を駆け登ってみんなに手を振る。

 

>「エレアノールさんって、本当に凄いんですね!」
 
「えへへへへ...」
 
 
そんなに褒められると照れちゃう。
 

 
>「ああ、興味があるなら一緒について歩いてみるといい。
> アイツも他人に教えるのはいい勉強になるだろうし...エレアノール!
> ヘリオン君に外歩きを教えてやってくれ」
 
 
「うん!
ほらヘリオン!こっちだよ!」
 
 
ヘリオンの手を引いて、丘を登る。
 
 
 
 
>「夜番の順だが、俺とウード、エルとオートで2交替という事でどうだろうか?」
>あぁ、ヘリオンはゆっくり休んでいてくれ。」
 
 
「うん、いいよ!
よろしくねオート!」
 
 
そういえばオートといっしょに起きてるのは初めてな気がする!
 
 
--------
 
そしてそれから二日目、オランから出て7日目。
地図に書いてあった場所に付いたけど、そこにはなにもない。
と思ったその時、地図が光った!
 
「うわ、なに!?」
 
そしたらまわりの景色がなんというか、グニャグニャし始めた。
 
グニャグニャが止まって、いつのまにか目の前には階段が。
 
 
「すごい! これも魔法か何かなのかな!」
 
 
「遺跡を見つけたら次は中を調べないとね!
ね、ヘリオン!」
 
 
---------
 
>「...と書いてあります。『守護者』って何でしょう?」
 
ってヘリオンが言ってすぐ、そこにあった石像が動きだした!
これが守護者!
 
 
>「みんな一度下がるんだ!
> 俺が奴らを引きつける。隙が出来たら全力でぶち込んでやれ!」
 
 
「了解! 頼んだよウード!」
 
 
動く石像なら、人間相手よりずっと楽だからね!
 
 

ーPLー

フレーバァ日記!

 

ーセミオート戦闘宣言ー

・1R目は後衛からスタート。行動遅延で前衛に移動後、強打+2

・それ以降は敵の攻撃対象になっていない場合は強打+2

攻撃対象になっている場合は防御専念

・ターゲットはダメージの大きい方の敵を優先

 

 見づらかったり分かりづらかったらすみません!

GM [2013/04/18 10:12]

襲い掛かる2体の守護者。
5人は落ち着いて対処した。

ウードは大盾を油断なく構えて敵の足を止める。
オートは《士気》の呪歌を奏で、仲間に力を与える。
援護を受けてから、エレアノールとシオンが飛び出し、必殺の突きを放つ!

ごがぁっ!!

岩の砕け散る音が木霊する。
守護者の内1体は、文字通り瓦礫となって粉砕された。

そしてもう1体が瓦礫と化すまで、多くの時間を必要としなかった。
ウードの蛮剣が唸り、守護者の身体を削り取る。
エレアノールは堅実な身のこなしで巧みに攻撃をかわした。
止めの一撃が、ウードによって為される。
重い感触と痺れが、手の中にじわりと残った。

***********************************

―――汝らの資格を認める―――

戦いが決着して間も無く、辺りに声が鳴り響いた。
堅く閉ざされていた扉が青く発光し、ゆっくりと開いていく...

===================================

【GMより】

大変お待たせしました、セミオート処理終了です!
こちらはAルート、スワローテイル・シオンのルートになります。

結果は4R完封勝利でした。おめでとうございます!相手になりませんでしたね。
前衛2人もクリティカル出すってどう言う事だよw

今回全員<怪物判定>に失敗したので、モンスターは「名称不明」と
させて頂きました。ご了承ください。
セッション終了時にセージ技能所有者には<文献調査>の機会を与えます。
ですのでお楽しみに!

カテゴリを移動します。
「地下1階」に記事を投下しますのでお待ちくださいませ。

-戦闘結果-

○第1ラウンド
 A21ウード   :前列にて防御専念
 A16名称不明A :ウードに攻撃→外れ!
 A16名称不明B :ウードに攻撃→外れ!
 A15ヘリオン  :待機!
 A14オート   :《モラル》→成功!
 A 0エレアノール:前列へ移動&名称不明Aに強打D+2
           →17点ダメージ!
 A 0シオン   :前列へ移動&名称不明Aに強打Cr-1
           →15点ダメージ!名称不明A破壊!

○第2ラウンド
 A21ウード   :名称不明Bに強打D+2→17点ダメージ!
 A20シオン   :名称不明Bに強打Cr-1→10点ダメージ!
 A18エレアノール:防御専念
 A16名称不明B :エレアノールに攻撃→外れ!
 A15ヘリオン  :待機!
 A14オート   :《モラル》継続!

○第3ラウンド
 A21ウード   :名称不明Bに強打D+2→10点ダメージ!
 A20シオン   :名称不明Bに強打Cr-1→10点ダメージ!
 A18エレアノール:防御専念
 A16名称不明B :エレアノールに攻撃→外れ!
 A15ヘリオン  :待機!
 A14オート   :《モラル》継続!

○第4ラウンド
 A21ウード   :名称不明Bに通常攻撃
           →10点ダメージ!名称不明B破壊!

【ダイスチャットからの添付】

09:32:12 テッピン@GM セミオート戦:名称不明2体
09:32:20 テッピン@GM 第1ラウンド。
09:32:40 テッピン@GM 前列:ウード、後列:他4人
09:33:41 テッピン@GM A21ウード、防御専念
09:34:01 テッピン@GM 回避A 2d6+8 Dice:2D6[2,4]+8=14
09:34:15 テッピン@GM 回避B 2d6+8 Dice:2D6[4,3]+8=15
09:34:24 テッピン@GM 全て回避。
09:34:33 テッピン@GM オート《モラル》発動 2d6 Dice:2D6[5,2]=7
09:34:38 テッピン@GM 発動
09:35:27 テッピン@GM A0エレアノール、名称不明Aに移動&強打D+2 2d6+7 Dice:2D6[5,5]+7=17
09:35:31 テッピン@GM 命中!
09:35:47 テッピン@GM r28@10+8 Dice:R28@10[5,4:9]+8=17
09:36:21 テッピン@GM 17点ダメージ。
09:37:20 テッピン@GM A0シオン、移動してAに強打Cr-1 2d6+7 Dice:2D6[2,4]+7=13
09:37:28 テッピン@GM 命中!
09:37:47 テッピン@GM r17@8+5 Dice:R17@8[5,6:7][1,4:3]+5=15
09:40:40 テッピン@GM 正体不明A破壊!
09:41:06 テッピン@GM 忘れてた、A15ヘリオン待機。
09:41:18 テッピン@GM 第2ラウンド。
09:41:29 テッピン@GM 攻撃対象決定 
09:41:46 テッピン@GM 1ウード 2エレアノール 3シオン 1d4 Dice:1D4[2]=2
09:41:53 テッピン@GM エレアノール
09:43:03 テッピン@GM A21ウード 強打D+2 2d6+5 Dice:2D6[6,3]+5=14
09:43:07 テッピン@GM 命中!
09:43:26 テッピン@GM r16@10+7 Dice:R16@10[4,6:7][4,1:3]+7=17
09:43:40 テッピン@GM 17点ダメージ。容赦無いなあ...
09:43:57 テッピン@GM A18エレアノール 防御専念
09:44:26 テッピン@GM 忘れてた、A20シオン 強打cr-1 2d6+7 Dice:2D6[2,5]+7=14
09:44:33 テッピン@GM 命中!
09:44:44 テッピン@GM r17@8+5 Dice:R17@8[2,5:5]+5=10
09:44:58 テッピン@GM 10点ダメージ。
09:45:40 テッピン@GM A16 正体不明B回避 2d6+7 Dice:2D6[4,3]+7=14
09:45:45 テッピン@GM 回避!
09:45:55 テッピン@GM A15 ヘリオン待機
09:46:08 テッピン@GM A14 オート《モラル》継続
09:46:22 テッピン@GM 第3ラウンド。
09:46:31 テッピン@GM 攻撃対象決定 1d3 Dice:1D3[2]=2
09:46:37 テッピン@GM またエレアノールw
09:46:52 テッピン@GM A21ウード 強打D+2 2d6+5 Dice:2D6[5,5]+5=15
09:46:56 テッピン@GM 命中!
09:47:03 テッピン@GM r16@10+7 Dice:R16@10[2,3:3]+7=10
09:47:12 テッピン@GM 10点ダメージ。
09:47:45 テッピン@GM A20シオン 強打cr-1 2d6+7 Dice:2D6[4,4]+7=15
09:47:49 テッピン@GM 命中!
09:48:00 テッピン@GM r17@8+5 Dice:R17@8[6,1:5]+5=10
09:48:12 テッピン@GM 10点ダメージ、まだ残ってる!
09:48:34 テッピン@GM A16 正体不明B回避 2d6+7 Dice:2D6[4,6]+7=17
09:48:44 テッピン@GM 回避!
09:48:59 テッピン@GM A15 ヘリオン待機
09:49:08 テッピン@GM A14 オート《モラル》継続
09:49:15 テッピン@GM 第4ラウンド。
09:49:24 テッピン@GM 攻撃対象決定 1d3 Dice:1D3[1]=1
09:49:30 テッピン@GM ウード。
09:49:44 テッピン@GM A21ウード、通常攻撃 2d6+5 Dice:2D6[5,4]+5=14
09:49:48 テッピン@GM 命中!
09:49:53 テッピン@GM r16@10+5 Dice:R16@10[6,2:5]+5=10
09:50:08 テッピン@GM 10点ダメージ、これにて破壊!
09:50:21 テッピン@GM 戦闘終了!

オート・メララ [2013/04/18 20:35]
~我等は軍団の先駆 万騎に先駆け戦うなり~
~輝く鎧も燦然と 戦場へと驀進す~


『戦意』の呪歌の一節、『装甲騎士の歌』を歌う。
今では精霊使い達の独壇場である精神操作の魔法も、かつての王国時代には
かなりの研究が進んだものと言われている。
戦士の士気を高めるこの呪歌も、もしかしたらその研究の残滓なのかもしれない。


>大盾を構えて前へ出る。
>白騎士の名を持つ突剣を抜き放ち、彫像を迎え撃つ--
>「了解! 頼んだよウード!」


前衛の3人は絶好調のようで、またたくまに第一の守護者である
獣の魔動像を平らげていく。
エレアノールとウードはいつもの通り息のあった連携を見せていたし、
シオンもまた、上手く息を合わせてくれていた。
特注の誂え物だという、白い鎧徹しの剣が光る。


~堀に城壁巡らすとて 我らの進撃阻むことかなわず~
~狭間より弓撃つ者よ 我が鎧 射抜くことかなわず~


私も負けては居られない。
自然、風琴の蛇腹を押す手にも力が入るのであった。


.
.
.

「...あっさり片付いたな。
 誰も怪我はないか?」


楽器を収め、呪歌を中断して3人に聞く。
後ろで見ていてそのような様子は見られなかったが、どうも呪歌を歌っていると
周辺への注意力が散漫になってしまう気がした。
万一、傷を見落としていざという時の力みが足らなくては困るので、
入念にチェックしておく。


「うむ、みな無傷だな...せっかくの遺跡だ。
 途中で引き返さなくてもいいよう、慎重に行こう」


古代遺跡は、冒険者にとっては最高の御馳走だ。
皿を嘗め尽くすまでは、帰りたくない。


「それにしてもウード、お前があんなに剣を振るうのは初めてみるなぁ。
 もしかしてリアナ・シャルの教えか?」


土壇場の粘りと冷静さでスワローテイルを救ってきたウードだが、
今日のこの男は、そんないつもの姿より力に満ちているように見えた。
割りとスロースターターだと思っていたんだが...相変わらず謎の多い男だ。


「ヘリオン君、いまのうちに先を調べよう。
 どうやら今は皆、絶好調のようだからな」


慎重かつ大胆に、いまの熱気を殺さずに進めればいいなと。
そう思いながら私は、シオンやヘリオン君の調査を手伝いにかかるのだった。


────────────────────────────────
-PLスキュラ-


フレェーヴァーにーっき!
地下への侵入を待ちます。







────────────────────────────────

────────────────────────────────


それは、出発の前の晩。
前祝いの宴会でほろ酔い気分の私に、シオンが声を掛けてきた。
...シオンが近づいてくるのは、気を抜いていると気がつく事ができない。
まるで黒猫が忍び寄るようだ。


>「前に仕事した時とは雰囲気が変わったな。
>何か心境の変化でもあったのか?」


「うん...いろいろあってな。
 私が『あの』ギルドの一員なのは、シオンには喋っていたっけな?」


去年の夏には隠していた事を、今日はシオンに話してしまう。

オート・メララは盗賊であること。
トラブルを起こし、ギルドに背を向けていたこと。
先日、ギルドから初めて仕事を命じられ、仲間の助けもあり、それを成功させたこと。
いつのまにか、ギルドへの恐れが薄れていたこと...


「どうしても遺跡を自分で発掘したくてな。それで盗賊になったんだ。
 アレル=リリーやパム・ポッペンには迷惑を掛けた...」


ギルドの秩序を乱したチンピラでしかない私が、今もこうして生きているのは
様々な人の助けがあっての事だ。私は自分で自分の事を幸運だと、そう強く思う。


「というわけで、私も同業者と言う訳だ。
 シオン、改めてよろしくな」


呑むかい?と酒をすすめる。
私の仲間は二人共、まったくと言っていいほど酒を呑まないのだ。
呑み仲間が欲しい私は、一杯のエールをシオンに向けてみた。


.
.
.


「まぁ、さすがにアレまでは言えないんだけどな」


宴の後で、自分の貸し部屋への家路。
静まり返った街で、屋根と屋根の隙間から星を見上げてひとりごちる。

思い出すのは冬。
春を前にしてエレアノールが私に掛けてくれた言葉だった。


>「その...『ギルド』のことで困ったことがあったりしたら、
>どんなことでもわたしかウードに言って」

>「わたしにできることはあんまりないかもしれないけど、
>みんなで分け合うことならできると思うから」


ギルドの仕事の中で、初めて同族たる人間と戦ったエレアノール。
さぞや傷つき、心を痛めたろうと慰めようとすると、逆にエルは私を気遣い、
その独善をたしなめたのだった。
わずかに伸びた身長と共に、エレアノールの心は強く成長していたのだった。


「お前に負けない大人にならなきゃな、エル」


ならば私も、エレアノールに恥じないだけの成長をしなければならない。
小さな勇者の、となりに控える魔法使いであるために。

それがもう一つの、人には言えない私が変わった理由であった。

────────────────────────────────
-蛇足スキュラ-

フレーヴァーその2!
特に意味のない話とか回想とか!
ウード [2013/04/18 22:05]
「ほっ!」


剣で斬ると、どうやら当たりどころが良かったらしく、動く石像が崩れた。
ぼろんぼろん。


「ふー、大した事なかったな」


夜営中に話し合ってたおかげか、シオンとの連携もスムーズに行った。


>「それにしてもウード、お前があんなに剣を振るうのは初めてみるなぁ。
> もしかしてリアナ・シャルの教えか?」


「あんだけの凄腕のカタナ捌きを見れたんだ、そりゃあ腕前もちっとは上がるさ。
 しっかし、これじゃあ歌うたいじゃなくて戦士みたいだな」


なんて言ってると、扉が動き出した。
どうやら入場の許可を得たみたいだ。


>「ヘリオン君、いまのうちに先を調べよう。
> どうやら今は皆、絶好調のようだからな」


「この遺跡の入り口があんなだったから、動物やら妖魔やらはいないと思うけど、
 へんてこな魔法生物なんかが出るかもしれないね」


とかいいつつ開いた扉を見る。


「入ったら自動的に閉まっちまうなんてオチはないだろな?」

-----
PL:
勝ちました日記!さー次いってみよー!
エレアノール [2013/04/19 18:11]

・・・もう終わったの?

やっぱりウードもシオンも強くなってる。

わたしもがんばらないと!

 

 

>「それにしてもウード、お前があんなに剣を振るうのは初めてみるなぁ。
> もしかしてリアナ・シャルの教えか?」
 
>「あんだけの凄腕のカタナ捌きを見れたんだ、そりゃあ腕前もちっとは上がるさ。
> しっかし、これじゃあ歌うたいじゃなくて戦士みたいだな」

 

「じゃあウードは歌うたいの戦士さんだね!

うたって戦う歌うたい!」

 

 なんか強そう!

 

 

--------

 

 

ヘンな像を倒したと思ったら、こんどはヘンな声が聞こえてきた。

そして扉が勝手に開く。

遺跡がわたしたちのことを認めてくれたんだね。

 

この中にはどんなモノがあるのかな!

 

 

 

>「入ったら自動的に閉まっちまうなんてオチはないだろな?」

 

「ドカーン!ってバクハツしたりしないよね?」

 

-PL-

という訳で短いですがフレイバア日記!

 

シオン [2013/04/20 12:11]

あっという間の出来事だった。

打ち合わせ通り、ウードがまず大盾で彫像が振るう腕を受け止める。

オートの歌う呪歌により、頭を冴え相手の動きが良く見える。

 

「行くぞ、エル!」

 

その背後から二人で飛び出し、そのまま同時に突きを放つ。

確かな手ごたえと共に、彫像は崩れ去った。

 

まずは一つ。

しかし、間近で見ると凄まじいな、エルの槍の威力は・・・

 

 

そのままウードの蛮剣がもう一体に止めを刺すまでは、大した時間は必要なかった。

 

 

初仕事の時に比べて、皆の動きは格段に良くなっている。

・・・心強いものだ。

 

 

>「それにしてもウード、お前があんなに剣を振るうのは初めてみるなぁ。
> もしかしてリアナ・シャルの教えか?」
 
>「あんだけの凄腕のカタナ捌きを見れたんだ、そりゃあ腕前もちっとは上がるさ。
> しっかし、これじゃあ歌うたいじゃなくて戦士みたいだな」

 

>「じゃあウードは歌うたいの戦士さんだね!

>うたって戦う歌うたい!」

 

「ならいっそ、歌いながら戦ってみたらどうだ?」

 

などと冗談を飛ばしながら、剣を収める。

 

 

二対の彫像が崩れると、頭に先程の声が響いてくる。

汝らの資格を認める、か・・・

この分だと、中も大層立派な"お出迎え"が待っていそうだな。

 

 

>「入ったら自動的に閉まっちまうなんてオチはないだろな?」

>「ドカーン!ってバクハツしたりしないよね?」

 

「何、扉が閉まったのなら、きっと出口は別にあるって事さ。

しかし爆発は勘弁してもらいたいがな・・・」

 

- - -

出発前夜--

 

>「うん...いろいろあってな。

> 私が『あの』ギルドの一員なのは、シオンには喋っていたっけな?」

「まぁ、気付いてはいたよ。

そもそも、符丁が解る時点で同業者だって事は解るさ。」

 

それから、オートは語り始めた--

 

なるほど・・・トラウマを超えたって事か。

知らなかっただけかもしれないが、ギルド相手にトラブルっていうのはなかなか勇気がある話だ。

・・・まぁ、人の事を言えないかもしれないけどな。

 

>「というわけで、私も同業者と言う訳だ。
> シオン、改めてよろしくな」

そう言いながら俺にエールを差し出してくる。
俺はそれを受け取り、
 
「あぁ、よろしく。
今回は念願の遺跡探索だ・・・思う存分その業を使えるな。」
 
フォローを頼むよ。と改めて言いながら、差し出されたエールを口につけた。
 
 
 
・・・てっきりエルの事で何かあったと思ったんだけどな。
まぁ、野暮は馬に蹴られるのが世の慣わしだ。
 
宴が終わり、去るオートの背中を見ながら、そんな事を思っていた。 
 
 
無茶はするなよ、オート。
 
 
-PL-
フレーバー(どうしてこうなった)日記。