【進行A03】非力を嘆く。
「じゃあ、私は部屋からテントを持ってくるよ。
出発したら部品は分担させてくれ。私一人だと重い」
「じゃあわたしが持つ!
みんな持っていくものあって大変でしょ?」
荷物持ちを力強く宣言するエレアノールに、ヘリオンは驚く。
「ええ!?エレアノールさんが持つんですか?」
とは言うものの、自分の非力を重々承知しているだけに、次の言葉が出ない。
「...《石従者》を永続出来たら便利でしょうね。
遺跡に残ってないかなあ、ねえオート先輩」
思わずオートに同意を求めてしまうのであった。
「とにかく、契約は成立だな。おめでたいこった!
今夜の晩餐は、このジョージが持たせて貰おうか。奮発するぜ!」
ジョージが手を叩いて宣言する。
「本当ですか?有り難うございます!」
思わぬ計らいにヘリオンが喜ぶ。
それはこの上ない景気付けであった。
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事前準備を素早く終えた5人は、晩餐で大いに英気を養った。
2日酔いしない程度に抑えたのは、冒険者としての嗜みだ。
そして翌朝、朝もやが立ち込める中、ジョージの店の前に集まる。
「お早うございます。皆さん、眠くはないですか」
目の下に隈を作り、やや疲れ気味の様子のヘリオン。
昨晩騒いだ事もあろうが、興奮して眠れなかった事も大きいだろう。
その手にはしっかりと地図が握られている。やる気は十分だ。
「では皆さん、少し長い旅になると思いますが宜しくお願いします」
ぺこりと頭を下げる。
「道中、宿場村を幾つか通ります。
食料や必需品は適宜買い足していきましょう。
荷物はなるべく軽い方がいいですからね」
その視線の先には、エレアノールがあった。
だが、すぐに視線を逸らし、気付かれないようにする。
昨日の会話を受けての、彼なりの気遣いだろうか。
「では、出発しましょう。我々の前途に、ラーダの祝福がりますように!」
こうして、探索行が始まった。
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【GMより】
お待たせしました、では進行です!
こちらはAルート、スワローテイル・シオンのルートになります。
ヘリオン君にエレアノールへのフラグを立ててみるテスト。
○スキュラさん
・オークの触媒を3つ入手
・到着の前夜に4倍拡大《ライト》をソードブレイカーにかける
以上、受領です!
ではカテゴリを移動します。
「入口」に記事を投下しますのでお待ちくださいませ。