【進行A11】推定:工事中の部屋兼物置。
「では私はシオンに続こうか...
ヘリオン君、そっちで待っていてくれるか?
室内に危険がないか見てみるから」
「分かりました。戸棚を調べる時は呼んでくださいね」
そう言ってヘリオンは下がった。
「ふーむ、建設途中だったとかか?
この壁面は...『保護』の魔法も掛かっていないのだろうが」
呟きながらオートはシオンと共に岩壁を調べる。
オートの推論は大筋で間違っていなさそうだった。
壁は奥に行けば行く程自然の状態に近い。
裏を返せば扉側はより加工が為されている、という事だ。
シオンは人並み外れた怪力の主が掘削作業をした痕跡を見つけるだろう。
続けてエレアノールも参加して穴を調べる。
巨大百足と思しき足跡が激しく行き来しているのを痕跡から再確認出来た。
ひょっとしたら、間隔を置かず別の個体が来るかも知れない...
「『魔力感知』は後でいいかな?
他も調べて、余裕があったらまたココを見るということでどうだろう」
さて、今度はエレアノールの代わりにヘリオンが参加して戸棚を漁る。
戸棚は大量の埃を被り、蜘蛛の巣も張って汚らしい事夥しいが、
罠を魔物を警戒しながら慎重に作業していく。
どうやらこの戸棚は不用品を置いておく物置だったらしい。
その多くは棚同様ぼろぼろに風化し、役に立たない。
錆びた土木作業用具の類も放られている。
さて、シオンとオートは腐り掛けた木箱の中から奇妙な小石を見つけた。
よく磨かれた小石で、可愛らしい動物の顔が彫られている。
「あ!これ、学院で見た事がありますよ...」
聞けばこれは古代語魔術の《石従者作成》に用いる特殊な触媒だと言う。
この小石を用いると、作成された石従者は対応する動物の姿を取って現われる。
ただし、石従者の能力には何の特典も付かない。
いわゆる「好事家だけが喜ぶ」類の品だ。
古代魔法王国時代の人間の嗜好が現われた一品と言えるだろう。
「いつか《石従者作成》を覚えたら使ってみたいですね!」
オートに同意を求めるヘリオンであった。
それとは別に、シオンは錆びて使い物にならない道具の中から、
何らかの原因か保存状態のよい鶴嘴を発見する。
幸いにも、何と材質は銀であった。
シオンには難しいだろうが、ウードとエレアノールなら扱えそうだ。
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部屋の中の捜索を尻目に、ウードは廊下で警戒を続ける。
生物や動く者の気配は、無い。
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【GMより】
③の捜索内容に関するレスです!
こちらはAルート、スワローテイル・シオンのルートになります。
さて、部屋の捜索パートです!
○岩壁の<捜索>オート6、シオン14
→岩壁に複数の作業痕を発見する
○<足跡追跡>エル11、オート10、シオン12
→Gセンティピードが穴と部屋とを激しく行き来している痕跡を発見
○GM指定ダイス1=<宝物鑑定>オート11、シオン10、ヘリオン12
→「石従者の触媒」の効果が判明!
○GM指定ダイス2=錆びた工具の<捜索>オート14、シオン16、ヘリオン9
→シオン、銀製マトック(必要筋力14)を発見!
○GM指定ダイス3=不使用、破棄
愛玩従者の触媒の獲得数は1d4個です。
何の動物かは1個ずつ任意でお決めください。余程変な物で無ければOKです!
【入手アイテム】
○愛玩従者の触媒
知名度=12
魔力付与者=不明、多数
基本取引価格=200ガメル(売価100ガメル)
魔力=ストーン・サーバントをデフォルメされた動物の形で作成する
この石で作成された石従者は、彫りこまれた動物を抽象化した姿となる。
熊、兎、犬、狐、ペンギン、猿、鼠、猫、虎などが確認されている。
但し、能力に一切の強化は無く、単なる外見の変化に留まる。
古代魔法王国時代に様々な種類のものが作られ、
可愛らしいと言う事で主に女性の魔術師から好評を博したらしい。
現在では比較的多くの数が発見されている。
○銀製マトック(必要筋力14)
基本取引価格=1600ガメル(売価800ガメル)
謎の遺跡で埃を被っていた所を偶然発見された。
銘も無いので作成者は不明。奴隷の蛮族に使わせていた物かも知れない。
-次回投稿に際して皆様ヘのお願い-
○次に向かう行き先を決定してください!
○GM指定のダイスを振り、添付してください!
指定ダイスも含めてヘリオンの代振りをお願いします!
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