遺跡に穴でも空いているのか?
オート・メララ
[2013/05/06 17:11]
扉を開けて部屋を改めようとした、その瞬間。
>「しっ!」
「ん」
ヘリオン君から警告を受ける。
ううむ、後ろに居た、しかも依頼主から敵の存在を知らされるとは。
油断しただろうかという呻きも込めて、息を飲み込む。
>「連中はまだ此方に気がついていません、一気に畳みかけましょう。
> あいつらに噛まれると厄介な事になりますから」
「そうだな、解毒剤も持ってきてないし...
ウード、エレアノール。いいか?」
ソロソロと後ずさり、戦士達が突入するための空間をあけ、さらに楽器も取り出す。
毒を持った厄介な相手ではあるが、それ以外は大したことの無い相手でもある。
まだ魔法を使う場面ではないだろうと判断し、呪歌での支援を行う事にする。
「タイミングはソッチに合わせる。
いつでもいいぞ」
剣士と槍使いに声をかけ、
私も風琴の釦に指を這わす。
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-PLスキュラ-
オートとヘリオンは、入り口でのバトルと全く同じ行動を取りますへ(へ´∀`)へ
その他、隊列・停止条件などはニカさんの宣言に従いますへ(へ´∀`)へ
オート
開始位置:後衛
1.『モラル』を使用。
2.味方がHP5以下になったらキュアウーンズを使用。
先にウードが回復した場合はキャンセルする。
燃費でも回復量でもウードが上回るので、なるべくオートは
キュアしないように行動します。
ヘリオン
開始位置:中衛
1.待機。
2.MPが5以下になったルンマスがいたら、MPが6になるようにトラファ。
ただし、トラファによってヘリオン自身が気絶することのないように
譲渡MPは調整します。
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あと、パスポとは関係ないのですが...紫音さん、残念でした。
一応、まだ蘇生の見込みや勝利の可能性はゼロではない...のかな?
ブリッツの分まで頑張りましょう。
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>「あれって何虫っていうんだっけ・・・
>ねえ、みんなは分かる?」
「ふっふっふ...」
去年、エレアノールに勉強を教えるようになって以来、
実は私は戦々恐々としていた。教え子に追い抜かれる事が度々あったからだ。
たとえばルミナス城の一件でも、クローディア姫の正体をレイスと見破ったのは
私ではなくエレアノールだった。
これは非常に悔しい!
なので久しぶりに長い話をすることにした。
さー眠くなれー!
「あれはジャイアント・センティピード、いわゆる巨大百足の一種でな。
私の見立てでは大陸南部に広く分布し主に土中に生活圏をおく
ホルストオニフシムカデじゃないかと思う。ムカデ類はみな肉食性で牙から溶解液を
注入して獲物をすするんだがオニフシムカデの仲間はただの溶解液だけでなく
麻痺性の毒まで持っているから噛まれないよう気をつけろ。万一噛まれると運動神経を
冒されて手足のしびれや脱力感に襲われる事がある。この症状は三日三晩続くため
そうなったら遺跡探索どころではなくなってしまうから絶対避けるんだぞ。
ちなみにムカデは人間の唾液が弱点という伝承があるがこれは古い騎士の伝説に
由来するもので少なくとも現代のムカデに人間の唾液が有効という証明はなされていない。
変わった話としてはムカデは古来より武勇の象徴でもあり獰猛・不退転を表すという。
モチーフとしては不気味という事で最近は見られないが今でも古い騎士の家などでは
百足をあしらった盾や胸当てが保存されているのだとか。まぁ私も見たことはないんだが。
またムカデは吸引性眠り薬の材料でもあったが近年では南方由来の黒蓮香が主流となったため
製法の複雑な百足紙縒はかつての主な利用者である盗賊ギルドでも知る者は稀だという...」
この間15秒ほど。
多分、新記録だ。
「...分かったか、エレアノール?」
長くてわかりにくい話をされたときのエレアノールの、うんざりした顔や睡魔と戦う顔は
私を魅了してやまない。それになにより長話をすると私が楽しい。
ああスッキリした。