頼もしきは我が仲間

オート・メララ [2013/05/16 22:28]
「まさか全員が無傷とは...。
 皆、さすがだ」


シオンの一撃を受けて、竜牙兵は文字通り崩れ落ちた。
弱い相手ではなかったはずだ。
『女神の授けた精鋭』の伝説に恥じない、優れた力と技だったと思う。
だが勝ったのは我々だ。


「やはり今日の我々は『当たり』だ。
 この調子で最後までやってやろう」


仲間が頼もしいこと。
それを自分が助けられること。
そのどちらもが、私に大きな喜びを与えてくれる。

マイリー神官は、こういう気持ちで勇者に仕えるのだろうか。

日の届かぬ地下遺跡において、
しかし私は湧き上がる笑みを抑えきれない。


「それにしてもシオン、戦いの方も大した腕だ。
 シオンなら剣士としてでもやっていけるんじゃないか?」


珍しく両手持ちでの力押しを見せたウードや、
こちらも珍しく堅実に固く攻めたエレアノールの二人も好調だったが、
戦士二人に並ぶ活躍を見せ、トドメを決めたシオンもまた素晴らしかった。
盗賊の中でも一部の腕利きは、傭兵や騎士顔負けの戦いを見せるというが...
盗賊シオンの名が売れるようになるのも、そう遠い事ではないのかもしれない。


「だが無理はしないでくれよ。
 敵は剣や槍、なんなら魔法でも倒せるが、
 罠から皆を守ってくれるのはシオンだけなんだからな」


余計なお世話・かつ言わずもがなな事ではあるのだが、
シオンが優秀だからこそ彼に何かがあってはまずいとも思うのだ。

私の腕では見抜けぬ罠も、彼なら打ち破れる...それだけに。


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そうして、戦闘の後。
竜牙兵の残した剣を、ヘリオン君が拾い上げた。

半妖精としても非力そうな彼が、重い蛮剣でバランスを崩して怪我などしてはまずい。
慌てて注意しようとしたのだが...


>「ウードさんに丁度良さそうですね、これ」


特にふらつく様子もなく、その剣は持ち上げられた。
大ぶりな見た目に反して軽いのか?


「ふーむ、今のウードのヤツより少し長いか?
 しかし軽い...現代では知られていない種類の金属なのかもしれんな」


水に油を浮かせたような、複雑で奇妙な紋様が目を引く剣だった。

『真なる銀』を初めとして、カストゥールは魔法のみにとどまらず
冶金においても高度な技術と知識が確立されていたという。

一見、鉄系の素材に見えながら現代に至るまで錆一つ浮かぬこの剣も、
そうした古代の合金でできているのかもしれない。


「オランに帰ったら調べてみたいものだ。
 ウード、後でじっくり見せてくれよ」


私は魔法使いだが、その原動力は古代へのあこがれによる。
なにも魔法の剣ではなかろうとも、この剣は私の好奇心を掻き立てるのだった。

.
.
.


「......」


「槍も見つかるといいな」


なるべく長いヤツが、な。


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>「さて、皆さん。次はどうしましょう?
> まだ、この階には一部屋残ってますけど...」


「私の予想だと、あの部屋はおそらく『転移』のような魔力が仕込まれた部屋だと思う。
 『転移』というのは高導師級の魔術師が使う、移動の魔法の一種で...」


なるべく要点だけをかいつまんで、簡単に解説する。
さっきシオンに止められたばかりだしな。


「...という訳だから、『転移』の部屋には二つのパターンがある。
 一つは階段と同じ、目的の場所と場所をつなぐ部屋」

「そしてもう一つは」

「行ったっきりで帰ってこれない、罠としての部屋だ。
 迷宮の奥深くや、怪物の寝室。凶悪なものになると、深い海の底や山より高い空中、
 さらには掛かった者を生きたまま石の中に封印してしまうタイプもあるという」

「まぁ、今のところこの遺跡がそんな悪辣な物とは思えないがな...
 ともかくだ」

「単なる移動の部屋なら、それは階段などの目的地がはっきりした所から
 調べて、例の部屋は後回しにして良いと思う。
 逆に危険な物であるなら、触らずにソッとしておくべきだろう」

「だから、私としては、
 まず階段を進むのが良いと思う。
 皆、どうだ?」


ヘリオン君を含め、4人の仲間を見回す。
...依頼主ではあるが、この遺跡を出て無事オランに帰るまで、
ヘリオン君も我々の仲間だろう。
そう思った。


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-PLスキュラ-

階段を降る、ではどうでしょうか日記です。
もちろん、敵を一掃して危険のない今だからこそ①を調査するという案も
ありかと思います。まずは様子見的な...へ(へ´∀`)へ コソコソ

どちらに進むにしても、シーフ技能系用ののダイスを付けておきます。
シオンの達成値が10未満の場合のみ、オートはシーフ技能を使用します。



①/階段共通
・罠発見
22:17:01 スキュラ@オート 罠発見 2d6+3 Dice:2D6[4,2]+3=9

・罠解除
22:17:10 スキュラ@オート 罠解除 2d6+3 Dice:2D6[1,3]+3=7



①のみ
・聞き耳
22:17:39 スキュラ@オート 聞き耳 2d6+3 Dice:2D6[2,6]+3=11

・鍵開け
22:17:47 スキュラ@オート 鍵開け 2d6+3 Dice:2D6[5,2]+3=10





※指定ダイスを忘れていました。すみません!

オートの指定ダイス
16:10:36 スキュラ@オート 指定ダイス1 2d6 Dice:2D6[5,2]=7
16:10:41 スキュラ@オート 2 2d6 Dice:2D6[1,5]=6
16:10:48 スキュラ@オート 3 2d6 Dice:2D6[4,6]=10


ヘリオンの指定ダイス
16:11:22 スキュラ@ヘリオン 指定ダイス1 2d6 Dice:2D6[6,4]=10
16:11:26 スキュラ@ヘリオン 2d6 Dice:2D6[6,5]=11
16:11:33 スキュラ@ヘリオン 2d6 Dice:2D6[1,3]=4