何を誰から守る衛士か

オート・メララ [2013/04/26 12:54]
>「もし『生きた』転送装置があったら、大発見ですよね!
> ワクワクします」


「そうだな、私も興味を惹かれるんだが...妙な所に飛ばされても困る。
 調べるのは後回しにしようと皆で話したんだが、それでいいかな?」


転送先がどこか分からない事、転送が双方向であるか不明なことから
最初の部屋の調査は、他を調べ終わってからと言うことになった。
魔法装置の実物を前に期待するヘリオン君には申し訳ないのだが...


「美味しいモノは後で、が冒険者の流儀なんだ。
 すまないね」


私の予想が正しければ、この部屋には順路の最後で
嫌でも訪れることになるはず。
本当は私も振りたい尻尾を股に挟み込んで、次なる部屋の扉へと
皆に続くのだった。



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>「あの傷んだ扉以外は特に何も聞こえなかった。
>あそこは・・・何かが何かを引き摺ってる気配がしたよ。」

>「シオン、オート、ありがとさん」


「ははっ、まぁ私はよく分からなかったんだがな。
 やはりシオンと組んで正解だった」


前回から頼りになりそうな雰囲気を湛えていたシオンだが、
その予感は正しかったようだ。彼の仕事は精密で、戦いの腕も冴えている。
私は本当に予備として、万一に備えてさえいれば良さそうだった。


>「んじゃあ『守衛』の部屋から調べるとしよう」

>「ああ。ウード、見張りを頼む。
>・・・じゃあ、開けるぞ。」


「こっちはOKだ、やってくれ。
 エレアノール、シオンのカバーは頼んだぞ」


ヘリオン君と共に、扉からやや離れて待つ。
無数の金具を使いこなすシオンの姿は頼もしい。
魔法鍵でさえ無ければ、おそらく部屋への侵入は叶うだろう...


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-PCスキュラ-

スーパーシーフタイム!