最深部での第一歩(修正
オート・メララ
[2013/05/30 19:18]
「エレア...ッ!」
>「エレアノールさん、大丈夫ですか!?」
>戦いが終わるなり、ヘリオンがエレアノールの元へ懸け付ける。
「...ノール...」
一足先にエレアノールの元に駆けつけたヘリオン君を見て、
同じく駆け出そうとした足を止める。
善意は競い合うモノではない、と分かってはいるのだが...
ポリポリと頭を掻きつつ、クルリと後ろを向く。
>「ゆっくりと飲んでください」
差し出そうとしていた水袋を、そっとしまう私であった。
まったく、何をやっているんだか。
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「しかし、よく燃える相手だった。
シオンは吸い込まなかったか?」
シオンの放った火線は『火炎付与』と共に正体不明の何かを焼き尽くした。
焼け具合からするに、魔力的な攻撃に弱い種類の敵だったのかもしれない。
火線が命中した瞬間、奴ら(奴らと言うような生命体であるのかは不明だが)の体積は
目に見えて減少していた。私が『魔力の矢』を撃つよりも効果的だったようだ。
「灰も残らなかったし、やはり血肉のある存在ではないのだろうな。
不死者や狂った精霊のたぐいかね」
まあ正体不明の怪物というのも、ある意味では財宝のようなものだ。
敵の姿形や、現れた状況などを記録する。オランに戻って調べるのを楽しみにしておこう。
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>これまでのよりも遥かに長い階段を下りていくと、次第に暗くなっていった。
>地下3階に到着する頃には、完全なる暗闇に覆われる。
>「魔法の灯りが点いていない...何かの理由で装置が壊れたのでしょうか?」
「うむ、ここから先が本丸なのだろう...シオン、エレアノール。
明かりは届いているか?」
見えざる光を視る、精霊使いのシオンは良いとしても、
普通の視力しかもたないエレアノールの視界には気を使う。
魔法の光を用意していて正解だった。
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>「う~ん、地震か何かで設備が一部破壊されたんですかね」
「かもしれん。上の階は魔力が生きていたし、
ここも復旧できれば楽なんだが」
復旧ができるにせよ出来ないにせよ、とにかくまずは情報だ。
通路を調べ、各扉のプレートを読む...『精製室』に『研究室』に『宝物庫』か。
どれもウズウズと食指を刺激するではないか。
>「さて...何処から行きましょう?」
「この遺跡の中枢というか、施設の建設目的にあたるのが『精製室』。
その精製についての情報が集積されているのが『研究室』。
精製の成果が収められているのが『宝物庫』ではないかと思うんだが...」
「やはりまずは研究室を調べるべきではないだろうか。
他の二室や、上の階の怪物・未調査部屋の情報が手に入るかもしれない」
「それに研究室というのは古今、人が頻繁に出入りする場所だ。
施錠はゆるくなりがちだし、罠も設置しづらいはず...それだけ我々も、
この部屋には侵入しやすいんじゃないかと思う」
「精製室は、できれば何を精製していたのかを調べてから入りたいな。
さっきのような怪物なのか、それとも1階で拾った剣のような金属なのか...
単なる動力室なら安心なんだがな」
「宝物庫は、最後に回したほうがいいと思う。
他の部屋と違って、ここだけは即物的な価値が見て取れる。
きっと鍵だけじゃなく罠もあるはずだ」
「...というのが、私の考えだな。
皆はどう思う?」
まだまだ余力はあるとはいえ、さっきのような毒だか魔法だかのような攻撃を
してくる相手が出てこないとも限らない。
もっとも大きな成果の予測される最深部だけに、無駄なく探索を進めたいものだが...
「まぁ、まずはドアを開けずに分かる情報を集めてみようか。
ドアが開かなかったり、天井が崩れてきたりしたら大変だしな」
上の階では厚い構造材に阻まれて情報を手に入れられなかったが、
それでもシオンが見つけたウロコのように、かすかな手がかりは見つかるかもしれない。
やって損はないのだし、無駄足上等である。
「調べてる間に崩落なんてやめてくれよ...?」
慎重にドアへと向かう。
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-PLスキュラ-
B2階でのウードの真似をしてみるのでした!
とりあえず研究室に入ってはどうでしょうかー。
どこに入るにしても必要になる、指定ダイスとシーフロールを振っておきます。
シーフロールは、シオンの達成値が10未満の場合にだけ使用してください。
18:41:12 スキュラ@オート 指定1 2d6 Dice:2D6[3,3]=6
18:41:16 スキュラ@オート 指定2 2d6 Dice:2D6[5,2]=7
18:41:23 スキュラ@オート 指定3 2d6 Dice:2D6[2,6]=8
18:41:40 スキュラ@オート 罠発見 2d6+3 Dice:2D6[6,5]+3=14
18:41:47 スキュラ@オート 罠解除 2d6+3 Dice:2D6[2,1]+3=6
18:41:55 スキュラ@オート 鍵開け 2d6+3 Dice:2D6[6,6]+3=15
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それから、ドアを開ける前に外からの調査も行います。
・天井が崩れそうな部分は無いか。
18:42:33 スキュラ@オート 天井の調査 2d6+3 Dice:2D6[1,3]+3=7
・半壊したドアの調査。
開けると壊れるとか、壊れた部分から中を覗いたりできないかとか。
18:42:53 スキュラ@オート 半壊ドア1 2d6+3 Dice:2D6[1,5]+3=9
18:43:02 スキュラ@オート 半壊ドア2 2d6+3 Dice:2D6[4,1]+3=8
・室内を聞き耳
18:43:26 スキュラ@オート 聞き耳1 2d6+3 Dice:2D6[2,3]+3=8
18:43:35 スキュラ@オート 聞き耳2 2d6+3 Dice:2D6[5,4]+3=12
18:43:43 スキュラ@オート 聞き耳3 2d6+3 Dice:2D6[3,2]+3=8
※シオンの制止を受け、扉の調査は一つずつ行うようにします!
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そうして軽く調査を済ませ、再び階段下に集まった時に。
「エレアノール」
ほら、と飴を投げ渡す。
「喉の痛みに効くヤツだ。
薬草が入ってるからスースーするぞ」
薬学の実習でつくったものを、埃っぽい遺跡で使えってはと持ってきていたのだ。
『保存』の魔力の行き届いた遺跡内に、使う機会はないかと思ったのだが...
「また戦いになるかもしれん。
詰まらせないように、すぐ食べるか後に取っておけ」
そう言いざま、私も同じものをもう一つ取り出しボリボリと噛み砕く。
対抗心かと言われれば、恥ずかしながらである。
「別に捨てたっていいからな」
どうせ子供には分からぬ味さと、
鼻に抜ける強い薬草の香りに少しむせる私であった。