遺された手記
研究室へ入る前に、辺りを注意深く調べる--
この分なら急に崩れるという事は無さそうだな。
特に部屋の中から音も聞こえなかった。
となると、部屋は空か。
地震で拉げたと思われる鉄の扉には、何の仕掛けも無かった。
この分だと、反対の扉も多分仕掛けはないだろうな。
部屋の中で目立つのは、散乱している多数の本と、倒れた棚・・・恐らくは本棚だろう。
天井から落ちる水滴のせいで、その大半が読む事すら出来ない状態だった。
「・・・もったいないな」
思わず声が零れる。
きっとオートやヘリオンは、俺よりも残念に思っているに違いない。
古代の貴重な資料が水浸しなのだからな。
「無事な物もあるかもしれない。調べてみるか。」
本を調べる事、半刻--
まだ保存状態の良い一冊の本を見つける事が出来た。
研究日誌、か。
この遺跡の事が少しは解るといいのだが。
ヘリオンが、内容を読み上げる---
魔法生物の研究施設-
研究所の主ですら近づかない2階の"失敗作"-
3階の宝物庫とその番人-
そして地震。
この遺跡の概要が何となく見えてきた、か。
一番気になるのは、読み解けた部分の最後。
魔方陣起動の鍵、か。
一緒に見つかったペンダントを見つめ、考え込むヘリオン。
「まぁ、その魔方陣とやらが見つかったら、また調べてみればいいさ。
地図が遺跡発見の鍵だったように、魔方陣に近づけないと解らないかもしれないしな」
ヘリオンの肩を軽く叩き、仲間へと声をかける。
「さてどうする?精製室へいってみるか?」
-PL-
①精製室へれっつごー
19:06:51 シオン 扉罠解除 2d6+5
Dice:2D6[4,1]+5=10
19:06:41 シオン 扉前罠発見 2d6+5
Dice:2D6[2,6]+5=13
19:05:04 シオン 指定D3 2d6
Dice:2D6[2,2]=4
19:04:56 シオン 指定D2 2d6
Dice:2D6[5,3]=8
19:04:50 シオン 精製室指定D1 2d6
Dice:2D6[5,2]=7