小さな勇者のエル、魔神を退治する

ウード [2013/06/13 21:39]
「energia!」


魔界の野獣の鉤爪がシオンを、ついでエルを傷つける。
その度に癒しの奇跡を願う。その間をぬって魔神に何回か攻撃をしかけたけど効果は薄い。
おまけにこの魔神野郎の吐き出す炎で炙られると来たもんだ。
ことに二発目の炎は文字通り尻に火がついた。


「...energia!」


気力を使い果たすわけにはいかん...まだか、エル、シオン!
そのときエルが二匹目の魔界獣を倒すのが目に入った。
よし、こうなったら残りの魔神野郎に集中攻撃だ!


「オート!」


オートに援護を頼むなら、その名を呼ぶだけでいい。
すぐに俺の剣にも魔法を付与してくれるだろう。
と、思ったところに。

ひとすじの光に見えたのはエルの槍。
奴を貫き、壁にまで突き刺しちまった。


「...こいつは驚き」


エルの底力にはこれまで何度も驚かされてきたけど、今回のは桁はずれだね。

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>「ウード、すまん。
> 援護の仕方を間違えた...大丈夫だったか?」


「ありがとさん、どうにかくたばらずに済んでるよ。
 俺のほうも、ヘリオンにさっきの水晶石をもらっとけばよかったよ。
 それに盾を捨てたのは失敗だったかもしれんな」


火をいくらか吸収するという水晶石を貰っとけばもうすこし楽に戦えただろう。
もしエルの一撃がなくこのまま戦闘が続いたなら、撤退を考える必要が出たかもしれんし、
その際に殿を務めるのは俺の役目だったはずだ。
けどまあ、よしとしよう。


「俺たちもけっこういろんな奴と戦ってきたけど、こいつは掛け値なしに強敵だったな」


>「だが、勝ったな」


「ああ、俺たちの勝ちだ」


オートとがちっと拳をぶつける。

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「おつかれさん」


剣にまた毛布を巻いてから、エルに労いの言葉をかける。


「しっかし、なんちゅう威力だよ。
 俺があれだけ苦労したやつを一撃とはね」


そういって頭をがしがしとする。


「さすがは小さな勇者のエルだ。また一つ伝説ができたじゃないか」

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「シオンもおつかれさん。傷はどうだい。
 今回は調査から戦闘までシオンには世話になりっぱなしだな」


魔界の野獣を相手に一歩も引かなかったシオンにも声をかける。


>「シオン、そっちはどうだ?
> 私は罠も鍵も見つけられなかったが」


どうやら安全そうだな。


>「まぁ、剣闘士なら剣闘士らしく。
> 戦いの報酬を頂いていくとしようか」


「どれどれ、お宝は何かな...?」

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PL:
ながーくなってしまいましたので一旦おたから発見までにします。
それにしても水晶石のことをまったく失念してたのは失敗だったー。

宝物鑑定
槍:11 弓:7 手袋:15

指定ダイス 6、11、6 でした!手袋は知ってそう!

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ダイス:

サイゾウ@ウード : トライデント 2D6 → 5 + 2 + (4) = 11
サイゾウ@ウード : ロングボウ 2D6 → 1 + 2 + (4) = 7
サイゾウ@ウード : 手袋 2D6 → 5 + 6 + (4) = 15
サイゾウ@ウード : してい1 2D6 → 3 + 3 = 6
サイゾウ@ウード : してい2 2D6 → 5 + 6 = 11
サイゾウ@ウード : してい3 2D6 → 3 + 3 = 6