勝因は戦乙女の槍

シオン [2013/06/14 10:38]

宝物庫の番人は、火炎魔神と異界の魔物だった。

魔神が遺跡の番人に召還されると文献で読んだ事はあるが・・・

実際にお目にかかると、厄介だな、これは。

 

戦いは過酷を極めた。

 

俺の突剣は異界の魔物を捉えるも、なかなか手傷を負わせる事はできない。

逆に豪腕から繰り出される鉤爪が俺を引き裂く--

 

「くっ・・・この!」

 

ウードの癒しの奇跡が傷を癒し、

オートの魔術が俺達を援護し、

エルの槍が異界の生物の一匹を打ち倒す。

 

その間に火炎魔神の炎が、暗黒神の奇跡が俺達に牙を向く。

俺は手の空いたエルの援護を受けて、もう一匹の異界の生物を倒し、火炎魔神へと刃を突き出す。

 

「在るべき場所へ還れ!」

 

白騎士が火炎魔神の皮膚を切り裂き、一瞬の隙が出来たその時--

 

>「くらえ!!」

 

エルの魔力を帯びた槍が魔神を貫き、その勢いのまま壁まで縫い付けた。

その衝撃で魔神の肉体は砕け散った・・・

 

・・・まったく、この娘は凄いとしかいいようが無いな。

この小さな身体の何処にこんな力があるのやら。

 

>「凄い...まるでヴァルキリーだ...」

>「ああ、それは良いな。
 本人に言ってやれば喜ぶかもしれんよ」

「同感だな。」

 

剣を納めながら、そう漏らす。

 

>「さすがは小さな勇者のエルだ。また一つ伝説ができたじゃないか」

>「えへへ、そうかな?」

 

「ああ、本当に、真近で見ると凄まじいな。

助かったよ。さすがスワローテイルの戦乙女だ。」

 

  

 

>「シオンもおつかれさん。傷はどうだい。
> 今回は調査から戦闘までシオンには世話になりっぱなしだな」

「そんな事はないさ。こっちこそ癒しの奇跡をありがとう。
おかげ様で身体は大丈夫だ。」
 
こちらへ向かってきたウードへ返事をする。
実際に、ウードの奇跡がなかったら危険だったからな。
まだまだ未熟という訳だ・・・
 
>「シオン、そっちはどうだ?
> 私は罠も鍵も見つけられなかったが」

「いや、なにも無いようだ。」
部屋に残された宝箱を調べてみたものの、罠はおろか鍵すらかかっていないようだった。
>「やはりウードの言ったとおり、我々は剣闘士ということなのかね。
> 真打を倒した後は、面倒は無しと」

 

「そうみたいだな、古代の魔術師にとって俺達蛮族の戦いなんか、余興に過ぎないのだろうさ。」

 

>「まぁ、剣闘士なら剣闘士らしく。
> 戦いの報酬を頂いていくとしようか」

「ああ、こっちは命を賭けたんだ。その分の報酬は頂くさ。」
 

 

中には槍と弓、そして手袋が入っていた。

やはりオートが興味深げにしげしげと手にとっている。

とりあえず任せておく、か。

 

 

 

やがて、何処からともなく声が聞こえてくる。

噂の御主人様からの御招待という訳か・・・

 

>「どうやら、この遺跡の主から招かれているようですね。
> 皆さん、どうしますか?」

 

>「シオンとエレアノールはどうだ?」

 

>「ちょっと怖いけど行こうよ。

>せっかく会いたいって言われたんだし」

 

「そうだな。行くか。

この様子なら、取って喰われる事もないだろうしな。」

 

 

-PL-

お招きに預かりましょう。

 

 

11:30:12 シオン なんという期待値・・・

11:29:57 シオン 指定3 2d6 Dice:2D6[4,3]=7

11:29:51 シオン 指定2 2d6 Dice:2D6[6,2]=8

11:29:47 シオン 指定1 2d6 Dice:2D6[5,3]=8

11:29:41 シオン 手袋 2d6 Dice:2D6[4,3]=7

11:29:33 シオン 2d6 Dice:2D6[5,2]=7

11:29:28 シオン 槍 2d6 Dice:2D6[2,6]=8

 

どうしてこの目が戦闘中に出ないんでしょう(笑)