隠された遺跡

シオン [2013/04/14 12:07]
符丁でのやりとりに、心得たと返すオート。
 
>「...遺跡と言えば罠だ。
> 頼りにしてるぜ、シオン」

「了解だ。
 ただ、俺も実際に入るのは初めてだからな。お手柔らかに頼みたいところだ。」
 
フォローを頼む、と笑いながら返した。
 
 
 
ジョージの粋な計らいで、出発前夜の晩餐会が開かれる事になった。
晩餐中、皆ととりとめのない話をしながら盛り上がり、隙を見てオートに話しかける。
 
「前に仕事した時とは雰囲気が変わったな。
何か心境の変化でもあったのか?」
 
酒の席だ。昨日今日の知り合いでもないし、少しくらい深い話をしても問題ないだろう?
 
 
 
翌日、俺達はオランを発った。
オラン近辺では街道沿いに進む為、特に問題もなく旅は続く。
 
そういえばヘリオンはテントを持つ、というエルの言葉にえらく感激していたが、
それ以来何かとエルを意識しているようだ。
何かとエルに話しかけている。
 
だが、当のエル本人はまったく意に返した様子はない。
 
というか、恐らく・・・
・・・前途多難だな、オート。
 
少しばかり気の毒な視線になっていたのは気のせいではないだろう--
 
 
 
5日目、最後の宿場街で準備を整え、ついに目的の丘陵地帯へと入る事になる。
ここからは野宿になるので見張りの順を決めなければならない。
夜目が利く俺と、野伏の技能を持つエルは分かれた方がいいだろう・・・
 
「夜番の順だが、俺とウード、エルとオートで2交替という事でどうだろうか?」
あぁ、ヘリオンはゆっくり休んでいてくれ。」
 
それぞれに癒し手もいるし、これなら問題ないだろうと皆に提案をしてみる。
 
 
 
見張りの最中、ウードにスワローテイルの今までの依頼の話や行動時の方針等を聞く。
何があるかはわからない以上、連携をとるにはいろいろ話をしておいた方がいい。
万が一、話す時間さえない状況の際に、連携が崩れたら危険極まりないからな・・・
 
ヘリオンの運がいいのか、ラーダの加護か、ここでも何の襲撃もなく更に2日経ち--
 
そして7日目、ついに地図の示す場所へと辿り付く。
一見何も変わった物は見られなかった。
軽くヘリオンが諦めにも似た言葉を口にしたその時、その手にある地図が光り始める。
景色は歪み、何ともいえない感覚に捉われ身動きもできず--
 
光が収まると、先程まで何も無かった窪地に地下への階段が現れていた。
 
なるほど、通行証か・・・
横ではしゃぐヘリオン。
 
「ヘリオン、嬉しいのは解るが落ち着け。
遺跡が見つかったのなら、ここからが本番だからな。」
 
と、ヘリオンをなだめつつ、軽く深呼吸をして気を引き締める-
ここまで手の込んだ遺跡だ、どんな仕掛けがあるか解らないからな。
 
 
階段を下りると、長年誰も入る者が居なかったせいだろうか・・・空気が澱んでいた。
ノームの力を強く感じる。
オートの指示に頷き、先頭を進む。
 
明かりを頼りに階段を下りた先には、空間が広がっていた。
正面の扉の前には、両脇に1対の彫像。
扉の上には俺には読めない文字が描かれている。
 
下位古代語と文体が似ているようだが・・・
 
ヘリオンが読み上げるそれは、上位古代語らしい。
 
守護者を打ち倒せ?
まさか、扉の前の彫像は・・・
 
と思った矢先、彫像の眼が光を宿し、襲い掛かってくる。
 
「下がれ、ヘリオン!」
 
俺の声と共に、皆が指示を出しながら動く。
さすがパーティ・・・三人の連携は滑らかだ。
 
「さて、足を引っ張らないようにしないとな。」
 
白騎士の名を持つ突剣を抜き放ち、彫像を迎え撃つ--
 
 
-PL-
空気読まずにオートとフレーバー描写。
やれるうちにやっとけってばっちゃが言ってた。
 
行動方針
 
1R Aに遅延強打-1
以降、狙われたら通常攻撃、タゲ外れたら強打-1。
 
ただし、2体に狙われる、またはHP10以下で防御専念します。