【進行B08】金の額冠。
ルーイとレイフィアは賢者である本分を活かし、調査を開始した。
先ずは窪み。
何かレリーフのような物を填め込む場所なのだろう。
填め込む数は...3つのように思える。
ルーイは刻まれた文言について調べる。
模範的な下位古代語の筆致だ。流麗で美しい。
字ははっきりと、太く深く彫られている。
この文言の主からは並みならぬ知性と気位の高さを感じる。
それは古代魔法王国の魔術師、特に遺跡を作るような者共通の特徴だろう。
何らかの強い自己顕示欲の現われなのだ。
ルーイとレイフィアが広間を調査している間に、
ミユとベティは安全確保の為に周囲の物音に耳を澄ます。
聞こえて来るのは、仲間が動くときに生じる衣擦れの音や靴の音だけだ。
他は、全くの静寂。
レイフィアは、床石を削り取ろうと試みるが、
何をどうやっても出来ない。
どうやら床にも形状保存の魔法が掛けられているようだ。
「ん...これは。ちょっと見てご覧」
ベティは壁面を調べる内に、気になる場所があるのを発見した。
室内の壁面は、文言や窪みの他にも装飾が施されている。
その多くは幾何学的なものであったが、その微妙な差異、
違和感をベティの盗賊としての経験が嗅ぎ取ったようだ。
「ちょっと離れてな」
そう言って3人を後ろに下がらせてから、腰に下げた小物入れから、
盗賊用の小道具を取り出して細々とした作業を始める。
慎重に、ゆっくりと。時間を掛けて。
しばしの時が経過した後。
「罠は無いみたいだね、よし」
道具を全てしまい、頷くとおもむろに壁の一角を押し込んだ。
ずずずず...
すると壁の一部が重々しい音を立てながら横へとずれていくではないか。
「ありがちな隠し部屋さ。部屋と言うか収納場所って感じだけどね!」
ベティは自慢げに語る。
さて、現われたのは正しく収納空間、と言った風情であった。
こぢんまりとして殺風景なその場所に置かれていた物は。
「これは...額冠?」
ベティが呟く。
置かれて居たのは、金色に輝く額冠だった。
裏側には下位古代語で『好奇心は、進化の原動力である』と刻まれている。
「金かねえ、これ?それにしてもあっさりしてるねえ」
額冠は小振りで、装飾も殆どない。質素もいいところだ。
つまり、材質分の価値はあるだろうがそれ以上の物では無いと言う事。
レイフィアは額冠を見て思う。
感覚的なもの、霊感と呼んでもいいかも知れない。
これは、この塔を進むにあたって大切な意味を持つ品では無いだろうか?
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【GMより】
①エントランスの調査結果です!
こちらはBルート、レイフィア・ミユ・ルーイのルートになります。
-隊列-
ベティ-ミユ・ルーイ-レイフィア
-明かりその他の事前準備-
○ルーイは4倍《ライト》ダガーをしまう
○ルーイはローエを外で待機させる
○ミユは《コンスピ:シルフ》(笛)
【各種判定結果】
○文言<知識>ルーイ6ゾロ
→本分の通りの情報を得る。遺跡の主の人となりを類推。
○窪み<知識>ルーイ11、レイフィア14
→本文の通りの情報を得る。目だった成果は無し。
○床石を削り取る
→本文の通り。出来ませんでしたっ!
○<聞き耳>ミユ14、ベティ12
→気になる物音一切無し!
○指定ダイス1=<捜索>ベティ16、ルーイ4、レイフィア6、ミユ6
→壁に仕掛けがあるのを発見する
※ベティのダイスは指定1の出目9を採用しました
○指定ダイス2=額冠の価格決定 ルーイ11、ミユ7、レイフィア7、ベティ7
→純金製の額冠、価格2200ガメル(売却価格:1100ガメル)
○指定ダイス3=額冠の<宝物鑑定>ルーイ1ゾロ、レイフィア6ゾロ、ミユ8、ベティ9
→レイフィアが遺跡攻略に役立つ物だと思った
○ミユの予備ダイス1&2は破棄しました!
ダイスが乱舞過ぎる件。ルーイ君は経験点10点をどうぞ(笑)
-次回投稿に際して皆様ヘのお願い-
○次に向かう行き先を決定してください!
○GM指定のダイスを振り、添付してください!
指定ダイスも含めてベティの代振りをお願いします!
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