【進行B10】亡霊を下す。

GM [2013/05/04 22:27]

初めに亡霊の相手となったのはレイフィアだった。

「・・・わかりました、お相手します。
 皆さん、まぁ、どういうものか見ていてください」

亡霊の威圧感に気押されたのか、はたまた緊張のせいか。
初手から悪手を連発してしまい、大きく開いた形勢を覆せなかった。
結果、見るも無残な敗北。

「相手にならぬ。遊戯と思って軽く見ていたか」

「・・・・・・・・」

意気消沈するレイフィアに無情な言葉を投げつける亡霊。

「さあ、次なる相手は誰じゃ。もう後が無いぞ」

「後は任せて下さい、先輩。
 おかげで攻略法が見えました」

前へ進み出たのはルーイだった。

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「ルーイです。あなたの名前を聞いても?」

対面に座わりながら、尋ねる。

「...カラハだ」

無愛想に、亡霊は生前の名前を語った。

「オレも魔術師の端くれです。カストゥールの先輩からは、
 学びたいことがたくさんあるんです」

「先ずは勝つ事だな」

亡霊の声に変化は無く、表情も分からない。

「さあ、やりましょう」

こうして始まった戦い。
ルーイは先の戦いで、カラハと名乗った亡霊の手癖を掴んでいた。
また、ルールから、この遊戯の要所も、すぐに理解した。

運の要素は全く働かない事。
徒に穴に玉を落とすのでは無く、溜め込んで相手に押し付ける事。
自分が上がろうとするのでは無く、相手を上がらせない事。

少しずつ優位を広げ、最後には捻じ伏せるように大差をつけて勝利した。

「...見事」

淡々と、カラハは敗北を認めた。

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「ではベティさんもよろしくおねがいしますね。」

「分かった。私もこう言うのは苦手だけど、無い頭を振り絞って頑張るよ」

最後の相手はミユとベティ。

「2人で来るか。人数が多ければよいと言うものではないぞ」

ミユもベティ先の2局を冷静に、客観的に見ていた。
そのお陰で、始終、無駄の無い差し回しを見せる。
結局、危なげの無い立ち回りで、此方も勝利を納める。

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「...負けを認めよう。お前達は、「証」を得る資格を証明した」

カラハはそう言うと、懐から浮き彫りが為された1枚の金属板を出した。
レリーフには、遊戯盤を囲み、興じる魔術師達の姿が刻まれている。
素材は...鉄では無い。銀でも無いだろう。

「私の役割は終わった。楽しかったぞ...」

そう言い終わると、カラハの肉体はさらさらと崩れ始める。

「遊戯盤はやろう。魔力は無いがドワーフの職人が手がけた逸品だ」

手に取って眺めれば、
背面に『遊戯は智恵を育む』と刻まれているのが分かるであろう。

「ルーイと言ったか...学びたい事がたくさんあると言ったな...」

肉体を半ば風化しながら、ルーイへと声を掛ける。

「この世界には、学ばない方が良い事もある...
 知ると...戻れなくなるぞ...この私のようにな...」

ルーイが何か問い掛けても、これ以上の返答は無かった。

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【GMより】

お待たせしました、②「遊戯の間」の対戦結果です!
こちらはBルート、レイフィア・ミユ・ルーイのルートになります。

結果は2勝1敗で見事PCの勝利!おめでとうございます!
と言う訳で『遊戯』のレリーフとマンカラ盤GETです。
レイフィアは経験点20点も貰っておいてくださいね(笑)

【対戦結果】
○第1回戦・レイフィア→ゴーストの勝利!
○第2回戦・ルーイ→ルーイの勝利!
○第3回戦・ミユ&ベティ→ミユ&ベティの勝利!

 結果=2勝1敗でPC側の勝利!

【獲得物】

○マンカラ盤...売却価格1000ガメル
○『遊戯』のレリーフ...非売品

-次回投稿に際して皆様ヘのお願い-

○次に向かう行き先を決定してください!
○GM指定のダイスを振り、添付してください!
 指定ダイスも含めてベティの代振りをお願いします!

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