【進行B10】亡霊を下す。
初めに亡霊の相手となったのはレイフィアだった。
「・・・わかりました、お相手します。
皆さん、まぁ、どういうものか見ていてください」
亡霊の威圧感に気押されたのか、はたまた緊張のせいか。
初手から悪手を連発してしまい、大きく開いた形勢を覆せなかった。
結果、見るも無残な敗北。
「相手にならぬ。遊戯と思って軽く見ていたか」
「・・・・・・・・」
意気消沈するレイフィアに無情な言葉を投げつける亡霊。
「さあ、次なる相手は誰じゃ。もう後が無いぞ」
「後は任せて下さい、先輩。
おかげで攻略法が見えました」
前へ進み出たのはルーイだった。
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「ルーイです。あなたの名前を聞いても?」
対面に座わりながら、尋ねる。
「...カラハだ」
無愛想に、亡霊は生前の名前を語った。
「オレも魔術師の端くれです。カストゥールの先輩からは、
学びたいことがたくさんあるんです」
「先ずは勝つ事だな」
亡霊の声に変化は無く、表情も分からない。
「さあ、やりましょう」
こうして始まった戦い。
ルーイは先の戦いで、カラハと名乗った亡霊の手癖を掴んでいた。
また、ルールから、この遊戯の要所も、すぐに理解した。
運の要素は全く働かない事。
徒に穴に玉を落とすのでは無く、溜め込んで相手に押し付ける事。
自分が上がろうとするのでは無く、相手を上がらせない事。
少しずつ優位を広げ、最後には捻じ伏せるように大差をつけて勝利した。
「...見事」
淡々と、カラハは敗北を認めた。
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「ではベティさんもよろしくおねがいしますね。」
「分かった。私もこう言うのは苦手だけど、無い頭を振り絞って頑張るよ」
最後の相手はミユとベティ。
「2人で来るか。人数が多ければよいと言うものではないぞ」
ミユもベティ先の2局を冷静に、客観的に見ていた。
そのお陰で、始終、無駄の無い差し回しを見せる。
結局、危なげの無い立ち回りで、此方も勝利を納める。
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「...負けを認めよう。お前達は、「証」を得る資格を証明した」
カラハはそう言うと、懐から浮き彫りが為された1枚の金属板を出した。
レリーフには、遊戯盤を囲み、興じる魔術師達の姿が刻まれている。
素材は...鉄では無い。銀でも無いだろう。
「私の役割は終わった。楽しかったぞ...」
そう言い終わると、カラハの肉体はさらさらと崩れ始める。
「遊戯盤はやろう。魔力は無いがドワーフの職人が手がけた逸品だ」
手に取って眺めれば、
背面に『遊戯は智恵を育む』と刻まれているのが分かるであろう。
「ルーイと言ったか...学びたい事がたくさんあると言ったな...」
肉体を半ば風化しながら、ルーイへと声を掛ける。
「この世界には、学ばない方が良い事もある...
知ると...戻れなくなるぞ...この私のようにな...」
ルーイが何か問い掛けても、これ以上の返答は無かった。
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【GMより】
お待たせしました、②「遊戯の間」の対戦結果です!
こちらはBルート、レイフィア・ミユ・ルーイのルートになります。
結果は2勝1敗で見事PCの勝利!おめでとうございます!
と言う訳で『遊戯』のレリーフとマンカラ盤GETです。
レイフィアは経験点20点も貰っておいてくださいね(笑)
【対戦結果】
○第1回戦・レイフィア→ゴーストの勝利!
○第2回戦・ルーイ→ルーイの勝利!
○第3回戦・ミユ&ベティ→ミユ&ベティの勝利!
結果=2勝1敗でPC側の勝利!
【獲得物】
○マンカラ盤...売却価格1000ガメル
○『遊戯』のレリーフ...非売品
-次回投稿に際して皆様ヘのお願い-
○次に向かう行き先を決定してください!
○GM指定のダイスを振り、添付してください!
指定ダイスも含めてベティの代振りをお願いします!
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