【進行B14】謎掛けする魔獣。
それぞれが胸に去来するものを秘めながら、口にする事は無く。
4人は残された最後の間へと進んで行く。
「まあ、大体此処の構造ってものは分かってきたつもりだけどさあ...」
そうぼやきながらも、罠の有無はしっかりと調べ上げるベティである。
「...今度も罠つきかい」
どうやら、罠を見つけたらしい。
「鍵穴の奥から針が飛んでくる仕掛けさ。
仕掛け自体は単純なものだよ。
なんだか嫌な気分がするねえ...さっきの爆発する罠と言い、
遊ばれてる気がしてならないのさ」
まるで『これ位は出来るでしょ?』と馬鹿にされているようさ、
と肩を竦める。
「とまれ、仕事はするよ。ちょっと待ってな...」
罠が外され、行動の安全が確保される迄、そう時間は掛からなかった。
だが。
「...ありゃ?」
眉をしかめる。
改めて、工具を差しこんで苦悶する事しばし。
「...ごめん、失敗しちゃった」
両手を合わせ、申し訳無さそうに詫びる。
古代語魔術の《開錠》を唱えたのは、ルーイとレイフィア何方だったろうか。
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「随分と手間取っておったな」
入室するなり、くぐもった声が響いた。
声質は老人男性のそれだが、声量は豊かだ。耳がきんきんとする。
部屋は薄暗い。意図的に照明を落としているのだろうか。
がらんとした殺風景な部屋だ。中央やや奥には、祭壇がある。
その前に、鎮座している存在が、声の主だ。
「我が任はレリーフの守護。故に、貴様等を無碍には襲わぬ。
だが、試練を課す事は出来る」
暗さに眼が慣れてくれば、その奇怪な容姿に驚きを隠せなかっただろう。
何よりルーイには嫌な記憶を呼び起こされたに違いない。
老人の顔、獅子の肉体。蠍の尾に蝙蝠の羽。
邪悪なる知識の守護者、魔獣マンティコアだ...
「我、汝らに問う。心して答えよ。
正解すれば、祭壇のレリーフを授けよう」
マンティコアは、顎で祭壇を示した。
祭壇の上には、レリーフが安置されている。
レリーフの横には、分厚い本が一冊。
ミユ以外の3人には、本の保存状態が極めて良好な事が分かる。
装丁も金箔を用いた精巧なもので、それだけでも価値は高いと思えた。
それと、マンティコアが首から下げているもの。
よく見れば、それは鎖に通された指輪であった。
4人はそれが「解毒の指輪」という魔法の品である事を思い出す。
ルーイ、レイフィア、ミユは、それが副作用を伴う品である事に気付いた。
「では聴け...」
マンティコアが姿勢を正し、4人を見据えて問い掛けを始める。
「一つ。其は不要な種もあれば、必要な種もある。
一つ。其は長き短きは個々により、早き遅きは種により異なる。
一つ。其は時として、時を選ばずにやって来る。
一つ。其は世を形造りし力の一柱。
―――其は何ぞ?」
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【GMより】
④「『謎解き』の間へと進みました!
こちらはBルート、レイフィア・ミユ・ルーイのルートになります。
ベティが<鍵開け>失敗してますので、ルーイかレイフィアは
《アンロック》お願いします(笑)
【各種判定結果】
○ベティの<罠発見>14=鍵穴から針が飛び出す罠を発見!
○ベティの<罠解除>12=解除成功!
○ベティの<鍵開け>11=鍵開け失敗!
○指定ダイス1=<怪物判定>
ルーイ機知、レイフィア自動成功、ミユ6ゾロ!、ベティ10
→マンティコアと判明!
○指定ダイス2=本の<宝物鑑定>
ルーイ16、レイフィア13、ミユ8、ベティ13
→本が売却価格1400ガメル相当である事に気付く。
○指定ダイス3=指輪の<宝物鑑定>
ルーイ18、レイフィア15、ミユ15、ベティ11
→マンティコアが首から下げているのは解毒の指輪だと気付いた。
ルーイとレイフィアとミユは完全な知識を取得出来る。
【リドル!】
今回は文面を元にPLの皆さんで考えてみてください!
回答は、PC毎1回ずつです。正解が出た場合はすぐに一行でレスします。
ベティの分の回答は、PC3人が不正解の場合に皆さんで話し合い、
最終回答として使用出来る事にします。
全員不正解確定した場合は...マンティコアとの戦闘になります!
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