【進行B15】魔獣、認める。

GM [2013/05/22 21:40]

「―――それはありがたいな。
 オレはルーイ。
 あなたの名を聞いても?」

マンティコアは、ルーイの発言を聞いてほぉ、と声を上げる。
 
「我が名を知りたいか、酔狂な事だな。
 名乗るも自由、名乗らぬも自由。全ては我が心の侭に。
 我が神は選択の自由を肯定されておられる」
 
随分と持って回った言い方だ。
 
「答えは、眠り。
 
 あなたは睡眠を必要としない。オレたち人間には必要だ。
 必要な睡眠時間はひとによって違う。
 人間は夜眠り、妖魔は朝眠る。
 眠りは魔法や薬による力で、不意に訪れる。
 世を形作る力とは精霊。眠りを司る精霊もいるよね」
 

ルーイの回答を受けて、マンティコアはにやりと笑った。
だが、喋らない。

 
重く、苦しい沈黙。
 
「正解だ」
 
ニヤリと笑い、唐突にマンティコアは告げた。
 
「ルーイよ、素晴らしい回答であった。
 だが我としては痛く残念でもある...
 不正解であれば、汝らを嬲る自由を得られる所であったのだが」
 
されど、約定は約定、と呟く。
 
「褒美に、名を教えよう。ガルーシュだ。
 尤も、我をその名で呼ぶ者など居ないが」
 
そう言った後、ガルーシュは身を引いて祭壇への道を開けた。
 
「さあ、レリーフを持って行くがよい。
 その隣にある本も好きにして構わん」
 
どうやら、ガルーシュに害意は無いらしい。
手にしたレリーフの背面には、例の如く文言が刻まれている。
其処には、『謎は世界に奥行きを与える』とあった。
 
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【GMより】
 
ルーイ見事な回答でした!レリーフと本入手おめでとうございます!
こちらはBルート、レイフィア・ミユ・ルーイのルートになります。
 
-入手アイテム-
 
○『芸術』のレリーフ...非売品
○豪華な装丁の本...売却価格1400ガメル
 

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