【進行B16】揃ったレリーフ。
「人間にも色々いるように、マンティコアにも色々いるんだね、ガルーシュ。
これは信仰の違いなのかな。
前に会ったゾルグアルグは、ミルリーフの眷属だったよ」
「誰がどの神に仕えるかは、個々の自由。
我が神は他者の信仰を束縛などされぬ」
ガルーシュはククク、と声を漏らした。笑っているのだろうか。
「何の本だろう。
見た目だけでも、飾っておきたくなるね」
ルーイは本を手に取り、ざっと中身を流し読みしてみる。
流暢な下位古代語で綴られていたその内容は、
いわゆる古今東西の雑学や豆知識を一問一答形式にまとめたものであった。
「・・・ガルーシュ、と言いましたか。
貴方の役目はこれで終わりなのですか?
このレリーフ、他の部屋で入手経緯の再現性はありえるとは思えません」
レイフィアの発した問いに、ガルーシュこうは答えた。
「汝が気にする事では無いな、人間の娘よ。
我は我の心の赴くままに行動する。
今は約定を守り、主の次なる命を待つのが我の望み」
その言葉に嘘は無いように思える。
「これで1階の全部の部屋はまわりましたね。
入手した4つのアイテムをどこでどう使うのでしょうか?
2階へ上がる階段はどこにあるのでしょうか?」
ミユの言葉に応えたのはルーイだった。
「うん、サークレットが分からないけど、
3つのレリーフは最初の部屋の窪みに嵌めるんだと思うよ」
「サークレットを着けて、レリーフを嵌めこんでみようか。
順番は・・・さっき窪みを調べてもよく分からなかったけど、
もう一度、レリーフと見比べてみると何か分かるかもしれないよ」
ルーイの発言に、ベティも賛同する。
「ルーイの言う通りだね。試しにやってみようじゃないか」
4人のやり取りを見てガルーシュが笑顔でこう付け加えた。
「汝らの前途に、ファラリスの祝福があらん事を」
ガルーシュの真意は果たして何処にあるのか...
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4人はエントランスに戻った。
窪みの何処にどのレリーフを当て嵌めるかは、容易に推測出来た。
それぞれの形が特徴的だったからだ。
ルーイは額冠を着け、3つのレリーフを嵌め込んだ。
すると...
―――全ての証を持つ者に、道を開こう―――
声が4人の脳裏に響き渡る。
3つのレリーフが輝き出した。
輝きは次第に強まり、4人を包み込む...
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【GMより】
それでは2階に進みましょう!
こちらはBルート、レイフィア・ミユ・ルーイのルートになります。
○豪華な装丁の本の<知識>判定:達成値17
→いわゆる一問一答型のクイズブックと判明!
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「2階」に記事を投下しますのでお待ちくださいませ。