なんやクドウ

ルーイ [2013/05/23 19:54]

 

重苦しい沈黙ののち。

「正解だ」

マンティコアはそう言った。
まったく、じらすよなあ。

ふう、と息を吐く。

わざわざ謎かけをしてくるんだ。
アレは強力な魔力で縛られているに違いない。
なら、安全と考えてもいい。

 

「人間にも色々いるように、マンティコアにも色々いるんだね、ガルーシュ。
 これは信仰の違いなのかな。
 前に会ったゾルグアルグは、ミルリーフの眷属だったよ」

 

名乗ったマンティコアは、ファラリスを信仰しているみたい。
信仰、か。
魔術に殉ずるのも、信仰みたいなもんなんだろうな。

黒髪の魔術師を思い出す。
――アルマ。
オレが死ぬのが先か、彼女と分かり合えるのが先か。

「・・・これでは先輩形無しですね。
 お見事です、ルーイ君」

そんなことを考えていたら、レイフィア先輩が褒めてくれた。うれしい。

自然と顔がほころぶ。


「ありがとうございます。
 オレ、先輩を追い抜く気満々ですからね」


にっ、と笑って、先輩の顔を見た。

 

祭壇には、例のレリーフと、装飾された本。

「何の本だろう。
 見た目だけでも、飾っておきたくなるね」

ぺらぺらと中を眺める。
内容によっては、とても貴重な品だ。
学院に納めれば、喜ばれるだろう。

レリーフには、『謎は世界に奥行きを与える』と書いてあった。

 

貴方の役目はこれで終わりなのですか?

先輩がガルーシュに尋ねている。
そうなんだよね。
これで解放されちゃっても困るわけで。
魔力で縛られたままなら、あとで来る本格調査隊に処遇は任せればいいんだけどさ。

「先輩、しっかりレポートにしとかないと、イライジャ導師がうるさそうですよ」

そのあと、こそっと耳打ちした。

「これで1階の全部の部屋はまわりましたね。
入手した4つのアイテムをどこでどう使うのでしょうか?
2階へ上がる階段はどこにあるのでしょうか?」

ミユが言う。

「うん、サークレットが分からないけど、3つのレリーフは最初の部屋の窪みに嵌めるんだと思うよ」

考えながら答える。

 

 『好奇心は、進化の原動力である』
 『遊戯は智恵を育む』
 『芸術は朽ちる事の無い悠久の美である』
 『謎は世界に奥行きを与える』


この4つの文は、たぶん何かの意味を持つんだろう。

「サークレットを着けて、レリーフを嵌めこんでみようか。
 順番は・・・さっき窪みを調べてもよく分からなかったけど、もう一度、レリーフと見比べてみると何か分かるかもしれないよ」

 

みんなに、そう提案してみた。
そうとくれば、最初の部屋に戻らなきゃね。

 

 

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PLより:

本をペラペラめくってどんな内容か調べてみまーす。

20:03:37 たいまん@る 本チェック(既に済みなのかしら?) 2d+8 Dice:2D6[3,6]+8=17

出目よかった!

 

ガルーシュの返答にもよりますが、一旦1の部屋に戻って、レリーフと窪みの関係を調べてみたいと思います。
特に違いが分からないようなら、額冠を着けてレリーフを部屋順に嵌める!