勝利と

ルーイ [2013/06/13 13:54]

「アテム」


名前を聞いて、にっこり笑った。

 

「よろしく」

 

* * *

 

「っよし!」

 

ライトニングが決まって、アテムが倒れた。
死んじゃいないだろう。
我ながらうまくいった!


「ミユ、アテムを回復してやって・・・」


と言いかけたら。

―――闇にして自由なるファラリスよ、此の者の傷を癒し給え―――

 

「!?」

 

声が聞こえた。
そして、アテムが起きあがる。

 

「塔の主」


ぞわぞわする。
姿も見せずに、しもべを回復する。
つまり。

 

「―――」

 

高位の魔術師であり、暗黒魔法の使い手である存在がいるってことだ。
それも、グルネルなんて比じゃない、あのアルマさえ凌駕する――――そんなの、

そんなの、文献でさえまともに書いた物がどれだけあるか。

でも、直接害を与える気は、今のところ、ないみたいだ。

平然としていよう。
せめて、表面的にだけでも。

提示された品物に興味を移して、気分を変えよう。

 

「―――竜の牙だ。
 貴重品だね。
 これは?キミのストーンサーバントはこれで作ってるの?」


石ころじゃないんだ。
面白いな。
こういうところに凝ってみるのも、大魔道士には必要かもしれないなあ。
でも使い捨てるにはもったいない・・・。
・・・とか言ってるうちは小物だよな。

 

「魔晶石、いいサイズだね」


やっぱり竜の牙が珍しくていいけど、まだオレには当分使えないだろう。

 

* * *


4階、最上階。
オレたちは、そこに進む。

 

『4階は「謁見」の間。資格を認められた者が
 "御方"にお目通りする部屋さ』

 

アテムが言う。


「まさか、塔の主が存在してるなんてね」


生きてる、とは言わない。
きっと生きてはいないから。
文献で見ただけの、恐ろしい名前が脳裏をちらつく。


「知りたいことがたくさんあるんだ。
 古代のことを、直接聞ける機会なんて、普通ないもんね」


恐怖より好奇心。
オレも大概だよな。
そのせいでヒドイ目に合ってるのにさ。

 

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PLより:

やっほう、合流!
次も今日中に書きます!

指定ダイスは 7,9,9 でした!
ベティも振って、8,7,10 でした!
出目すげえ!

13:58:10 たいまん@る 指定ダイス3つ 6d Dice:6D6[1,6,4,5,4,5]=25

13:58:22 たいまん@る ベティの分 6d Dice:6D6[4,4,4,3,4,6]=25