【進行C01】『謁見』の間。

GM [2013/06/13 11:54]
アテムの案内で4人は螺旋階段を上る。
アテムは到って飄々とした仕草だが、
それが場の空気を和らげてくれるとは限らない。
逆に、緊張感が増してくる。

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『"御方"、連れてきたよ』

『ご苦労であったな、アテムよ』

辿り着いた4階は、正しく「『謁見』の間」と言えるものであった。
半透明のカーテンに仕切られた向こうには、玉座と台が置かれている。
玉座の主は、どうやら片肘を着いた姿勢で此方を眺めているようだ。

その隣には、獅子が座り込んでいるように見える。
だが、尻尾は蠍のような気がするのだ...

カーテンの両脇を固めるのは、赤錆びた甲冑たちだ。
今にも動き出しそうで、恐ろしい。

そう、恐ろしい。
精霊使いであるミユは、この間に入った瞬間から、
部屋に満ち満ちた強大な不死の精霊力に吐き気を催した事だろう...

カーテンの手前、足元には魔方陣が描かれている。

『よくぞ我が試練を潜り抜けた。歓迎しよう。
 名は...ルーイとレイフィア、ミユにベティと言ったか』

流暢な下位古代語で、1人1人を指差す仕草が見えた。

『あの塔は、元々余に仕えたい者に対して試験を課す場所であったのだ』

ゆっくりと、"御方"は話を続ける。

『頭の悪い愚図は我が配下には要らん...それに余は退屈していたのでな、
 ああ言う趣向を凝らしたという訳だ。洒落ておったろ?』

"御方"の言葉を受けて、脇の獣がくくく、と笑った。

『ガルーシュもお前たちの事を気に入っておったぞ、なあ?』

『御意』

獣の正体はマンティコアのガルーシュのようだ。

『手に入れた物は全て進呈しよう。余を楽しませてくれた礼だ。
 まさかあの地図が今頃動き出すとは思わなかったでな...』

此処まで言い終わった所で、魔方陣が輝き出した。

『...そうだった、先程客人をもう一組招いたのであった。
 今日はめでたい日だ』

"御方"は笑っているようだ。

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魔方陣は明滅を繰り返し、輝きが激しくなる。
最後に一瞬、強烈な光を放ち―――

現れたのは、エレアノール、ウード、オート、シオン、ヘリオンであった。

「此処は...何処なんでしょうか?」

ぼーっとしつつも、ヘリオンが辺りを見回す。

「...もう一組ご招待かい?」

ベティも展開の早さに頭がついて行かない。

『では一同揃った所で自己紹介しよう』

赤錆びた甲冑が動き出し、カーテンを開く。
玉座の主は立ち上がる。アテムが駆け、肩に飛び乗った。

..."御方"と呼ばれる人物の正体とは?

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【GMより】

合流してのエンディング第一弾になります。
ようやく"御方"との謁見です!

正体諸々については皆さんのダイスを受けて公開しますね。
先ずはトークでお互いの交流を温めてください(笑)

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