【進行C02】"御方"の誘い。
GM
[2013/06/14 22:22]
『お初にお目に掛かる。余が、この塔の主だ。
とは言っても、普段は別の場所に居るがな...』
揃った9人は"御方"と相対する。
衣類は優雅な長衣だ。古代魔法王国の様式に則っている。
色は紫、最も階位が高い者を示す色だ。
その手には様々な指輪を身に付けている。
そのどれもが上位古代語が刻まれていた。
魔力を帯びているのは間違いないだろう。
額には、額冠。
これは単純に高い身分を表しているだけではあるまい。
左手には、大型の水晶球を携えている。
ルーイには、これが「遠見の水晶球」と呼ばれる魔法の品である事が分かる。
しかも見るに、この水晶球にはかなり強力な魔力が込められていそうだ。
肌は、透き通るように白い。
容貌は、初老の男性のそれだ。白色の髪も髭も長い。
物腰は到って穏やか。優雅ですらある。
声は低く、よく通る、威厳がある、と言って差し支え無い。
だが、知性を深く湛えた瞳は赤い異様な光を放っている。
『皆は余の事を"御方"と呼ぶ...本名はあるのだが、そう呼んでくれて構わん』
ルーイ、レイフィア、ウードは"御方"の正体に気付く。
最高位の古代語魔術師が失われた奥義を用いて不死者に転生した姿。
―――その名も"不死者の王"。
最高位の古代語魔術と、同じく最高位の暗黒魔術を使いこなす、
成竜に並ぶ脅威とされる存在だ。
続けて、ルーイ、レイフィア、ミユは両脇を固める甲冑の正体にも思い至る。
一説に寄ると至高神の聖戦士の成れの果てとも言われる上級の不死生物。
即ち"不死の騎士"。
『おおっと、そんなに警戒しなくともよいぞ。
皆の者、楽に構えるがよい。余に害意は無いでな...
そもそも、害意があるならばこんな所に招いたりはせんよ』
そう言うと、自らは再び玉座に腰を落ち着けた。
アテムはふああ、とあくびをし、
ガルーシュはうずくまって頭を垂れる。居眠りを始めたようだ。
『エレアノールにウード、オートにシオン、それとヘリオンと言ったか。
あの洞窟は昔、余の配下に託した魔法生物の研究施設だったのだ。
それが地震によって使えなくなってな...』
顎に手をやり、髭をいじる。
『代わりに希望者を募って攻略して貰い、
それを観戦して楽しむと言う娯楽施設に転用しようとしていたのだ...
色々ごたごたがあって、結局は工事途中で放置してしまったがな』
うんうん、と頷く。
『塔にしろ、洞窟にしろ、その地図が鍵になっておる。
余は頭の悪い愚図が嫌いでな...
本来はその地図を探す所からが、第一関門だったりするのだ』
にこりと笑う。
『限りある命、限りある才の者が努力する様は美しい。
余はそうした姿を見るのがたまらなく好きでな...
地図はかなりの枚数撒いたし、対応する遺跡もまだ各地に散らばっておる。
ここ100年ばかり誰も訪れないからすっかり忘れておった...
それを今回お前達が思い出させてくれたのだ』
深く感謝するぞ、と謝意を述べる。
その言葉に、嘘は無さそうだ。
『余も長い間生き過ぎた...何不自由無い暮らしをしているし、
魔術の探求も楽しいものなのだが、些か刺激が足りなくてな。
退屈しておるのだ。
お前達は面白いし、素晴らしいものを持っている。
久しぶりに興奮したぞ』
其処まで言い切ると、"御方"は立ち上がり、手を差し延べた。
『どうじゃ、我が配下にならんか?』
それは唐突な誘いだった。
『特にルーイの知略とエレアノールの武勇は傑出している!
望むならば、余は永遠の生命を与える事が出来る。
最高級の魔法具も、魔術の研究室も与えよう。
どうじゃ、余と共に永遠の時を歩まぬか?』
その笑顔は何処までも無邪気だ。
だが、何処までも本気だ...
『おいでよ、ルーイ。君が来てくれたら僕も嬉しいな!』
アテムも"御方の"肩でにこりと微笑んでいる。
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【GMより】
皆さんのダイスが揃ったので情報公開のエンディング第2弾です。
ご推察の通り、"御方"はノーキン様でした!
本名は明かしません(笑)
さて、"御方"は「部下にならないか?」とスカウトしてきました(笑)
もし承諾した場合、該当PCは本セッションを持って引退となります!
バンパイアになるか、人間として配下となるかはお任せします(笑)
拒否した場合は、無事に生還する事をGMとしてお約束します。
今更戦闘はしません、しても意味が無いので(色んな意味で)。
"御方"の配下となるか否かの返答を以って、
本セッションの最終選択としましょう!
次回進行はオランへの帰還となります。あと一息ですね!
【各種判定結果】
○Aルート<宝物鑑定>その1=目標値11
エレアノール6、ウード11、オート11、シオン11、ヘリオン1ゾロ!
→銀製最高品質トライデントと判明!
※必要筋力は6~16の範囲でご自由にお決めください!
○Aルート<宝物鑑定>その2=目標値11
エレアノール8、ウード7、、オート10、シオン10、ヘリオン15
→最高品質ロングボウと判明!
※必要筋力は6~19の範囲でご自由にお決めください!
○Aルート<宝物鑑定>その3=目標値12
エレアノール10、ウード15、オート9、シオン10、ヘリオン13
→ガード・グラブ(スモール)と判明!
○指定ダイスその1=<怪物知識>目標値14
エレアノール10、ウード10、シオン11
ルーイ15、レイフィア自動成功、ミユ15、ベティ8
→アンデッド・ナイトと判明!
○指定ダイスその2=<怪物判定>目標値13
エレアノール8、ウード15、オート7、シオン11、ヘリオン10
ルーイ17、、レイフィア自動成功、ミユ11、ベティ7
→ノーライフキングと判明!
○指定ダイスその3=<宝物鑑定>目標値16
エレアノール11、ウード10、オート7、シオン10、ヘリオン16
ルーイ17、ミユ13、ベティ10
→強化された遠見の水晶球と判明!
【Aルート入手アイテム】
○呼称不明(銘はご自由にお決めください!)
形状 :トライデント
製作者 :不明
材質 :銀
必要筋力/本来筋力:6~11/11~16
魔力 :なし
取引価格 :1300~1800ガメル(売却価格650~900ガメル)
謎の遺跡で宝物として安置されていた三叉槍。
長年置かれていたにも関わらず、黒ずみは全く見られ無い。
小ぶりながらも研ぎ澄まされた刃を持ち、高い殺傷能力を持つ。
○呼称不明(銘はご自由にお決めください!)
形状 :ロングボウ
製作者 :不明
材質 :木・鉄・動物の腱など
必要筋力/本来筋力:6~19/11~24
魔力 :なし
取引価格 :220~580ガメル(売却価格110~290ガメル)
謎の遺跡で宝物として安置されていた長弓。
保存状態が奇跡的に良かった為、使用には問題が無い。
様々な素材を組み合わせて作られた合成弓で、
その威力は同サイズの物と比べて遥かに上回る。
○ガード・グラブ(スモール)...売却価格750ガメル
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