きくまでもなかろうよ
>「ウード、これはまさか」
「そ、そんなにすごい人なの?
どうしよう・・・」
どうすればみんなここから帰れる?
たしか普通の武器は聞かないって話だし・・・
そうだ!さっき手に入れたこれなら何とかなるかも。
当たるか、そもそもホントに効くかどうか分かんないけれど、このままみんな倒れちゃうよりは・・・!
「・・・わたしが何とかする」
魔神を貫いた槍を銀の小さな槍に持ち替えて、すこしだけ前に進んだ。
「わたしが何とかして、あの人の気をそらす。
だからその間に逃げて」
ほんとはすごく怖い。
けれど、だれかがいなくなったりするほうがもっと怖い。
「え?」
「はぁ、よ、よかった・・・びっくりした・・・」
ほんとに、もうダメかと思った・・・
>『どうじゃ、我が配下にならんか?』
> 「エル」
繋がれた手にきゅっと、すこしだけ力を入れる。
だいじょうぶだよ、って安心させるみたいに。
それにしてもびっくり。
こういう人がどこかにはいるって聞いたことあったけど、わたしが誘われたりするなんて考えたことなかった。
「オート。もういいよ、ありがとう。
後はわたしが話す。
・・・だいじょうぶ、わたしはどこにも行かないよ」
答えなんてはじめから決まってる。
「えーっと・・・御方さん。
わたしのこと、褒めてくれてありがとう」
「でも。わたし、まだやりたいことがいっぱいあるの。
今考えてもぜんぶ思いつかないくらいたくさん」
「それに」
空いたほうの手でウードの手をにぎって。
「わたしにはもう、共に歩く仲間がいるの」
ふたりといっしょにいられないのに、
永遠の命なんて貰っても意味がない。
「だから、わたしはあなたとはいっしょには行けません。ごめんなさい」
-PL-
私は人間をやめないぞ!オートーー!!(
という訳でお断りします(`・ω・´)