片翼だけでは鳥は翔べない。
>「―――でね、魔法を使っちゃいけない部屋に入っちゃったんだよ。
> スケルトン・ウォリアーとストーンサーバント、それにボーンサーバント。
> 危なかったんだよ、ベティさんもレイフィア先輩も倒れちゃってさ。
> オレ?ああ、オレはあはははは」
ルーイたちの塔での話を聞いてみる。
やっぱりそっちも色々大変だったんだね。
「そっか、わたしも『槍を使っちゃダメ』っていう部屋があったら
すごく大変だったんだろうなぁ。
でもみんな無事でよかったね」
>「・・・別に、私やベティさんが倒れたことは事実です。
> ミユのお蔭で助かりましたしね。適材適所、何も問題は在りませんよ、ルーイ君。
> あなたたちもそうは思いませんか?」
「うん!
『誰かの目が届かないところは誰かが見てくれるし、
誰かのできないことは誰かがカバーしてくれる』ってウードも言ってたし。
そのための仲間なんじゃないかな」
そうだ、今度はわたしたちのことも話さないと!
「そうそう、こっちも色々あったんだよ!」
「例えばーそうだ!ヘンなモヤモヤしたのと戦った時は大変だったんだよ。
息吸うだけで苦しかったし、
それに槍も効かなかったし、わたしだけじゃぜったいに勝てなかったよ。
そうだ!後はね、おっきな百足とか魔神とも戦ったんだよ!
ね、ヘリオン!」
ーーーーーーーーーー
>「・・・そういえば、エレアノールさん?
> 私も槍を使います、今度お手合わせでもどうでしょう」
先に言われちゃった。
「うん、喜んで!
・・・えへへ、じつはわたしもお願いしようかなーって思ってたんだ」
「レイフィアは戦うだけじゃなくて魔法を使うこともできるんだよね。
すごいなあ、わたしは戦うのしかできないもん」
「でも槍なら負けないよ!
よろしくね、レイフィア!」
そういえばレイフィアっていくつなのかな。
わたしよりちっちゃいけど、すごく落ち着いてるしもしかするとわたしよりお姉さんなのかも。
>「・・・ところで、あの人は良い人なのですか?」
あの人って・・・そっか、オートのことか。
「うん、もちろん!」
「すっごくいい人だよ。
とっても優しいし、物知りだし。
いつもわたしを助けてくれるんだよ!」
「もちろんオートだけじゃなくてウードもシオンもヘリオンも、
みんなみんないい人だよ!」
だからこそ、あの遺跡をみんなで無事に出られたんだと思う。
次またあの遺跡に行くことがあったら、またみんな揃って行くことができたらいいな。
「シオン、今回はありがとね!
鍵開けたり、罠外したり、すごく助かったよ!」
「次もこうやっていっしょに冒険できるといいよね。
えへへ、その時はまたよろしくね!」
シオンはすごかったなぁ。
鍵の開け方とかわたしにはぜんぜんわからないもん。
こういう場所なら罠の場所はなんとなーくわかるけど、ああいう場所だと何か鈍くなっちゃって。
だから大きな街とかで迷子になっちゃったりするのかな。
ーーーーーーーー
夜。
わたしは寝る番だけど、その前に。
「ねえ。オート、ウード。
ちょっとだけいい?」
「その・・・ごめんね。
あの時、勝手に飛び出そうとして。
わたしひとりで何とかできる相手じゃないのに」
あの時、御方って人と初めて会った時。
わたしたちなんて一瞬で倒しちゃうくらい強いってわかったけれど、どうしてもそうしたかったの。
「わたしが囮になって他のみんなが助かればそれでいい、って思ってたけど
そういうのってちょっと違うよね」
1人が犠牲になって他の人が助かるよりも、
みんなでがんばってみんな生き残ったほうがいいって思う。
「色々考えたけどやっぱりわたしはみんないっしょがいいな。
なにがあっても、3人いっしょ。
どんな時もはなれない、誰かが犠牲になるよりもそういうのがいい。」
「もうわたし、二度と無茶なことはしないから。
だからふたりも無茶はしないでね。
約束だよ、約束」
「・・・眠くなってきちゃった。
おやすみ、ふたりとも」
ーーーーーーーー
オランに帰ってきて、賢者の学院にわたしたちもいっしょに行った。
あの御方って人は自分のことは内緒にしてーって言ってたから、
ちょっとわかりづらい話になっちゃったみたい。
>「やりました、やりましたよ皆さん!」
でも、ヘリオンのやったことはちゃんと認められたみたい。
「よかったね、ヘリオン!」
>「それにしても、こうして皆が無事に帰ってこれたのは戦乙女の加護によるの>かもな。
>というのもな、エレアノール。ヘリオン君がお前のことを、まるでヴァルキリー>だと...」
>「要するに、強くて綺麗で可愛いって言われたんだよ。
> そんなことを言われて、お前はどう思うんだ?
> エレアノール」
そういえばシオンもわたしのこと戦乙女って呼んでくれてたっけ。
わたしもあんな風に強くかっこよく見えてた、ってことなのかな?
そんなにすごかったのかな、わたし。
「・・・ちょっと照れくさいけれど、もちろんうれしいよ。
えへへ、ありがとうヘリオン」
綺麗で可愛いかぁ、えへへへ。
「でもヘリオンだって、わたしが知らないような事をたくさん知っててすごいよ!」
「わたしたちもヘリオンの知識にはよく助けられたし。
ヘリオンはきっといい賢者さんになれるよ!」
ヘリオンが今よりもっと偉くなってる頃には、わたしも今よりすごい戦士になれてるといいな。
本当のヴァルキリーみたいなすごい槍使いに。
ーPLー
うーん長い!
ではお疲れ様でした!
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ー報酬ー
基本1364点+1ゾロ30点+PT経験点100点+クリティカル御祝儀100点=1594点
・400ガメル(前金込み)+1080ガメル=1480ガメル
・銀製トライデント(11/16):売却価格900ガメル
頂きます!
○呼称不明(銘はご自由にお決めください!)
形状 :トライデント
製作者 :不明
材質 :銀
必要筋力/本来筋力:11/16
魔力 :なし
取引価格 :1800ガメル(売却価格900ガメル)
謎の遺跡で宝物として安置されていた三叉槍。
長年置かれていたにも関わらず、黒ずみは全く見られ無い。
小ぶりながらも研ぎ澄まされた刃を持ち、高い殺傷能力を持つ。