GM [2013/06/19 00:00]

当時最大級といわれた都市は、天空にあった。
都市の名はレックス。

墜落は、今から五百と数十年前になる。



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レックスのある地域一帯に、強力な磁場がある。
街1つ分に近いくらいの範囲で。
便宜上それは"磁場"と呼ばれており、その性質は――牛の歩みさながらだが――解析が進められている。


元々その磁場の中心辺り、ぼんやりと陽炎を放ったように、朽ちた尖塔を集めたような城の影が見える。
この蜃気楼を知る人々は皮肉をこめて"死城"と呼んでいた。


磁場にあるその城に実態はない。
蜃気楼のように浮かび上がり、揺れる。
目指そうと近づいても一向に距離が縮まらない。大きさが変わらない。
そして歩を進めても、いつの間にか蜃気楼のような映像は背後になり、その時既に足は磁場をくぐり抜けているというのだ。


だがこの地を突破した者たちが現れた今となって、磁場に浮かぶ古代遺物の不気味さは少々緩和されたかのようだった。


それを示すのは、後に続く冒険者の数。
そうして持ち帰られる情報の数。
どちらも決して多くはないが、沈静していた以前に比べると確実に増加している。



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GMより:

プロローグです。
かなり大まかなのですが、こんな感じですという共通認識的な部分です!

導入は下位カテゴリにて行います。
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