黒い塔

GM [2013/06/19 09:13]

黒大理石が積み上げられた塔は、ランドマークという言葉を安っぽくさせた。
正三角に配置された魔術師ギルドの3つの塔の規模は、マナ・ライの絶対的な権力を表すかのようでもあった。


そのような魔術師ギルド――学院だが、一般に開放もされている。


だから、魔術の心得がないアレル=リリーも今日はここで読書に励むことができた。


賢者のための"知識の塔"、一般受付ともとれる"相談役室"、講習は開放されている"教室"。
いずれも、半妖精が顔を出すのは気軽なものだった。



          ---------------



昼。
今日は天気が良い。


いくら知性の象徴といっても、学院の1階はさすがに賑わっている。
時間も時間なせいか、食堂から漂う料理の匂いが学院のホールにも届く。


広い空間にも、人の通り道というものは自然とできてくる。
扉から扉へ続く直線。
2階へと上る階段付近。
それぞれが交差する場所はもっとも人の密度が濃く、ぶつかったり滞ったりしないよう気を配らねばならない。


だがその中、そういうのがわからないのか、一人の男が階段の前――ホールの一番邪魔になる場所――に突っ立っていた。
上半身は鎧に身を包み腰には武器を下げ、髪には埃が多く、見るからにも魔術師ギルドとは縁が無さそうな風貌だ。
男はキョロキョロをあたりを見渡すようにして、それから上を向いている。


「へえ・・・。
 おもしろ。
 かっわんねーんだな。いつになってもよ」


そう呟き、興味深そうに上を見上げたまま数歩下がると、ルーイとぶつかった。


「おっと失礼。
 人が多いなあオランは。便所にだってとっかえひっかえ誰かいた」



―――――――――――――――――――――――――――
GMより:

アレリーとルーイはこちら。

品のない冗談をいう鎧を着た冒険者風の男がルーイにぶつかってきました。
アレリーはそれを目撃することができます。
この男に何か話しかけてやってくださいませ。


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ルーイ [2013/06/19 12:04]

学院には、調べ物をする時くらいしか来ない。
籍は置いているけど、利用させてもらってる感じ。

今回は、御方の迷宮について調べようと思って、紋章学の本を漁りに来たんだ。
関連する情報があったら、そこから派生して調べて行こうと思う。
とりあえず何冊かあたったけど、似たような紋すら見つからなかった。
ベルトーニの紋章を見つけてつい調べちゃったとかそういう寄り道のせいじゃないよ。
違うったら。


おなかが空いたから、食堂に向かう。
学生料金で食べられるのがありがたい。
お金ないんです。
家賃と、厩代だけでカツカツなの!
マンカラ盤で腹は膨らまないの!!


ここしばらく、パンとスープでかろうじて食いつないでる。
あいつら―――ロイドたちは、郊外で草を食べてるからいいけどさ。
おなかすいた。


そんなことを考えながら歩いてたら、遠くの机に、知った顔を見つけた。


「おーい、アレャーーーーーーー

 

手を振って近付こうとしたら、なんか物凄く重くて固いモノが肩にぶつかって。

 

オレはそのまま、弾き飛ばされて目をまわした。

 

 

 

 

---------------------

PLより:

一番乗り!

 

ぶつかった冒険者らしき男の姿を見ることすらなく意識を飛ばすの図。

アレル=リリー [2013/06/19 21:34]
3つの塔が正三角形を描くように建てられたここは、魔術師ギルド。
もしくは、賢者の学院と呼ばれることもある。
魔術を学ぶ目的で建てられたここには、様々な書物が集まる。
そして、魔術師ギルドはその一部を一般公開している。
書物は貴重だ。読める機会があるのなら、賢者や学者はこぞって訪れる。
そうしてここには、たくさんの賢者や学者が集まった。
だから、賢者の学院。
 
自分も、そういう風に集まった学者の一人で。
こういう仕事もなにもない暇な日は、ここで1日を過ごしたりもするわけで。
たまの休みくらい、こうして自分の趣味に費やしたいわけで。
だから、あまり渋い目で見ないでください。見回りの人。
 
 
 
 

くっ、結局お昼頃に一度追い出されてしまった。
いや、追い出されてはいないんだけど、無言の圧力に自分が勝てませんでした。
仕方ないのでまた時間を改めて行く事にしよう。
それより今はお昼です。
とりあえず、あそこの席に座って何か食べるとしようかな。
 

 
軽めの料理を食べ終えて、飲み物を飲んでふぅと一息。
この後はどこ行こうかなぁ。さすがにすぐ戻るのはまずいよなぁ。
と、色々悩んでいると、前方に見知った顔を見つける。
彼の方も自分を見つけたようで、こちらと目線が合った。
自分は最後の一口を飲み終えてから、あちらに近づこうとして―――
 
>「おーい、アレャーーーーーーー
 
「ぶふっ!?」
 
人とぶつかってきりもみ回転をしながら飛ばされる彼に、思わず噴き出してしまった。
 
 
「ル、ルーイさん!?大丈夫ですか!?」
 
口を拭いつつ、人ごみを掻き分けて弾き飛ばされた彼に近づく。
・・・よかった、息はあるようだ。
ルーイさんは最底辺レベルで虚弱だから、ちょっと本気で心配してしまった。
とりあえず無事を確認した自分は、ルーイさんとぶつかった人に目を向ける。
その人は、戦士のような格好をして、頭には埃を乗せた・・・
正直、あまりこの場所には縁がなさそうな人に見えた。

「あの・・・・見た所戦士の方のようですが・・・
 この場所には一体どのようなご用件で?」
 
あまりのミスマッチ具合に、ついそんな質問をしてしまう。
 
 
 
 
 
 
 
 
PL
開幕戦闘不能ワロタw
参加者の皆さんおよびGMはこれから2ヶ月よろしくおねがいします!
 
男の人に話しかけました!た!
GM [2013/06/19 23:43]

「わっ」


きりもみ回転し、動かなくなった少年を見て、男はバツが悪そうに手を宙に動かした。


「なんだよ・・・」


>「ル、ルーイさん!?大丈夫ですか!?」


アレルがルーイに駆け寄る頃、冒険者風の男は別の通りすがった人物に肩を当てられ「突っ立ってんなよ」と毒を吐かれる。
一瞬、気分を害したジェスチャーをしかけたその男は、アレルに話しかけられたことで気を取り戻した。


>「あの・・・・見た所戦士の方のようですが・・・
> この場所には一体どのようなご用件で?」


「ああ。ったくこんなところ、用がなかったらこねえ。
 ・・・購買に用があったんだ。
 
 これ」


そう言って男は、筒状に丸めた羊皮紙を取り出して、広げた。
それは1枚ではなく2枚ある。


「ある遺跡の地図。
 ここで写しを買った。
 だけどこんなもん、古いヤツだよ。
 
 路上で出回ってるヤツはこれより枚数が多かった。だのに、ここで払った値段より安かった。
 どういうことだよ!
 
 詐欺だ。怠慢だ。一日違いだぜ!?
 昨日ここで50ガメル出して地図を買って、今日別の奴が同じ遺跡の地図を同じ50ガメルで買った時、俺のより新しい地図になってる。
 じゃあ俺はどうなんのって話。
 
 金の話じゃねえ。マ、マジメに。
 地図一枚の差が俺自身の寿命の話になってくるんだよこれじゃ。
 腹立っていいよな!?
 チクショウ。
 
 ってゆーかよ、ここに描いてある地図なんか、俺が提出したヤツだぜ!
 間が空いたからなんか追加されてるかなって素直にわざわざここで買ってやったのに。
 なんかもー、やりきれねーっていうか、
 
 あー、スマン。
 もうアホらし。
 これ、やろうか?
 俺もうあきらめよっかなあそこ」


ルーイが突き飛ばされ、アレルが話しかけたこの冒険者風の男は、
勝手に憤り、語り、落胆し、アレルに地図を差し出した。


「俺しばらく別んとこ行ったほうがいいかもな。
 ・・・ここは・・・、まだ、・・・ぁあっ!くそっ!」


葛藤に悶えているようだ。
考えていることを全て喋っている様子にもみえる。



―――――――――――――――――――――――――――
GMより:

あれるナイストーク!

この男はクレームを付けに来たらしいのですが、吐露したきっかけでやけっぱちになりました。
アレルは、この男から地図を受け取らないか?と提案されました。
ルーイ起きて!w

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ルーイ [2013/06/20 13:53]

 

   「っは!?」

 

どれくらい意識が飛んだんだろうと不安になったのは一瞬で、周りの様子からすると長くても数秒というところだと分かる。
ひとのぬくもり。

 

 「あ、アルドノー・・・じゃなくてアレル」

 

キレイな銀髪のハーフエルフと、話しているのは戦士風の男のひとだ。
なんかまくしたててる。
オレ、このひとにぶつかったっぽい?

 

地図。
遺跡の地図?

その男のひとに話しかける。

 

「えーと、こんにちは。
 50ガメル、それは痛いですね・・・痛い・・・その気持ち、滲みるほど分かります・・・!」


オレ今金貨1枚も持ってないし。
とりあえず挨拶して、よっこらしょ、立ちあがる。

 

「あなたが出した地図なんでしょ?
 じゃあ購買行って交換してもらいましょう。
 オレ、立ち会いますよ。
 この地図を提出した本人だから最新版に更新してくれって。
 学者が商売に疎いのはいいけど、こういうとこはキッチリしないと信用なくしちゃうもんね」

外で同じ地図が売ってた?
なんかメジャーな遺跡なんだろうか。

 

「でも、興味深いですね。
 あなたが潜った遺跡の地図は2枚なのに、露天商が売ってたのは3枚。
 ニセモノか、ホンモノか。
 探ってみたくなるなあ。
 ね、アレル」

 

じっ、と、アレルに差し出された地図を見る。
どこのだろ。

 

「あ、オレ、ルーイっていいます。
 あなたは?」

 

名前を聞いてみる。
大丈夫かなこのひと。

 

------------------
PLより:

アレルの献身的な看病のお陰で息を吹き返しました(キリッ
昔の日常ネタを交えつつ。

 

購買で最新の地図に替えてもらおうぜーっていう提案です。
一緒に行けるなら、以下の感じで交渉してみようと思いますー。

・この地図の提出者は戦士さん(仮名)なので、更新された最新版と交換して下さいと頼む。
・提出者を把握していないようなら、当時の担当者に確認してもらいます。
・ゴネるようなら、学院の信用問題に話しを持って行く。
・戦士さん(仮名)が事を荒立てないように気をつける。


戦士さん(仮名)がもうどうでもよくなっちゃってるなら、ありがたく地図をいただいて、購買で裏を取ろうかなと思ってます。

アレル=リリー [2013/06/20 21:26]
>「ああ。ったくこんなところ、用がなかったらこねえ。
> ・・・購買に用があったんだ。
 
> これ」
 
自分の問いかけに、戦士風の男性はそう返事をする。
差し出してきたのは、どうやら地図のようなものが書かれた羊皮紙のようだ。
 
「これは・・・地図、ですか?」
 
そう自分が質問すると同時、
 
>   「っは!?」
 
事切れていたルーイさんが、息を吹き返した。
 
「あ、大丈夫ですか?ルーイさん。」
 
> 「あ、アルドノー・・・じゃなくてアレル」
 
良かった。どうやら記憶に異常はないようだ。
アノルドーって呼ばれたときは思わずショック療法を試そうと思ってしまった。
 
 
その後は、男性とルーイさんで会話が行われる。
50ガメル・・・確かに駆け出しの頃は苦労した気がするなぁ。
・・・でもルーイさんってもう中堅くらいじゃ?
そんな小さな疑問が浮かびつつも、二人の話を大人しく聞いていた。
 
>「でも、興味深いですね。
> あなたが潜った遺跡の地図は2枚なのに、露天商が売ってたのは3枚。
> ニセモノか、ホンモノか。
> 探ってみたくなるなあ。
> ね、アレル」

 
「んー、そうですねぇ。
 あんまり詐欺紛いの商売をされると、場合によっては
 こちらも見過ごせなくなりますしねぇ・・・。
 それに、単純に遺跡の地図と言うのは、興味が惹かれます。」
 
こう、指先が、むずむずと。
 
>「あ、オレ、ルーイっていいます。
> あなたは?」

 
「自分はアレルと言います。
 一緒に購買まで言ってみますか?」
 
ルーイさんに従って自己紹介をし、そう聞いてみる。
 
 
 
 
 
 
 
PL
ルーイさんの案に従います!
50ガメルくらいなら別に・・・と思ってしまうあたり6レベルになった実感があります。
GM [2013/06/21 06:56]

>「えーと、こんにちは。
> 50ガメル、それは痛いですね・・・痛い・・・その気持ち、滲みるほど分かります・・・!」


「だ、だろ!?
 金貨だぜ!銀じゃないほうのガメル伯爵だぜ!?」


さっき『金の問題じゃない』と言っていたのは明らかに取り繕いだったかのように、冒険者の男はルーイの同意に食いついた。


購買に立ち会うという提案に、男は感激に言葉が詰まったようだった。


「一緒に文句言いに行ってくれるのか!?
 なんと!
 一人だとどう言っていいかわかんなかったんだ。
 すっげ怒る気持ちはあるんだけど、あんまり慣れてなかったしさ」


>「あ、オレ、ルーイっていいます。
> あなたは?」


「俺はイアン。パダより向こうの鉱山で働いててさ。
 金が溜まったらこうやって遺跡に挑戦するのが趣味なんだ。
 本職の冒険者じゃないからあんまり前人未到の場所には挑戦できなくて。
 こうやって資料があって、かつ宝がありそうなところをチョイスしてる」


>「自分はアレルと言います。
> 一緒に購買まで言ってみますか?」


「あんたも来てくれるの!
 やった!行こうぜ。すぐ行こう」


さっきまでホールに一人突っ立っていたのが嘘のように、イアンは動き出した。



          ---------------



「普段は同じ炭鉱仲間と組んで出かけてるんだ。
 それ以外にも、うちの村に一人ガリ勉のやつがいてよ。
 そいつがちょっとマホウを使えるんだよ。んでそいつ連れてって。
 野郎ばっかりだけど気が楽だ!
 たまーに金あるときは、冒険者の宿で神官さんを雇ったりすることもあって、その時はどうしてもかわい~こ選んじゃうんだけどダメなんだよな。変にギクシャクしたり緊張したりで、その時の冒険はあんまうまくいかない。でもおっさん雇ったってなんかなあ。なんか、な。
 
 お、ここだここだ。
 昨日来たから俺でも覚えてるぞ」


イアンは味方がついたと思ったのか、気が大きくなったように喋っていた。


三人が歩いていったのは資料室の方だった。
その場所はややしんとした空気があった。
美術室や図書室などにみられる独特の静粛さだ。
購買といっても魔法の品などで賑やかなほうでなく、資料室の奥まったカウンターだった。


持ち出し禁止の資料のコピー、閲覧に許可がいる資料の許可申請。
それらが行われる部署だ。


カウンターを見つけ、イアンは緊張した様子で寄っていった。


「あのー」


ぶっきらぼうな口調でイアンが声を上げると、カウンターに一番近い、濃い色のローブを着た猫背の青年が振り向いた。
手にしたペンを置き、寄ってくる。


カウンターの向こうにはたくさんの机があるが、青年以外には二、三人程度しかいない。


「俺昨日、ここで地図の写しを受け取ったんだけどー、
 なんかそれ、古いみたいなんだよね」


さっき、ルーイとアレルに喋っていたのとは違う、低い地声だった。


「えっ・・・と、
 古い、ですか」


青年はイアンの取っつき悪い物言いにたじろぎながらも言葉の続きを待ったが、イアンはそれから何も言わないでただ詰め寄るようにカウンター前にいた。
どちらも説明待ちの間が一瞬あった後、口を開いたのは青年の方だった。


「あ、と、そうですね。
 持ち寄られたレポートなどは、こちらで様式にそって書きなおすので、どうしても反映までに日数を頂いて、おります。コピーも手書きですので、資料コピーの作成と更新がバッティングしてしまうことも、ありまして・・・」


係員と思われる青年は、ルーイとアレルに目をやった。



―――――――――――――――――――――――――――
GMより:

男はイアンと名乗りました。
他にもペラペラと自分のことを喋ってくれます。

アレルー(アレルとルーイ)の随伴を受けたイアンは、取り替えてもらえるなら取り替えてもらいたい、といった態度です。
もしここで最新の地図と取り替えに成功したら、イアンは地図を手放す気はないようです。

そして目的の場所に来ました。係の人がタジタジしています。

この場面は細かくやり取りしていこうと思います。
(訳:どちらかの反応があったら進めたいなーです!)


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ルーイ [2013/06/21 10:39]


一瞬アレルから見えない殺気が飛んだ気がしたけどきっと気のせいだから気にしない。

 

「それよりさ」

 

オレが気になってるのは。

 

「もう口調が丁寧なのは諦めるから、せめて呼び捨てて欲しいなあ」

 

* * *

 

戦士風のひとはイアンさんって言うらしい。
パダの向こうっていうと、一週間くらいかけてオランに来たわけだ。
それでハズレを掴まされたら、腹も立つよな。

 

「へぇ、魔術師がいるんですか。
 イアンさんラッキーじゃないですか」


フツーの冒険者パーティの大半は、戦士と盗賊だけで構成されるもんだしね。


「うまく交換できたら、オレたちも遺跡に一枚噛ませて下さいね?」

 

一応、報酬的なものを求める。
でも誰でも買える地図じゃ、期待も薄いかな。
でもオレ今お金ないんだよね。
少しでも可能性があったら賭けたいじゃない?

 

―――そして、購買部。

 

イアンさんが切り出す。
受付のひと、ちょっとビビってるかな?

 

「あ、イアンさん、オレやりますから」

 

そう言って前に出る。

 

「学院所属のルーイです。(ほとんどフリーでいないけど)
 イアンさんが昨日買った地図が、イアンさんが提出した地図と同じものなんだそうです。
 ホラ、これです。
 昨日と今日で地図が更新されたそうですけど、その今日の方の地図に替えてもらえませんか?
 フツーならタイミングが悪かったなーって諦めるんですけど、
 地図の提出者が同じ地図を買うって、おかしなことだと思いません?

 あ、もちろん実際にどうなのかは調べて下さって構いません。
 本当にイアンさんの提出したものと同じものなのか、最近のことだし記録があるでしょう。
 受け取った担当のひともいるでしょうし。
 調べるのに時間がいるなら、待ちますから」

 

とりあえず、イアンさんが言ってることが正しいかも分からないしね。
確認確認。

 

---------------------
PLより:

これはあれですか、そのままイアンから地図パクっとけば良かった流れですか(笑

GM [2013/06/21 13:01]

>「へぇ、魔術師がいるんですか。
> イアンさんラッキーじゃないですか」


「ヘヘッ まあな。
 冒険に行こうって言い出したのもアイツでさ。
 ガキん頃、魔法使いに会って杖をもらったっていって、憧れちゃったらしくて。
 いっつもガリガリ、ばかみたいに努力してら」


と、顔は笑っている。


>「うまく交換できたら、オレたちも遺跡に一枚噛ませて下さいね?」


「お、おう」


と視線を下げたのは、何か考えているからのようだ。



          ---------------



係の青年は、名乗ったルーイに「お疲れさまです」と返した。
そして差し出された二枚の羊皮紙を、確認するように眺めている。


> フツーならタイミングが悪かったなーって諦めるんですけど、
> 地図の提出者が同じ地図を買うって、おかしなことだと思いません?


「ふーむ・・・」


やや反応が乏しい。


> あ、もちろん実際にどうなのかは調べて下さって構いません。
> 本当にイアンさんの提出したものと同じものなのか、最近のことだし記録があるでしょう。
> 受け取った担当のひともいるでしょうし。
> 調べるのに時間がいるなら、待ちますから」


ルーイの熱のこもった台詞に、羊皮紙を眺めていた青年は顔を上げた。


「提出者の記録は、ハイ、行なっております。
 が、それは・・・明らかに事実と異なる報告だったと、別の報告で明らかとなった場合、に使用するものでありまして・・・。資料利用に関して、優位性を得られるもの、では、ないのです、が・・・、」


「が・・・。こちらの地図資料は、昨日受け取られた、んですよね?」


係りの者としても、強く言えないものがあるようだった。
一旦、地図をカウンターに置くと、別の羊皮紙を三人の前に滑らせる。何も書かれていない。


そして係の青年はペンをイアンの方に差し出し、


「お手数ですが再度こちらに、お名前とご出身と、ご年齢を書いていただけますか、」


と言った。


「お?」


イアンはペンを取り、出された紙にそれらを書く。
青年は書き上げられた紙とイアンの地図を持って「少々お待ちください」とカウンターを離れていった。



          ---------------



しばらくして。
さっきの係の青年が戻ってきた。


「イアンさんご本人ですね。
 ご署名の一致、・・・などで、確認が取れました。
 提出されたのは47日前。この資料が更新されたのは、ちょうど昨日の日付でした。
 
 それでは、今回はバッティングの不都合ということで、資料範囲を追加いたします」


「ん?なんか金かかる?」


「あ、いえ。そこは無料で」


イアンは、ルーイとアレルの方を向いて、ガッツポーズをした。



          ---------------



そして。
かなり待たされてから再度受付カウンターに戻ると、新しく三枚目が追加された地図がイアンに渡された。よく見ると二枚目の地図にも追記があるようだった。


「いやー!言ってみるもんだなあ!
 清々しいなあ!今日はいい天気だ!うん」


「・・・ところでさ。
 ルーイくん、さっきなんか言ってたっしょ、なんかくれって。
 それでさ・・・」


イアンは声を潜めた。
ここはまだ学院の敷地内。


「これ。この地図のコピー、俺作ってやるよ。
 ハハハ何を隠そう最新だぞ。しかもタダ。どう?

 この遺跡の地図はまだ未完成だったんだ。
 んでちょっと見たところだと、まだ続きがあるようだな。
 でも他人が一度入り込んだ遺跡って、なんか安心感あるんだ。
 いざとなったらちゃんと逃げられるような、そんな安堵感。
 俺みたいな趣味冒険者は命のほうが大事だから、退路取りながら少しづつこの地図を拡大していくんだよ。それが楽しいんだ。
 
 っとスマン」


一方的に語り出したことに気が付き、話を戻した。


「もしそれで良かったら、どっか移動しようぜ。
 ここじゃダメだな、さすがに」


イアンは顔を緩めた。



―――――――――――――――――――――――――――
GMより:

思ったよりスパっと進みました!

ちゃんと調べてよーと言ったのが効きました。
調べたところ、係の人も「すいませんそういうの出来ないんですよ...」といえないレベルのニアでした。

この成功のお礼としてイアンが、もらったばかりの地図を複製してやろうか?と言っています。
どうしましょうか!


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アレル=リリー [2013/06/21 17:24]
>「もう口調が丁寧なのは諦めるから、せめて呼び捨てて欲しいなあ」
 
「んー、癖・・・みたいなものですからね。
 いきなり変えろといわれても中々・・・
 ・・・ルーイさんが自分の命を助けてくれるような出来事があったら、考えます。」
 
微笑みながら、そう返す。
いつか本当に呼び捨てにする日も、来るかもしれませんね。
 
 
 
 
 
購買部、資料コーナーの方で、自分たちは店員と話をする。
といっても話し合ったのは主にイアンさんとルーイさんで、自分は見てるだけだったけど。
どうやら話はうまくいったようで、イアンさんも満足そうだ。
ガッツポーズをする彼に、微笑を返す。
新たに地図を差し変えてもらった自分たちは、一度その場を離れる。
 
 
>「・・・ところでさ。
> ルーイくん、さっきなんか言ってたっしょ、なんかくれって。
> それでさ・・・」
 
離れたところで、イアンさんがそう切り出す。
そういえばさっきそんな要求をしてたっけ。
 
>「これ。この地図のコピー、俺作ってやるよ。
> ハハハ何を隠そう最新だぞ。しかもタダ。どう?
 
提示されたのは、地図のコピー。
ある程度踏破されてこそいるが、いまだ未探索の部分も多い遺跡。
もちろん未探索の部分にはまだ手付かずのお宝などもあるだろう。
しかもまったく未探索ではないから、ある程度遺跡内の脅威のレベルも分かる可能性がある。
そんな遺跡の地図が、タダ。これは・・・結構美味しいかも。
 
>「もしそれで良かったら、どっか移動しようぜ。
> ここじゃダメだな、さすがに」
 
「自分はそれで構いません・・・というか、お願いしたいくらいですね。
 とりあえず場所は移動しましょうか。そうだなぁ・・・
 冒険の話と言ったら、やっぱりあそこですかね。」
 
角のない、あのお店とか。






PL
すみません時間がないので短めですが!

とりあえずミノ亭に移動でいいんじゃないかしら。
巨漢が待っている気がしますしね!

GM [2013/06/23 08:46]

>「自分はそれで構いません・・・というか、お願いしたいくらいですね。
> とりあえず場所は移動しましょうか。そうだなぁ・・・
> 冒険の話と言ったら、やっぱりあそこですかね。」


アレルに心当たりのある、"あそこ"を目指して三人は学院を離れる。



―――――――――――――――――――――――――――
GMより:

お、おう!
行きましょう!

それではカテゴリ移動します。『冒険者の宿』へドウゾ。