散歩

ダンテ [2013/06/20 00:01]

ある日の昼近く。

陽気に誘われてか、なんとなく人通りの多い道を歩く。

特に理由も目的もない。

ただ、「なんとなく」ぶらぶらと歩く。
露店に並ぶ様々な商品を眺めながら・・・無論買う気はさらさらないのだが。

そんな感じでぼーっと歩いてると、一人の商人らしき男が声をかけてきた。

>「おっ冒険者!?いいとこに。ちょうど探してたんだよ。
>コレ最新の地図。レックスんとこ。いる?
>この前、パダの連中がココで結晶化したバケモン持って帰ってきたっつって、
>ほくほく顔でオランにきたの。その時の地図情報もしっかり写してあるから。
>コレ、普段だと学院まで行って写しの申請して50ガメルくらい取られるんだけど、
>うちのコレはちゃんと学院のと同じ最新だし、写しを待たなくてもいいよ!
>30ガメル。
>うちの地図、安いよ。
>買いなよ。さっき追加のが来たばっかりで、コレすぐ売れちゃうんだよね。
>今だけだよ?買えるの」

と、早口でまくしたてるもんでよくわかんねえ。

ただ一つ・・・・うさんくせえ。

身なりも展示してる品も怪しいもんだ・・・・しかし

「こいつぁ」

地図はかつて隻腕のシーフの依頼で冒険したとこの地図だ、まちがいねえ。

最近、護衛の仕事・・・・しかも、あんまりうまくいってなかった。死なせなかったからよかったもんだが。

〝自分の命をチップに一攫千金狙い"ってのも悪くねえ―――つーか、こっちの方が性にあってそうだわ。

「ほー、面白そうだな。ほんじゃ、一つ貰おうかな?なんかいいもんはのってるかい?」


【PLより】

ダンテは古代遺跡周辺の地図とはわかってますが、知らんふりして尋ねてみます。
・相手の反応を見ます。
・相手の顔を覚えます。

どちらにせよ地図は買います。
その後は、ミノ亭に行く予定です。