露天商

GM [2013/06/19 08:00]

今日の王都は晴れ。
昼近く、ダンテはそのオランの一角、人通りの多い道を真っ直ぐ歩いていた。


人通りの多い道には商売もあった。
露天商の内容は様々。
華やかなのは食べ物売りだが、雑貨売りも品物を並べ、人の目が留まるよう工夫している。


一般人よりも明らかに体格が大きいダンテを見つけ、一人の露天商がダンテの目の前に飛び出てきた。
小柄で少し薄汚れた姿のこの商人は、目だけギラギラして馴れた声をかけた。


「おっ冒険者!?いいとこに。ちょうど探してたんだよ。
 コレ最新の地図。レックスんとこ。いる?
 この前、パダの連中がココで結晶化したバケモン持って帰ってきたっつって、
 ほくほく顔でオランにきたの。その時の地図情報もしっかり写してあるから。
 
 コレ、普段だと学院まで行って写しの申請して50ガメルくらい取られるんだけど、
 うちのコレはちゃんと学院のと同じ最新だし、写しを待たなくてもいいよ!
 
 30ガメル。
 うちの地図、安いよ。
 買いなよ。さっき追加のが来たばっかりで、コレすぐ売れちゃうんだよね。
 今だけだよ?買えるの」


早口で押しの強い抑揚ある口調とは裏腹に、その表情はうごかず、何を考えているかわからないものだった。


商人の男がいたと思われるスペースに目をやると、日焼けによって色が抜けた帆布の上には、古ぼけた装飾品、磨かれているがやはり古ぼけたランタン、いつのものかわからないランタン油などが並べられている。
一見して冒険者用の道具屋にみせているが、もしかしたらそれは偽装なのではないかとも疑えた。


商人男がチラと厭らしく見せた地図は、ダンテには見覚えがあった。
片腕をなくした男から受けた依頼で数人の仲間といつか訪れたことがある"荒野"のものだ。
そしてそれは、数枚綴りになった羊皮紙の一枚目だった。



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GMより:

ダンテさんの導入はこちら!
どこからきてどこへ向かうのかは、お任せします。

あやしい露天商に「地図買ってよ!」と声をかけられました。
その地図はどうやらレンバートたちと訪れた荒野のもののようです。

買ってもいいですし、もちろん買わなくてもいいです。
そしてこの露天商は、あやしい情報に長けていそうな雰囲気も持ち合わせています。
どうしましょうか!

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