冒険者
GM
[2013/06/19 23:43]
「わっ」
きりもみ回転し、動かなくなった少年を見て、男はバツが悪そうに手を宙に動かした。
「なんだよ・・・」
>「ル、ルーイさん!?大丈夫ですか!?」
アレルがルーイに駆け寄る頃、冒険者風の男は別の通りすがった人物に肩を当てられ「突っ立ってんなよ」と毒を吐かれる。
一瞬、気分を害したジェスチャーをしかけたその男は、アレルに話しかけられたことで気を取り戻した。
>「あの・・・・見た所戦士の方のようですが・・・> この場所には一体どのようなご用件で?」
「ああ。ったくこんなところ、用がなかったらこねえ。
・・・購買に用があったんだ。
これ」
そう言って男は、筒状に丸めた羊皮紙を取り出して、広げた。
それは1枚ではなく2枚ある。
「ある遺跡の地図。
ここで写しを買った。
だけどこんなもん、古いヤツだよ。
路上で出回ってるヤツはこれより枚数が多かった。だのに、ここで払った値段より安かった。
どういうことだよ!
詐欺だ。怠慢だ。一日違いだぜ!?
昨日ここで50ガメル出して地図を買って、今日別の奴が同じ遺跡の地図を同じ50ガメルで買った時、俺のより新しい地図になってる。
じゃあ俺はどうなんのって話。
金の話じゃねえ。マ、マジメに。
地図一枚の差が俺自身の寿命の話になってくるんだよこれじゃ。
腹立っていいよな!?
チクショウ。
ってゆーかよ、ここに描いてある地図なんか、俺が提出したヤツだぜ!
間が空いたからなんか追加されてるかなって素直にわざわざここで買ってやったのに。
なんかもー、やりきれねーっていうか、
あー、スマン。
もうアホらし。
これ、やろうか?
俺もうあきらめよっかなあそこ」
ルーイが突き飛ばされ、アレルが話しかけたこの冒険者風の男は、
勝手に憤り、語り、落胆し、アレルに地図を差し出した。
「俺しばらく別んとこ行ったほうがいいかもな。
・・・ここは・・・、まだ、・・・ぁあっ!くそっ!」
葛藤に悶えているようだ。
考えていることを全て喋っている様子にもみえる。
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GMより:
あれるナイストーク!
この男はクレームを付けに来たらしいのですが、吐露したきっかけでやけっぱちになりました。
アレルは、この男から地図を受け取らないか?と提案されました。
ルーイ起きて!w
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