地下の世界に思いを馳せて

アレル=リリー [2013/06/26 22:40]
地図を写す・・・・それだけだと簡単に聞こえるけど、本当は結構大変な作業だ。
本物に限りなく近く、忠実に、一切のミスなく書き写さないといけないから。
たとえば、ペンから跳ねた一滴のインクの、何てことない染みだって、
あとから見返せばまるでそこに何かがあることを示すような印に見えてしまうかもしれない。
道を一本描き間違えれば、そこで探索が終わる事だってあるのだ。
だから、地図を写すというのは、とても集中力を使う。
 
 
 
「はい?」
 
だから、自分は気付かなかった。
いつの間にこんなに人増えてたんですか。
 
 
 
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 
 
 
「えーと・・・大体話はわかりました。
 とりあえずヘリオンさんはイアンさんのほうに行った方が良さそうですね。
 こっちにはもう優秀な神官戦士の方がいますし。」
 
改めて説明をしてもらうと、どうやら自分達のグループと、
イアンさんたちのグループでそれぞれ分かれるという話のようだ。
自分達のグループにはダンテさん、ガラフさん、ルーイさん、そして自分が、
イアンさんのグループにはイアンさんとイアンさんの仲間3人、そしてヘリオンさんが、
それぞれ一緒に行くという感じかな。

>「見てみようぜ!俺も気になってたんだ。
> アレルくん、描けたか?それはもう君のものだ。しっかりしまっておくといいぞ」

「あぁ、そうだ。地図、写し終わりましたよ。
 ダンテさんの地図と照らし合わせるんでしたっけ?」
 
そう聞いてから、自分は学院の地図の方を皆の方に差し出す。
そして照らしあわされた地図を、覗き込んだ。
 
 
 
 
 
 
「イアンさんが戦ったのは、多分フレッシュゴーレムですね。
 生き物の死体を使って作られたゴーレム・・・そこそこの強さではありますが・・・
 地下一階でそのレベルですか・・・」
 
自分はこの遺跡には行ったことはないから、あんまり詳しい事は分からないけど。
それでも、この遺跡は結構難易度が高いところなのかな、と言う予感は出来る。
 
「そして2階は移住区のような空間・・・そしてここにあるのは階段ですか。」

>「じゃあなんで、この地図、ここで止まってるんだ。
> 誰も下に行かなかったのかよ。そんなこと・・・あるのか?
> 地下3階があるってことだろ・・・?」
 
「んー、それに2階までは魔法陣だったのに3階からいきなり階段になったのも気になりますね。
 しかも同じ階から3つも・・・全部違う場所に繋がっている・・・ということでしょうか。」
 
古代の魔術師達が、わざわざ自分の足で階段を登ってたとも思えないし、
何か意味があるのか・・・それに階段が3つもあるのも、気掛かりだ。
 
「あ、そういえば、地下一階の西側は、誰も探索してないんですか?
 探索する程度でもなかった、のかな?」
 
少し気になった事を聞きながら、思考を張り巡らせた。







PL
大変お待たせしました!ごめんなさい!
 

とりあえず気になった事をつらつらーと。
イアン・・・というか死城に行ったことある面子には、
「地下一階の西側は探索してないのか?」
と質問しますー。