滲み出る

GM [2013/06/28 23:21]

>「その遺跡からこちらに転売された品の概要とか価値とか、分かりません?」


人物はしばし黙った。
それは、このところギルド資金の動きが乏しく、やり取りに注意を施し過ぎたせいで逃した何かがあるともとれる。


「まあ、あるにはあったかな。
 それはペブルがほとんど持っていったがな。あいつ・・・
 
 魔法の品らしきものは学院に売った。まあ相応の買値でな。
 でもそれも普通のやつ、魔晶石とか、古いデザインの装飾品とか。
 それらはやっぱり通常の値で売れたわな。
 
 他には・・・ちょっと見たことないものがあったんだが、こわくて断った。
 "冒険"資金の枯渇だねこりゃ。ハッ」


>「それと・・・その遺跡でどんな魔物がどのくらい出てきて、どんな罠があって・・・とかも
> 分かると良いんですけど・・・それはそのパダの冒険者に聞いた方が良さそうですかね。」


「前提として言い訳するが、路上で地図買って実際乗り込むやつってのは多くない。
 見て、ロマン馳せて、枕に敷く。そんな感じだ。
 もし行ったとして実際に、露天商に報告してくれるなんざ、ほぼ無いといっていい。
 
 だがなあ!ペブルは頑張ってるよ。自分の商売頑張ってるな。
 いいことだ」


男の口角が上がった。


「罠はやはり魔法が主体、その種類も魔法陣とかしか報告はないがな。
 ロックの暗号ともなっちゃうとこっちはお手上げだ。
 
 今のところ、魔法を使わない画期的な罠の報告は受けていない。
 
 んー・・・。敵は魔法生物だらけだろうか。それも憶測でしかないがな。
 ああおっかねえな!」


男はふざけて笑う。


>「はいはい、了解しましたよ。
> あぁ、学者なのに学院の発展に貢献できないなんて、
> なんて酷い世の中なのでしょう。」


「ハッハ!
 ったく、まいっちゃうよなぁ!」


このギルドの人物は、アレルの皮肉をいたく気に入ったようだった。
空気が一変して機嫌の良いものになる。
そして、声をひそめた。


「街ん中じゃ視ることができる。が、別んところじゃ自分らは視ることできない。
 変なところ行くなよ、アレル=リリー。
 ・・・行ってもいいが帰って来い。
 そして、ついででいい、モノ持って来い」



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GMより:

<公開されている情報>の、少し突っ込んだ版です。
といってもやはり、伝聞でしかないので曖昧にはなっております。


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