大部屋の9人
GM
[2013/07/26 23:46]
>「ええと、ベッドもあるし、大部屋にいこうか。> 一応男子用で」
>「よし、とりあえず肩は貸しますよ。> まずは安全なところに移動して、話はそれからですね。」
>「異論無い、早く移動するに若かず、じゃ」
>「だな、おれたちも一旦休憩した方がいい。>飯でも食いながら話を聞こうとするか。」
「ご迷惑おかけします・・・」
そう口にしたのは、5人の中で最も小柄な男性だった。
ヘリオン、イアンたち5人はローブ姿で4人の後について行った。
イアンたち炭鉱組は互いに体を支えあい、ヘリオンはアレルの言葉に甘え補助をもらって歩く。
男性用大部屋は、はす向かい。
ライトの明かりとランタンの炎が頼りな黒い廊下に、9人の足音が響いた。
大部屋の簡素な扉は音を立て開き、全員が中に入る。
アレルとガラフは休憩できるよう部屋を整え、ダンテも食事の素振りを見せる。
ルーイは5人に状況説明をし、そして相手の、どうしてこうなったかの状況を聞き出す。
「げ。全部、なくなった、?」
顔を青白くして固まっているのはイアン。
「僕はフィル。上位古代語が使えます。
この細長い体躯の天然パーマ頭がジミー=ジェイク、
筋肉質で暗い性格なのがヒース、
よろしく、ルーイ。そちらの皆さんは、ヘリオン君をもうすでにご存知だとか」
自ら名乗り、メンバーを紹介したのは先程の小柄な男。
喋り終えると仲間にそれぞれ睨まれていたが、あっけらかんとして悪気も反省の色もない。
が、それぞれは自分の持ち物や境遇を嘆きはじめた。
「はっはっは!なんてこったい!俺の丁寧に磨いてきた武器が・・・」
「命あっただけでもマシと考えるか、どう思うか、だな」
ジミー=ジェイクは上を向き、ヒースは壁に背をつけ座り込んでいる。
>「で、みなさんがどういう風にやられたのか、話を聞かせてくれませんか」
「はい・・・」
答えたのはフィルだった。
ヘリオンを含めイアンを筆頭とする5人は、なんの弊害もなくこの地下2階までやってきた。
そこで、盗賊の心得があるジミー=ジェイクは医務室から物音がすることを聞きつけた。
先客かと思い、後のことを考え何より先に姿を見ておこうと入室したところ、
いたのは人間ではなく魔獣だった。
驚いた一行は、マンティコアは敵対的であるという先入観と恐ろしさから、逃げるよりも武器を構えかかっていく選択をしたのだった。
しかしやはり、入念な準備もなく戦闘をはじめたところ、一気に体が切り裂かれ、意識も失ってしまったということだった。
なんとか立っていたヒースもあのマンティコアが近づいてくると目が見えなくなり、崩れ落ちてしまったのだと言った。
「敵対的、ではなかったのですか・・・。
あの魔獣の言葉がわかるのは僕だけでした。
ですが、炭鉱の村から出てすぐに出会ったのがあの魔獣でして、ちっとも冷静にはなれませんでした・・・」
と、目を瞑った。
幸いにも全員、切り裂かれた跡はキレイに塞がっており、フィルやヘリオンも十分気力が満ちていると言った。
「んで、どーしよっか」
イアンが頭を掻きながら口を開いた。その言葉の相手はフィルやジミー=ジェイク、ヒースに向けられたものだった。
「・・・一旦は引く。しかないだろう」
とヒース。
「このおっしゃれーなローブで闊歩するっきゃないかあ」
そういうジミー=ジェイクのこの言葉にフンと鼻を鳴らしたのも、ヒース。
それからして、イアンたち4人は黙りこんでしまった。状況に憂いているのだろう。
ヘリオンはオロオロとした様子でガラフやルーイ、ダンテとアレルに視線を送ってくる。
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GMより:
大部屋に移動のシーンです!
イアンたちは自己紹介を済ませ、状況を伝えました。
そして非力です。
ヘリオンは、プリーストの技能を活かすならPCたちに付いていく事ができます。
イアン(戦士)、ヒース(戦士)、ジミー=ジェイク(シーフ兼レンジャー)、フィル(魔術師)らは、自らの力では能力を活かすことができません。
ですのでPCたちの提案に従いたいという意向が伺えます。
・ヘリオンと炭鉱組の措置をお願いします。
ほか、質問などがあればどうぞ!
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