生実棟寮A・B:調査と結果

GM [2013/07/19 15:22]

光の差さない地下は、時間を忘れてしまいそうになる。


4人は、医務室のマンティコアが指定する「キー」とやらの入手のため、この階層の調査を続けた。
まだ未踏の部屋がある。


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【生実棟寮A】


魔実棟寮から西の部屋。
階段から北にあるA寮。


こちらの部屋の雰囲気は、やや奇妙だ。
衣類や羊皮紙が散乱していた魔実棟寮に比べると、なんとも骸骨の数が多い。
小さな四足歩行の動物らしき骨、人間の子供くらいの大きさの(魔実棟寮でみたものと似たような)異種族であろう骨。
灰が盛られたように積もっている箇所もいくつかあった。


そして、それら骨や灰の近くには医務室のマンティコアや工房のグルネルの首にあったのと同じ、長い針が落ちていた。



この箱型の部屋の造りは簡単だった。
入り口は一つ。このエントランスは広めにとられ、そこから廊下が直接伸びている。
廊下の脇は2人用のプライベートルームが数部屋並ぶ。
どの部屋もベッドと机という簡素なものだ。


その簡素な部屋が、骨と灰で彩られている。


ある部屋の机の上に、布袋があった。
中を覗くと、それは使用済みの魔晶石――粉々でただの石に近い――があった。




奥の部屋に、目立つ箱があった。
カギはかけられていない。開けた形跡は新しい。
おそらく4人より前の人物が侵入した際に開けたのだろう。


中には同じ物がいくつも入っていた。


箱の外には警告を促すようなマークがある。
内側のふた上部には下位古代語と上位古代語の両方でこう書いてあった。


―――――危険!外部持ち出し禁止


アレルは箱に入っている物を見て、思い当たる部分もある。
シーフギルドで聞いた、"見たことないもの"について聞いたのと一致する。


円柱状の透明なガラス質の中に、黒い何かが入っている。
容器にフタは見受けられない。密封は完全である。


アレル、ルーイ、ガラフはそれぞれこの黒い内容物について思い当たる。
古代語魔法の儀式によって生み出される魔物の中に、ストーカーという存在がある。
この黒い物質は、ストーカーを作成する際に必要なガスの液である、とわかる。



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【生実棟寮B】


4人は北西の部屋を調査する。


造りは先程の建物と同じだが、一番奥の部屋は広く、また一人用個室であることが伺えた。
作り付けのクローゼット、重厚で大きい事務机などから、重要な人物が使用していた部屋であることが推測されるであろう。


クローゼットの一部はガラス扉になっている。
その中には魔法時代の装飾がされた鉢植えと、土。
しかし植物はなかった。枯れ、土と同化したのかもしれない。
ガラスの扉は隙間が開いていて、鉢の奥に小さな骸骨が丸まった形であった。
小動物だろう。


小動物の骨と鉢の隙間に、何かがある。
まるで小動物が首から下げていたような形で、骨とともに横たわっていた。


それは魔法陣を縮小したようなデザインの、厚みは親指の幅ほどあるペンダントトップ。
材質は金属と貴石を融合したような、不思議なものだ。
その何かの正体は特にルーイが自信を持って看破した。
これは鍵だ。


4人は生実棟寮Bにて、キーを入手する。



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GMより:
<06 生実棟寮A><07 生実棟寮B>の調査結果です。
それぞれの部屋でアイテムを入手しました。


<I06>=換金アイテムです。これはストーカーの材質となるガスです。
目標値は15でした。売値は100ガメルです。

このタイミングで別途、モンスターデータの「ギズモ」「ガスストーカー」「シャドウストーカー」について怪物判定に挑戦することができます。
知名度判定に成功すれば、そのPCは知識を得ます。
目標値はギズモ15、ガスストーカー14、シャドウストーカー14です。


<I07>=生実棟のキーを入手しました。おめでとうございます。
目標値は13、ルーイさん6ゾロでしたね。


他の建物の調査結果、続きます。