工実棟寮A・B:調査と結果

GM [2013/07/19 17:08]
【工実棟寮A】


基本的な作りは生実棟寮Aと全く変わらない。
しかし、魔実棟寮、生実棟寮と似ていない雰囲気がここにある。


建物内は、散らかっていなかった。
それどころか閑散と感じられる。


本はきちんと本棚に収められ、書類は整頓され机にある。
神経質な雰囲気が漂う。


目立つものはない。
宝箱といえるようなものは開けられ、中身が抜かれている。


ある部屋に、手記が残されていた。
下位古代語である。


――――――マナの使い方を知らない私が、このような場所で生き延びている。
マナ不感症ともいえる私は奴隷の扱いをはるかに超え、メイジの仲間入りをしている。

工学実験棟に入室する際にあびるパーフェクトキャンセレーションは私に何の作用もしない。

神々の声も聞こえず、その言語を解しても意味がなく、精霊の感知もできない。
この体質が世界の危機に役立っていることは私の中で大変な意味がある。

ああそうだ。工房のグルネルに支払いをしなくてはならない。
ランプ代わりとして、故郷の石にかけてもらっているライトの呪文が、もう切れる頃だったかな。



机の抽斗を調べると、この手記にかかれている実物と思われるものを入手する。


鑑定してすぐわかるものだった。
手のひらに乗る大きさの水晶。美しい六角柱が束になっている。
売値は120ガメル程度とガラフは算出した。



          ---------------
【工実棟寮B】


こちらの建物も殺風景気味だった。
全体的に魔法的な要素の薄さを感じた。
本棚はエントランス付近の共用部にあるのみで、上位古代語で書かれてある内容も専門的だ。


廊下の突き当り、大きめの扉の前に、一筋の光が上に向かって差している。
4人はこの光を見たことがある。
地上から地下に転送されたときに作動させた石碑が吐き出した光に似ている。


光が差している天井を見上げると、星空の幻があった。
しかし時刻的には日が沈んだ頃で、これが幻かどうかは断言できない。
実際の空を映し出している、かもしれない。
この光を吐き出している装置は、地上のラーダの間にあった石碑と様子が同じだった。


最奥の部屋は、生実棟寮Bのキーを見つけた部屋と、同じ造りになっている。
ここはこの工実棟寮の中でも一番賑やかだった。


歯車をいくつも繋ぎあわせたような物体。

巨大なパンケーキのような、金属で覆われた円盤。

丸く削られた小さな軽石に細い木の棒が付けられ、何かの模型のように天井まで組み立てられている部屋の隅。


その書斎ともいえるスペースには不思議なものがたくさんあったが、どれも持っていけるような代物ではななかった。
その中、部屋をくまなく調査してあるものを手に入れることができる。



それは眼鏡だった。
フレームは石で、細かな彫刻がある。
美術品としての価値は高いだろう。
アレルは、売値は1000ガメル以上と判断する。



―――――――――――――――――――――――――――
GMより:

<10 工実棟寮A><11工実棟寮B>調査です。


アイテムを入手、鑑定しました。

<I10>=換金アイテムです。普通のクリスタルです。
目標値は8と低め。

<I11>=こちらも換金アイテム。眼鏡ですね。
目標値は10、売値は最低でも1000ガメル。


他の建物の調査結果、続きます。