蔵書

ルーイ [2013/07/18 12:30]

不思議だ。

外には、確かに戦いの形跡があった。
でも、この部屋は荒らされていないんじゃないか?

「これは...あの女戦士達がやったものかな?」

「かもしれません。
 だとしたら、どういう事だと思います?ガラフさん」

 

上位古代語が読めないから諦めた、と考えるべきか。
外の戦いで消耗したから、部屋を捜索する危険は避けて帰ったのか。


「自分は少し部屋の探索をしますね。
 書類の類はルーイさんにお任せしてよろしいですか?」

「うん、お願い。
 上位古代語の物はオレが読むから」

 

「本が結構あるね。
 こっちは、・・・なんだろ。
 読むには、力が足りないなあ」


もう一階位上の魔術を究めれば、どんな書物だって読めるのに。
残念だ。


「この部屋の物だけ持ち帰っても、結構満足できそうだよ。ねえアレル」


古代の本なんて、それだけで貴重品だし。

 

* * *

 

はーむまな・・・アトン?


「なんか、とんでもない魔法生物の研究をしてたみたいだね。
 権力争いみたいなのは、昔も今も変わらないんだ」


ざっとかいつまんで、書類の内容をみんなに伝える。

 

「つまり、」

 

ぽん、と束を軽く叩いて。

 

「すっごいお宝が、期待できるんじゃない?」

 

にっ、と笑った。

 

 

* * *

 

「なにそれ?」

 

アレルが手にしたのは、丸まった蛇みたいな置物だ。


蛇。
顔に残る火傷に、つい手が伸びる。


「―――知恵の象徴だね。
 何か、意味があるのかもしれないけど。
 売ったらそれなりになりそうじゃない?」


星追いの蛇は、今も星を追い続けてるんだろう。
良くも、悪くも。

 

「その〝あいでー"とやらは人数分いるんだろ?じゃあ、次いこうか。」

「ですね、今の目的から言えば、ここはハズレです」

 

ダンテさんの声に、我に返った。
まずはヘリオンたちを助けなきゃ。

 

この部屋、個人的には大当たりだけどね!

 

 

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PLより:

セージ達成値13でしたー。
ガラフに遠く及ばない。
アトンについてはPCは何か知ってる可能性あるのでしょうか。
カストゥールが滅びた原因がアトンだってことは有名なのかしら。
良く分からないのでその辺はGMの加減にお任せします。
とりあえず知らない体で話を進めてます。

 

本持って帰りたい・・・!w

もう意見もまとまってますし、次は<08>に行きましょう!