蔵書
不思議だ。
外には、確かに戦いの形跡があった。
でも、この部屋は荒らされていないんじゃないか?
「これは...あの女戦士達がやったものかな?」
「かもしれません。
だとしたら、どういう事だと思います?ガラフさん」
上位古代語が読めないから諦めた、と考えるべきか。
外の戦いで消耗したから、部屋を捜索する危険は避けて帰ったのか。
「自分は少し部屋の探索をしますね。
書類の類はルーイさんにお任せしてよろしいですか?」
「うん、お願い。
上位古代語の物はオレが読むから」
「本が結構あるね。
こっちは、・・・なんだろ。
読むには、力が足りないなあ」
もう一階位上の魔術を究めれば、どんな書物だって読めるのに。
残念だ。
「この部屋の物だけ持ち帰っても、結構満足できそうだよ。ねえアレル」
古代の本なんて、それだけで貴重品だし。
* * *
はーむまな・・・アトン?
「なんか、とんでもない魔法生物の研究をしてたみたいだね。
権力争いみたいなのは、昔も今も変わらないんだ」
ざっとかいつまんで、書類の内容をみんなに伝える。
「つまり、」
ぽん、と束を軽く叩いて。
「すっごいお宝が、期待できるんじゃない?」
にっ、と笑った。
* * *
「なにそれ?」
アレルが手にしたのは、丸まった蛇みたいな置物だ。
蛇。
顔に残る火傷に、つい手が伸びる。
「―――知恵の象徴だね。
何か、意味があるのかもしれないけど。
売ったらそれなりになりそうじゃない?」
星追いの蛇は、今も星を追い続けてるんだろう。
良くも、悪くも。
「その〝あいでー"とやらは人数分いるんだろ?じゃあ、次いこうか。」
「ですね、今の目的から言えば、ここはハズレです」
ダンテさんの声に、我に返った。
まずはヘリオンたちを助けなきゃ。
この部屋、個人的には大当たりだけどね!
--------------
PLより:
セージ達成値13でしたー。
ガラフに遠く及ばない。
アトンについてはPCは何か知ってる可能性あるのでしょうか。
カストゥールが滅びた原因がアトンだってことは有名なのかしら。
良く分からないのでその辺はGMの加減にお任せします。
とりあえず知らない体で話を進めてます。
本持って帰りたい・・・!w
もう意見もまとまってますし、次は<08>に行きましょう!