眠れる遺跡の男子×5
GM
[2013/07/24 18:56]
>『やあどうも先生、> キーを借りて来たので奴隷たちの引き取りに来ましたよ』
『工棟ノ者カ』
ルーイがキーをヘリオンの胸に置く様子を、マンティコアは注意深く観察する。
『看護しー 2接続』
マンティコアがそう呼ぶと、別室から2体の小さな人型の魔法生物が現れた。シーだ。
その頭には半球状のかぶとがある。かぶとからはケーブルが伸びており、ピンチが付けられていた。
『ACX27号、接続シマス』『ACX32号、接続シマス』
それぞれのシーがそう口にする。
二人のシーはケーブル先端のピンチで、マンティコアの首に刺さっている針の石を挟んだ。
『ACX27号、接続完了』『ACX32号、接続完了』
マンティコアはおもむろにヘリオンの胸に顔を近づけ、息を吹きかけた。
すると工実棟のキーから、青い魔法陣が淡く光のように展開され、ヘリオンの胸の上に広がった。
ゆっくり回転する魔法陣の図柄は、工実棟のキーの装飾と同じ。
『◇%◎※~#△@&/』
マンティコアの声だった。
もはや何の言語か、そもそも言語であるのかさえわからない。
態度や表情は異様で、警戒体勢をとっていたダンテはさらに緊張を強めたかもしれない。
その謎の呪文のような声はそれから少し続き、再度、工実棟のキーに息を吹きかける。
ヘリオンの胸で回っていた魔法陣は、キーに収束するかのように消えた。
『次』とマンティコアが正気を取り戻したような態度で言うと、片方のシーがヘリオンの胸からキーを取り上げ、イアンの胸に置いた。
同じようにして、邪神と通ずる魔獣は意識のない冒険者たちに処置をしていった。
3人目が終わる頃、片方のシーは呼吸が荒く、かぶとを重そうにして頭を垂れていた。
工実棟のキーが5人全員の胸に渡り、その魔法陣も消えた頃、マンティコアが4人に振り向いた。
『終ワリマシタ
モウ起キ上ガレルハズデス』
けろりとした様子のマンティコアはサソリの尻尾でイアンをピシャリと叩く。
「う・・・んん?」
顔を歪ませるイアンは、さらにピシャリピシャリとサソリの尻尾で叩かれ起こされた。
二人のシーたちはふらつきながらも、ケーブルをマンティコアから離し、別室へと戻っていった。
「ガラフ神官!」
大きな声を上げたのは、ヘリオンだった。
―――――――――――――――――――――――――――
GMより:
はいっ!この5人は全員起きました。
全員無事に、目を覚ましました。
移動は好きなところに行けます。
大部屋、食堂、5人はついていきますので、移動するなら確定した体で記事書いていただいて構いません。
聞きたいことや伝えたいことなどありましたらどうぞ!
☆こちらへの返信は『地下2階』のみへチェックをいれてください