夜の語らい。

ガラフ [2013/07/30 20:00]
「僕はフィル。上位古代語が使えます。
 この細長い体躯の天然パーマ頭がジミー=ジェイク、
 筋肉質で暗い性格なのがヒース、
 
 よろしく、ルーイ。そちらの皆さんは、ヘリオン君をもうすでにご存知だとか」

フィルと名乗る古代語魔術師の青年が自己紹介をしてくれた。

「はっはっは!なんてこったい!俺の丁寧に磨いてきた武器が...」

「命あっただけでもマシと考えるか、どう思うか、だな」

「武具を失くした心境、痛み入るが今は助かった事を寿ぐべきでありましょう」

慰めになるかは分からないが、これは事実だ。

「敵対的、ではなかったのですか...
 あの魔獣の言葉がわかるのは僕だけでした。
 ですが、炭鉱の村から出てすぐに出会ったのがあの魔獣でして、
 ちっとも冷静にはなれませんでした...」

「しょうがないよ。
 マンティコアなんてフツーアブない魔獣なわけだし。
 無事でよかったじゃない。
 一応、フィルたちの取られちゃった装備を教えて。
 取り換えす機会があったら、回収するから。
 あ、でも期待はしないでね」

「仕方あるまい、貴殿の反応こそが普通じゃよ」

と、ルーイに同意する。
まさか、医者のマンティコアが居るなど想像も出来まい。

「んで、どーしよっか」

「...一旦は引く。しかないだろう」

「このおっしゃれーなローブで闊歩するっきゃないかあ」

「で、この後のことだけどさ。
 とりあえず一泊しよう。
 レックスは安全じゃあないわけだし、丸腰で帰るのも危ないから、
 このフロアに待機してたらいいと思う。そしたら、帰りは同行しよう。
 このフロアはひととおり探索したから、
 工房と医務室に近寄らなければ危険はないはずだよ。
 暇だったら調べてみても面白いかも。
 手つかずの書物とかあるしね。

 で、オレたちは階下に行こうと思うんだけど、
 まる二日、帰って来ないようなら、諦めて撤収して欲しい。
 出来ればパダの●●亭ってところでラバを回収して野に放って欲しいけど、
 それは任せるよ」

ルーイがさくさくと話を進めてくれるのが非常に有難い。
彼の判断は的確で迅速だ。わざわざ自分が何か言う必要は無さそうだ。

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「ガラフさんと違って、暗いと怖いからね」

ルーイがペンダントに《光》の魔法を灯す。

「ワシには闇を見通す目はあるが、真実を見通す目はついておらなんだ。
 ワシは無知と無力が怖いな」

返答としては、若干ずれてはいるか。

「ガラフさんとテクラルに行ってからもう1年半も経つんですね。
 お互い、冒険者のまま無事で生きていられて良かったですよ。
 みどりのぼうし、ちゃんと持ってますよ、へへ」

「ワシも持っておるよ。懐かしい思い出じゃのう...」

勲章の複製を差し出す。

「そう言えば貴殿、確か今マルドルと組んでいるのであったと聞いたが...
 彼女は息災かな?」

普段は聞きにくい事も、今夜位は尋ねてみてもよかろう。
袂を分かった今でも、彼女は大切な仲間なのだ。

「ヘリオンよ、気分はどうじゃ」

続けて弟弟子に声を掛ける。

「気に病む事は無い。お前を含め、仲間は全員生きておる。
 『失敗した』という経験を得た、それでいいでは無いか」

ぼん、と腰を叩く。

「神殿に居た頃と違って、随分と男の顔をするようになったな...
 そして、こうして共に肩を並べられるようになった。
 ワシはお前の成長がたまらなくは嬉しいのじゃよ」

酒をちびりと口に含む。旨い。 

「僕たちはさっきまで寝ていたから眠くないし、元気なんだ。
 だから、ガラフさんたち4人は見張りを僕たちにまかせて休んでよ」

フィルから、気の利いた申し出を受けた。

「有難い、ではせっかくのご厚意に甘えさせて頂きますぞ」

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次の行き先について検討を行う。
ルーイが推測を交えて状況を整頓してくれた。

「セルマってひとが見つけたのは、魔法実験棟の鍵かもしれないね。
 で、シェルターの鍵を開けたら、手に負えない怪物が待っていた。
 だから、渋々引き返した―――っていうのが、オレの予想」

「なるほど」
 
ルーイの論に同意する。自分もそのように思った。

「というわけで、どうしようか。
 工学実験棟は鍵があるし、パーフェクトキャンセレーションは
 とりあえずマジックアイテムを置いておけば対応できる。
 あの小人――シーって言ったっけ、
 アレを使って装備の移動をしたんだろうから、
 問答無用で襲われるようなことはなさそう。

 生命実験棟も鍵があって、ストーカーを警戒する必要があるけど、
 いるって分かってれば対処のしようもあるよね。

 魔法実験棟は鍵がない。そもそも開けられないかもしれないけど、
 大昔危ない事故があったことは分かってる」

「先ずは鍵が無い魔法実験棟を探るでよかろう、と思う。
 不味かったら戻ればよいだけじゃからな」

賢者として関心があるのも確かだ。
魔精霊アトンに関する研究が、とても気になる。

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「君たちが捜索に出発したら、俺たちも警戒しながらなるべく小さい範囲で
 この階を探索するよ。言われたとおり医務室と工房には近づかないようにする。
 休憩はこの部屋で行うつもりだ。交代で寝るから問題ない

 
 気をつけろよ。
 こっちに何かあったら、階段まで走って行って大声上げるようにする」
 
イアン達は探索を僅かでも進めたいらしい。
危険なのは承知、冒険者として気概が成せる業か。

「くれぐれも無理はせんでな、共に生きて在れ。
 互いに星王の祝福があらん事を。ヘリオン、頼んだぞ!」 

それでも口数が多くなってしまうのも、我ながら救えない性分だ。

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【ステータス】

HP22/22 MP24/24 インスピ:未使用 体調:健康 
支援魔法:無し

【装備品】

武器1=銀製最高品質モール【精霊鎚】(必要筋力26-5):
    攻撃力 7 打撃力36 Cr値12 追加D 7
武器2=銀製ハンドアクス【フューネラルアクス】(必要筋力11):
    攻撃力 6 打撃力16 Cr値11 追加D 7
武器3=銀製高品質ダガー【シルバームーン】(必要筋力5-2):
    攻撃力 6 打撃力 5 Cr値10 追加D 7
武器4=最高品質ロングボウ【ラク・ダーレィ】(必要筋力26-5)
    攻撃力 6 打撃力31 Cr値10 追加D 7

盾=なし:回避力 5
盾=銀製スモールシールド【ランパート】(必要筋力1):回避力 6

鎧=最高品質ラメラー・アーマー【ガレスの鎧】(必要筋力22-5):
  防御力27 D減少 4

その他=ジュリアンのリュート

【消耗品管理】

矢19 銀の矢24 
魔晶石3・3・(2) 暗晶石3・2・1・1
保存食42 羊皮紙17 松明6 ロープ30m くさび30 油2

【購入物管理】

ランタン1個&油2個=30ガメル

【消費アイテム管理】

魔晶石1・1

【PLより】

・S2に行きましょう!フレーバー長いのはご容赦ください。
・寝起きにインスピかけますね。結果は成功です。
・シーやマンティコア、ストーカー類の<怪物判定>の知識を共有します

【ダイスチャットからの添付】

19:57:01 テッピン@ガラフ 《インスピレーション》 2d6 Dice:2D6[6,5]=11
19:57:07 テッピン@ガラフ 無駄...