偽りの荒野

GM [2013/07/04 13:56]
早朝。
ラバに荷を載せ、4人はオランを出発した。
最寄りの街、パダまで3日かかる。そこからレックスへは歩いて1日、磁場はレックスの中に入ってから更に1日半歩いた場所にある。


今の季節は暑さが増す。
水袋の中身を切らさないよう補給しながら、"曙光と落日の街道"をゆく旅路を続けた。



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パダからどう行けば"死城"の影がみえるか、ガラフとダンテは知っている。
訪れるのは二度目だろう。


堕ちた都市に足を踏み入れしばらく歩くと、木々の間から蜃気楼のように揺らめくものが見えてくる。
朽ちた尖塔の蜃気楼は、紙に描いた絵を横から覗いたように、どう視点の角度を変えても同じ面しか見せない。


崩壊した都市の形をとったゴーストタウンの瓦礫をかいくぐり、そこだけ小さな砂漠のような荒野の前に立った時、やっと揺らめく蜃気楼の足元が見えた。だがそれは、のぼり立つ湯気のように何もないが。


ちょうど昼間、4人は荒野の磁場にたどり着いた。


まさしく何もなかった。
イアンたちとヘリオンが先に行っているはずなのに、足跡1つ見つからない。その原因が、長らく死城の調査を億劫にしてきたこの磁場の自浄作用のせいで、まるで変形を許さないかのようにどんな跡も元に戻ってしまうのだった。


あるのは一枚の黒いモノリスだけだった。


アレルの、もしくはダンテの地図を開けば、この荒野の中にある『転送装置』までの最短が記されている。しかしそれさえも今は必要ないかもしれない。


《最初のモノリス前にある亀裂は、本物が幻影のすぐ手前にある》
《環状林の北にあるモノリスを開け、石碑の前で指定の一節を唱える》


どれも、ガラフとダンテが知っていることだった。



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内部を進むと、半年前とは違った印象を抱くかもしれない。
元々生物がみられない場所ではあったが、前はウィスプなどが見られたのに、その気配が一切なくなっている。


その違和感はラーダの試練があった場所に着いてから、明らかに得ることができる。
スフィンクスはいなかった。
倒されたのか、それともどこかへ行ったのかは知る術がない。


あるのはただ、いつか見たことのある台座上の小さな石碑だった。
その前で指定の一節を唱えると、地下へと転送されるはずだ。



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GMより:

ババーっと飛ばして、遺跡まで直行しました!
今はまだ遺跡の地上部分です。
ラーダの間にいます。

現在まで、イアンたちの痕跡は見受けられませんでした。
スッフィーさんいなくなっちゃったみたいです。

準備万端、行くぜー!潜るぜー!となったら『地下1階』へ移動します。
礼拝堂部分ですね。


装備防具の確定をお願いします。
ラバはパダに置いてくるのか、荒野で待たせるのか、再度教えてください。


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