性質の違い
GM
[2013/08/24 00:03]
>「襲われたからやり返しただけだよ。> 手を出そうとしたのはそっちのひとでしょ?> 傷一つ付けてないんだから、むしろ感謝してほしいなあ」
それに答えたのは髪の長い魔術師だった。
「物は言いようだな」
掴んでいる情報がどこからきたかの質問にも、この魔術師が答える。
「全部読めって言われたのさ。この男と女に。
魔術師長の部屋にある資料を根気よく読んだんだ。
あそこを特に意識して重要に思い、丹念に時間をかけ、隅から隅まで資料読み上げればわかる。
生物実験棟にはバグベアードが眠り、魔術実験棟では新魔術の開発が、工学実験棟では金属合成とマナではない代用エネルギーの実験が行われていた。
実際、目で見るほうが易しだろうがな」
文書を読ませられるだけのつまらない作業は全く骨が折れる、とも付け足した。
そんな魔術師の横顔を、スキンヘッドの大男は笑いもせず、冗談もない様子でじっと眺めていた。何かあれば取って食おうという気配がある。
>「セルマさん、これは不幸なすれ違いかもしれない。> セルマさんが挑発的に過ぎるから、喧嘩を売られたものだと思ってオレたちは対応してたわけだけど、実際、どうなの?」
やや置いて、これは女が答える。
「・・・挑発的?
アタシはよく知らない人間に馴れ馴れしくなんてしない。
ハハッ!それともアンタは何、笑顔見せない初対面の人間は、全部敵なわけ。
それでもいいけど?アタシもそうだし。
アタシが思いやるのはアタシが仲間って認めた人間たちだけだ。
なんで知らない人間へ気を遣わなきゃいけないの?大事なのは仲間だ!
勝手に過敏に反応してきたのはそっちさ」
>「オレたちは見ず知らずの関係で、遺跡の中で出会えばライバルだ。> それでいきなり『手に入れたものを見せろ』じゃ、奪いますよ、って言ってるようなもんだと思わない?> まして、セルマさんは2層までの地図だけしか学院に売らなかったってことが分かってるんだ。> 地図の出どころが気になって調べたんだよ。> だから、3層以降の情報を悪意で隠したとしか思えないんだよね」
「アタシはアンタなんか知らない。ヘッ、勝手に嗅ぎまわってるのかい。
このフロアの地図を、アタシが悪意で隠した?
見てご覧よ!この―――3層を!
何がいる?あそこに突っ立ってるゴーレムがぽつんといる。
アンタは何をもって"善意"とするんだい?
そんな人それぞれのこと、アンタは他人に押し付けてる。自分がわからないことを他人のせいにしてる・・・!
アタシはアタシの仲間たちを守ることでいっぱいなのさ!
自分が自分の利益を守って何が悪い!」
>「オレは冒険者だから、ひとから無闇な略奪なんてしないけど。> 相手が山賊の類なら別だよ。> 今度はオレが聞きたいな。> あなたたちは一体なに?」
「冒険者って言っただろう!?
アンタは何者?
・・・ああ。聞いたよ。略奪者だろう?
このっ鬼!悪魔!吸血鬼!
許さないから!!」
女に悪びれる様子はない。
それが自分にとって心からの本心なのだろう。
―――――――――――――――――――――――――――
GMより:
ルーイにお返事。
あー残念だなー。
ルーイが面と向かってるセルマさんがしょうなら簡単に説得されてしまいます。
コロッ。
セルマさんは保守的なほうらしく、その性格を前面に出してきます。
その分、復讐心もあるでしょう。
判断はお任せします。
ただ、力がモノを言うという考え方は根本的にセルマチームにはあります。
そしてこのチームは雇われ魔術師、雇われ盗賊ということがすっかり伺えます。
☆こちらへの返信は『第一シェルター』のみへチェックをいれてください